成功ではなく、幸福について語ろう

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 202
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344033009

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすかった。相談事に答える形で、三木清やアドラーのエッセンスを知ることができる。一見辛口だが、その厳しさこそがアドラーのいう「勇気」なのだろう。

  • 【No.218】「今、幸福な人は幸福について考えない。反対に、今、不幸だと思っている人は幸福について一生懸命考える」「幸福=各自においてオリジナルなもので、質的なもの。成功=一般的なもので、量的なもの」「人は何かを経験したから幸福になるのではありません。逆に、何かを経験したから不幸になるのでもありません。幸福については”なる”という言葉は使えないのです。つまり、私たちは幸福に”なる”のではなく、幸福で”ある”のです」「一つ確実に言えることは、幸福になるために、いわゆる挫折体験は絶対に必要です。生きていく上で感じる苦しみや挫折感は、鳥が空を飛ぶために必要な空気抵抗のようなもの」「人が生きる喜びを感じるとか、自分が幸せであると確信できるためには、対人関係の中に入っていかなければならない。でも、対人関係には悩みもまた多い。何とかして幸福になるためには、対人関係の中に入っていく勇気を持たなければなりません」「自分に価値があると思える時にだけ、勇気を持てる。自分が役立たずではなくて、誰かの役に立てている、貢献していると感じられる時に自分に価値があると思える。まずは自分ができることを他者にしていかなければなりません」「人間はもしも、今日という日を今日という日のためだけに使えたら幸福になれます。でも、過去を思って後悔し、未来を思って不安になる。その両方を手放すことが、これからの人生を生きていく上で大事なこと」「人生は思い通りには絶対にならない。そのような現実の中で、どう生きていくかということを考えていかなければならない」「劣等感がある人ほど理不尽な叱責をする。後輩のあなたに自分が無能であることを知られたくはないので、あなたにつらく当たるのです」「仕事をする時に誰もが志を持って一生懸命頑張らなければならないとは私は思いません。やる気はあっても困りませんが、必要以上のやる気がいりません。いろいろな働き方があっていいのです」「挑戦する人は、たとえこれまで誰一人成功したことがなくても、自分が初めて成功するという可能性に懸けるのです」

  • 自分の課題は自分で決める…大人になるための最初の条件は「自分で決めなければならないことを自分で決められること」。

    評価と価値を、切り離して考える。成功イコール幸福ではない。成功は量的、幸福は質的。

    過去には戻れないという現実を受け入れ、今できることから始めるしかない。

  • P24
    幸福はその人だけに当てはまる

    P24
    人はこの瞬間に幸せになる

    P118
    人生設計はできない

    P185
    一からやり直したい
    (=過去をリセット)

    P187
    起きていないことは考えない

  • <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=334930

  • 自分の価値は自分で決める。
    評価と価値は切り離して考える。
    何かで評価され、それが良くない評価だったとしても、その人自身の価値が下がるわけではない。自惚れは良くないけど、自分は自分であるという絶対的価値がある。

  • 幸福は質的なもので、存在に関わる。成功は過程に関わり、幸福の手段。何かを達成しなくても、今このままで幸福であると気づいた瞬間に、人は幸福になる。

    体系的に記述するというより、Q&Aの回答や講演録、インタビューから、浮かび上がらせる。バックボーンは、三木清やアランたちの哲学思想。

  • もつれた糸がほぐれて、優しい気持ちになった。感情をもつれさせていたのは、他の誰でもない、先入観だらけの自分の思考パターンだったことにも気づく。

    成功と幸福は別物である、今は未来のリハーサルではない、など、心に染みることばの数々。

    年頃で悩み多き我が子や甥姪にも勧めたい本ではあるが、この本を読んだ私は、これから子ども達との関わり方が変わってくると思う。

    積極的に働きかけなくても、普段の子ども達とのやりとりの中で、もつれた糸をほどくヒントを自然に与えられる機会があるかもしれない。

    いつか、大切な我が子や甥姪の役に立てるかも、という小さな期待が、私の幸せの1つに追加された。

  • 読了。
    著者自身の半生を述べつつ、アドラー心理学や三木清の「人生ノート」からの引用で、各人のお悩み相談に答える形式。
    そもそも成功と幸福は別の概念だと思っている私は、正直あまりピンとこなかった。
    原因論を否定し、「人生の嘘」を糾弾するアドラーの考え方は、力強く前向きだと思う。
    だが、アドラー心理学ですべての悩みを解決しようとするのはちと無理がある(笑)。

  • アドラー心理学の考えを日常により実践的に導入するにはどうすればいいのか?を考えるにあたって参考になればなと。

    本書では様々な相談に対して、筆者が回答する形式なので、相談者の身になって、もしくは相談の内容をこれまで自分が経験したことのある内容に置き換えて考えると非常に興味深かった。

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著者プロフィール

1956年、京都府生まれ。哲学者。日本アドラー心理学会認定カウンセラー。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門はギリシア哲学、アドラー心理学。主な著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(以上、古賀史健氏と共著、ダイヤモンド社)、『老いる勇気』(PHP研究所)、『プラトン ソクラテスの弁明』(KADOKAWA)、『幸福の哲学』(講談社)、『よく生きるために働くということ』(KKベストセラーズ)など多数。

「2019年 『「今、ここ」にある幸福』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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