身代わり忠臣蔵

著者 :
  • 幻冬舎
3.25
  • (1)
  • (9)
  • (10)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 58
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032545

作品紹介・あらすじ

江戸城松の廊下で、高家・吉良上野介が播磨赤穂藩藩主・浅野内匠頭に斬りつけられた。浅野は即日切腹の上お家は断絶、吉良は額と背中を斬られただけで一命を取り留めたはずだった。しかし…。衣食住に女にと、何不自由ない暮らしを謳歌する"吉良上野介"だったが、赤穂浪士の仇討ち話を耳にして-。替え玉人生の極楽と地獄を描く"異聞"忠臣蔵!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「身代わり」についての扱い方・描き方は、
    いわゆるよくある設定だが、
    おなじみの忠臣蔵から、美談要素をことごとく取っ払っているのが面白い。

    吉良もたいがいだが、浅野内匠頭だってほめられたもんじゃない。
    ホントは仇討ちなんてしたくない内蔵助は、あくまで再就職の手段として考える。
    幕府の連中は、仇討ちをエンターテイメントとして待ち受けている…

    こういった「本当にそうだったかもしれない」
    と思わせるエピソードを重ね、
    時代小説マニア以外にも通じる平易な文章で、
    軽快に語ってみせるのが、この著者の真骨頂ではないかと。

  • ちょっと牽強付会ぎみかな?

  • 江戸城松の廊下で、浅野内匠頭に斬りつけられた吉良上野介。吉良は額と背中を斬られただけで一命を取り留めたはずだった。しかし…。替え玉人生の極楽と地獄を描いた<異聞>忠臣蔵。

    本作の主人公(上野介の末弟)孝証が実在の人物とは知らなかった。そもそも忠臣蔵に詳しいわけではないので、孝証を取り上げた作品が過去にあったかどうかも知らないけれど、身代わりという荒唐無稽な発想はなかなか面白かった。大石内蔵助の描写も味があった。
    (B)

  • やはり土橋章宏には歴史ものは期待できないと思ったので、星二つ。

    100頁程で「積読」ではなく「読了」として登録。

    歴史小説の定石を著しく外すので、プロットや文脈以前の段階で興ざめ。

    例えば家臣が君主を「あのうつけ」とか「馬鹿」とか、普通に陰口をたたいたり、たとえ赤穂の侍でも、「吉良は」と呼び捨てにしたりと、歴史ものをよく読む読者が興ざめするような場違いな言葉、つまり著者の定石外し(或いは無知)が多すぎる。(現代の会社内のような何気なさで、世間話のような軽さ。歴史ものの特有の雰囲気を知っている読者には、いちいち興ざめさせられる言葉が多かった。)

    おそらく意図的にではない証拠に、どうでもよすぎる会話にこのような定石外しが散在した。プロットは面白かったのに興ざめしたので、見切りをつけて読了とした。

    「いも殿さま」では何とか人情ものとして読み過ごせたが、さすがに忠臣蔵のようなシリアスな設定では、著者の定石外し(或いは無知)はひどく興ざめさせられた。

    或いは「金の殿」のように、完全にSFちっくにしたら或いはよかったのだろうとは思った。

    せいぜい明治維新以後の「ライツオン」ぐらいの時代設定なら我慢できたが、さすがに忠臣蔵は定石だらけの物語なので、歴史好きには耐えられない文体であった。

  • エンディングが分かっているのにドキドキが止まらない
    浅野内匠頭をクズ人間として扱うというかなりチャレンジングな事を

  • 2018年9月西宮図書館

  • 着想がすごい。面白かった。長さもちょうど良い。

  • 2018.6.18

  • 武士にとっての恥〈逃げ傷〉。
    その事実を隠蔽すべく、吉良家がとったのは、身代わりをたてることだった。
    生活の一変ぶりに一喜一憂する、弟の孝証の姿が、コミカルでたのしい。
    全体的に、コメディタッチ。
    話の筋やキャラクターがオーソドックスな分、身代わりの奇策ぶりが際立って、おもしろかった。

  • あったかもしれない展開で、コメディ(?)っぽくわりと早く読めました。深刻にならずに先に進めました。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

土橋章宏(ル:どばしあきひろ)1969年、大阪府生まれ。関西大学工学部卒業。「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を受賞。2013年に同作を小説化した『超高速!参勤交代』で作家デビュー。同名映画で第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。作品は第57回ブルーリボン賞作品賞に輝いた。15年にはシリーズ二作目の『超高速!参勤交代老中の逆襲』を刊行。同作は16年に「超高速!参勤交代リターンズ」として映画化された。ほかに、『幕末まらそん侍』『引っ越し大名三千里』『いも殿さま』など著書多数。

「2020年 『水上のフライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

土橋章宏の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする
×