世界の終わりと始まりの不完全な処遇

  • 幻冬舎
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本棚登録 : 122
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344033030

感想・レビュー・書評

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  • 「記憶屋」の著者、織守きょうやさんの本。久しぶりの青春ラブストーリー。ただ、主人公が最初から最後までストーカーちっくでちょっと引き気味で読了。
    でも、ストーカーぶりには何も触れられずあたかも普通の恋愛かのように話は進む。
    もしや、最近の若者の恋愛はこんな感じなのかな?
    ストーリーは現代の吸血鬼、吸血種という種族?がいるという設定。SFっぽいホラーサスペンスラブストーリー。
    普通に面白かったので息子におすすめしました。

  • 恋愛ミステリーなのかと読み始めましたが、吸血鬼ストーリーでした。現実では有り得ないお話ですが、織守さんの文章は読みやすく、途中からは先が気になり一気に読みました。
    9年間想い続けた遠野くんの恋が叶うかどうかは、是非読んで確かめてください。
    親友の朔くんがカッコ良すぎました…

  • 吸血種のことはさておき、初恋の女性に再会してからの主人公の上からの言動がずっとひっかかった。命をかけたからいいってものでもない。シリーズ化するなら影のボスキャラのほうを主役にしてほしい。

  • タイトルに惹かれて

    吸血鬼のお話。もちろん現代風にアレンジされた超能力者的扱いだから、暗くはない。初めての作家さんなので、数時間集中型の一気読み。

    上手な試合運びって感じで、楽しく読めて良かった。次は異なったテーマで読みたいな。流石に今回のテーマは大人向きとは言いにくいから。

  • 吸血種のお話で現実ではありえないような話だったが、恋や友情、人権について深く語られていたためか読み終わった後にはもしかしたら本当に吸血種はいるのかもしれないと思うような、この物語の世界に引き込まれる本だった。
    読み進めながら、犯人は誰なのか、近くにいる吸血種は誰なのか、ユエとは誰なのか、朱里と碧生との関係はどうなるのかなど、様々な考察をしながら読むのがとても楽しかった。
    主な登場人物以外に対しても「もしかしたらこの人が吸血種かも」と考えるぐらい、登場人物全員にしっかりと光をあびせていて、“伏線”とはまた違った作者のテクニックに感心した。
    また、“人権”“プライバシー”などの話がたくさん出てきて、私自身、自分のプライバシーはある程度厳しく判断できても、友達に関して聞かれたらそこまで厳しく拒否できるかわからないし、周りに流されてしまうかもしれない。だから、この物語のオカルト研究部の人たちであったり、吸血種たちの繋がりだったり、そう言った人たちが、人権について大人で素敵な考え方を持っていて、自分もこういった考えができるようになりたいと思った。
    思っていたより読み進めるのに時間がかかったが、しっかりとじっくり読めば読むほど面白いと思ったし、もう一度読み直せば新しい発見があるかもと読んだ後も楽しませてくれる、そんな作品だ。

  • 「花村遠野の恋と故意」(幻冬舎文庫 2020年刊)に改題。

  • 不思議な雰囲気がずっと続いている。吸血種と呼ばれる存在がいる現代日本が舞台。最近はミステリを読むときにここが伏線だなと引っかかることが多くなった気がする。
    2021/3/12

  • もし吸血種が現代にいたら、というホラーミステリー&恋愛小説。
    久しぶりに一気に通読。
    2018/7/15

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著者プロフィール

1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年、第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞した『霊感検定』でデビュー。15年、第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『記憶屋』は、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に『SHELTER/CAGE』『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『ただし、無音に限り』『響野怪談』がある。

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