WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032910

感想・レビュー・書評

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  • デジタルネイティブ世代のコミュニティ論。

    と聞くと、私自身はまあー読まない類の本なのだが、「持続可能」というキーワードに釣られて読んでみて、とても良い刺激を受けた。

    自由か、安心か。
    という問いから始まって、デジタルコンテンツが豊富になる(自由度が増す)ことで、既存の安心を得る基盤となっていた、家族や地域、会社といった繋がりはどんどん失われていくことに及ぶ。

    そうした中で、どんなコミュニティを立ち上げていけばいいのか。
    ここでは、安心・安全をベースとして、狭い熱狂(テンション・モチベーション)を拡げ、また安心・安全を基盤に戻ってくる構図が見られる。

    自分が話をする時には、全体にどう周知させるかとか、不安感を煽ることで事象に取り組ませることを考えたりする。
    けれど、この本はほとんど真逆の発想で、狭い熱狂を伝播させ、持続させる仕組みを作ろうとする。
    なるほど、対象を明確に設定して、狭い相手をまずは熱狂させることが可能か。
    そして、答えを全て用意するのではなくて、考えの余白を作ってみよう。
    ……という視点で一度、話をしてみようと思った。

    『宇宙兄弟』の惑星ヘアピンを商品化する話も非常に面白くて、作品をベースに、印象的なシーンや登場人物の心情を私たちが追体験できる商品の価値が述べられている。
    ディズニーランドと同じ方式で、深く体験をしていく中で「もう一度読もう」「これは神作だ」というコアさが生まれてくる。
    そうしたコアから「持続可能」に繋げていくのだから、面白い。

    私自身は他者と交わることが煩わしい方で、こうやって本との対話で云々している方が好きだ。
    でも、そんな自分でも社会と繋がっている感覚があるから、安心もしているのだろう、とも思う。
    そうすると、私が安心と思えるコミュニティってどのような存在なのか。
    積極的にコミットする訳ではない人でも、「BUT NOT ALONE.」を体感できるような居場所が出来るとしたら、ワクワクするなぁとも思う。

  • 佐渡島さん@sadycorkの新著『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE』拝読した。バウマン『コミュニティ』で主題になっていた安全(安心)と自由のトレードオフ的関係性について、最新の事例・仮説を交えて書かれてた。コミュニティの実践書であり、心理学社会科学的一冊。

  • 佐渡島さんの本には興味があるし、カヤックのヤナさんがFBで紹介していたので購読。コミュニティ(リアルもSNSも)のあり方や、うまく運営するコツ、そしてなぜそういうことが必要になったかなど、なるほどと思うことが多数。「マイナーだと思っていた価値観が、そうでもないと気づいたりする」「コンテンツが少ない時代にはプロ野球だけが共通の話題」「モノではなく、体験+コミュニティで売る」「知る、やってみる、分かる、できる、している」「安心・安全の確保、何をすべきかわかった状態」「自分の居場所が分からないと、どこへ行ったらよいか分からない」「アップデート、リミックス、キュレーション」

  • 現代の閉塞感を分かりやすい形で噛み砕きながらその感覚に寄り添いつつ、安心や熱狂の場としてのコミュニティの成り立ちを紐解く内容。コミュニティをつくる順番が編集のあり方にも通じるというのは、本書の構成自体にも垣間見られた様に思えた。

    蛇足で、タイトル見るとむしろエヴァ新劇場版を真っ先に思い浮かべてしまった人は自分だけではないはず

  • コミュニティ作りの重要性を説く人や作るまでの成功談を語る人は多いが、実際に作った上で自分を客観的に振り返る冷静さがこの書にはある。静かな熱狂、安全と安心、などなどさすが文字を生業とする人の文章は耳に入って頭に残りやすい。

  • じっくり読んだ。
    これからの時代のみんなが少しずつ気づき始めているコミニュティの重要性とその活性化方法について良くまとまっていた。
    文章も平易なものでとても読みやすい。
    自分が何かコミュニティに関わりを持ちたいと思っている人も、そしてそのようなコミュニティを作りたいと思っている人も必読の一冊。

    ところで、本の題名が妙に長く実に拡散しにくいものである。これはわざとなのだろうか?

  • あまり著者のことを知らなかったが、あらためて「ファンコミュニティ」の必要性と考え方、作り方について解説している良書でした。

  • 固有名詞が持つ意味が読者によって違いすぎるので、アイデンティティを表現する手法として使いづらくなっている

    2000年と2020年では情報量は6450倍

    ネットはマイノリティの孤独を癒したが、マジョリティが孤独を感じるようになった

    大ヒットしないように気をつける
    じゃなきと、次の作品のファンになってくれない

    楽天は商店街。コミュニティ。

    何を安心安全と捉えるかは人によって違う

    納品主義でなく、アップテード主義へ

    箕輪さんが、与沢翼のネオヒルズ族の編集してたとは知らなかった。笑

  • 【No.250】「村上春樹の小説で、具体的な音楽や料理が出てくるのは、登場人物のキャラクターをエピソード以外の力も使って、より伝えようとする狙いがあるのだ」「”何を手に入れているか”よりも”何をやっている人か””なぜやっているか”という理由のほうが重要になってきた」「整理されていない情報に触れると、人は自分で情報を選択するという責任を背負う。その自由すぎる故の責任の重さは、多くの人を不安にし、不幸にする」「絶対的にマイナーだと思っていた価値観が、そこまでマイナーなわけではないと知ることができると、遠慮せず自分の価値観を外に主張できるようになる」「SNSは他人の人生の記録ではなく、絶好調のときだけを切り取った記録でしかない」「強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間がいるだけさ」「不安にならない人などいない。不安に思うポイントがみんな違うだけだ。そのポイントが日常的にある人は、自分を弱いと思っていることが多い」「無意識にやっていることが言語化されると、”ああ。そういうことか!”と一気に腹落ちする」「インターネットは、個に力を与えて、自由にするところがすごいのです。自分がどんな人間なのか理解して、それを世に発信していく。それを正確に、繰り返しできた人は、いい人、いいコミュニティとつながって、成長していける」

  • ものすごく身近だけど、あまり意識していないコミュニティ。正直、読むまで何の本なのかわかってなかった。現代の生き方の本だった。
    新人をチームに放り込んで、しばらくしたら、まわりが自分をよく思っていない、と言い出した。特に誰も意識していなかったが、特に何もしないことが、新人からは敵視していると感じていたのだった。まさに、安全・安心が確保されていない状態。反省した。

    自分がしていることは、まだ古いやり方が多い。現代的なコミュニティも自分の周りにあるが、なぜ人間が増えていかないのかは、この本に書かれていた。やはり時代の変化への対応力が大切だと感じた。

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著者プロフィール

株式会社コルク 代表取締役社長。2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。井上雄彦、三田紀房、安野モヨコ、小山宙哉、伊坂幸太郎などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社、コルクを設立。現在、漫画作品では『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)、『テンプリズム』(曽田正人)、『インベスターZ』(三田紀房)、小説作品では『マチネの終わりに』(平野啓一郎)の編集に携わる。 http://corkagency.com/

「2015年 『凡庸な作家のサバイバル戦略──結局どうすりゃ売れるのさ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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