ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで

著者 :
  • 幻冬舎
3.13
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  • (1)
本棚登録 : 235
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032460

作品紹介・あらすじ

嫌なお客のワガママ放題、無理難題。敏腕外商・大塚佐知子がご用命とあらば、殺人以外なんでもします…でも。「お客様は神様?所詮は他人です」。私利私欲の百貨店へいらっしゃいませ。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.0
    全8篇が収録された連作短篇集。「お客様は神様?所詮は他人です」の一言から、勘違い顧客をこてんぱんにする内容かと思ったけれど、綴られるのは顧客の要望に誠意を持って応える百貨店外商部。そして、個々のキャラクターの設定が中途半端で、それぞれを活かし切れていない印象が強め。最終話でお得意のグロさが顔を出すものの、強引な流れで取って付けたような感じだけが残ってしまった。が、相変わらずの読みやすさは健在で、百貨店の隠語やスタッフの実情は興味深かったりも。ただ、いつものイヤミスには程遠く、物足りなさが残る。

  • なんとかしようとする心構えは立派だけれど、これはできません! とはっきり断ることも時には必要。まぁ、無理をきいてもらうほうからすると快感なんだろうけどね〜。
    1回くらい、ワガママ放題にやってみたいもんだ。ハハハ。

  • 読むのにけっこう体力使った。。
    登場人物が多いし、伏線も至るところにあるので
    時間があれば集中して一気読みしたかった。
    まだまだ気付けていない仕掛けがありそうで悔しい!

    帯にある『必死になればなるほど人生は滑稽』というフレーズが効いていて良い。
    パンチはないけど終始不穏な感じがクセになる。

  • 外商という部門はもともと呉服屋のご用聞き制度がルーツで、百貨店の店舗で行われている販売とは、一線を画す。店舗では、店員と客はその場だけの関係だが、外商と顧客の関係はそれこそ一生もので、「ゆりかご」から「墓」までお世話するのが外商の仕事なのだ。「タニマチ」「トイチ」「インゴ」「イッピン」「ゾンビ」「ニンビー」「マネキン」「コドク」収録。

    真理さんの本なのでイヤミスを覚悟して読んだのですが、イヤミスというより気軽に読めるミステリでした。外商と呼ばれる部門のお仕事内容、百貨店の裏側が書かれていて興味深かったです。読みやすいし、連作短編集だったので最後なにかすごいオチがあるのかな…と期待していたんですが、そうでもなくてちょっと肩すかし…

  • えっ平和じゃん!(ではない)真梨さんにしてはイヤミス度薄めなお仕事小説。ほかの外商さんのお仕事小説とはだいぶ毛色が違うけれど、これもある面ではきっちりお仕事小説だわ。連作短編集で登場人物がつながっているけど、全体を通していつもみたいにこの人があの人か!って繋がる感じとは違うのでさらっと読める。途中からじわ〜っと不穏な空気がするものの、基本的には軽い読み物。大塚先輩もちゃんとただの人だったんだなぁ。

  • 8つの連作短編集。
    真梨さん、こういうのも書かれるんだ~と、楽しく読んだ。
    最後のエピソードで、あ~やっぱり真梨さんだ…と。
    熱海乙女歌劇団の海野もくずさん、てっきり絡んでくると思ったのに。とっても気になる。シリーズ化してほしいけど?

  • とある百貨店の外商の物語で連作短編集です。
    表紙を見て『カウントダウン』に出てきた外商の人の話かな?と思ってたら・・・違う百貨店の外商のお話でした。
    とは言え、カウントダウンに出てきた薬王寺さんもチラリと出てきて楽しませてくれましたが。
    ちゃんと伏線が活きてて面白かった。
    主観と客観では登場人物の性格も違ってみえてくるのがリアルで凄いなーと思いつつ。
    イヤミスもちゃんとありつつ。
    読みやすくて良かったので★4

  • タイトルは、
    「生涯にわたり社会保障が実施されること。第二次世界大戦後イギリス労働党が福祉社会実現の標語として以来、社会福祉の徹底を表す語となる。」(大辞林第三版)
    つまり、アトリー労働党内閣のスローガンをもじったであろうことは想像に難くない。
    しかしながら中身は社会福祉政策とは何の関係もない。
    本作中の、百貨店外商部のモットーである。
    しかしイヤミスの女王たる真梨幸子の言う「ゆりかごから墓場まで」が綺麗な話であろうはずがない。
    他作品に比べるとイヤ度は中辛〜甘口。
    そうはいっても第六話「ニンビー」、第七話「マネキン」は著者らしさが出ている。

    物語は独立しながら、少しずつ繋がっており、誰がキーマンになるかを予測しながら読み進めていくのが楽しい。
    そうするうちに、物語に絡みとられていく。

    計らずも「ニンビー」にまつわる、しかも本書と同じく港区(!)で事件が起きたということは偶然とはいえイヤな感じだ。
    私の背後は勘弁して、総論賛成各論反対、全くひどいものだ、人間というものは。
    そんなことを言えるのは、きっと私の後ろには何もないから。
    一番イヤだったのは、「私」のエゴイズムを見せられたことかも......。

  • 181213*読了
    どんなお仕事なのかほとんど知らなかった、百貨店の外商。顧客の手となり足となり、望みを叶え続ける。実際にこんなにも大変なのかは分からないけれど、自分は絶対したくないなぁ…。笑
    どの短編も最後のオチでなるほどな!よくできてる!と思うのだけど、おもしろくて夢中で読むとはならず、なかなか進みませんでした。

  • 途中断念

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著者プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

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