超現代語訳 幕末物語 笑えて、泣けて、するする頭に入る

  • 幻冬舎 (2018年8月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784344033474

感想・レビュー・書評

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  • おー、これは子供に良いのではと思わせる一冊。
    著者の房野史典氏は、お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当。とにかく話のテンポが良く、面白い。歴史の登場人物のセリフを戯画化して、事実を曲げない許される範囲でキャラ立ちさせながら、ぶっちぎりの口語体で描く。そこでは、勝海舟や吉田松陰、ハリスが面白いオッサンになる。

    それでいて中身がいい加減だったり、よくある司馬遼太郎小説の世界観で描かれる二次的な創作にもならず、色んな文献を読み込んでいるな、と思わせるような中身だ。

    歴史的な部分は好きで他の本も読むから、大所を摘んだ展開は目新しい事はないのだが、細かな溢れ話が面白い。で、何より、この芸人流のライト語り口が魅力である。

    そのせいで、興味の向きが「同じ話を面白く見せる秘訣とは何なのか」に移る。誇張、カリカチュアが何故面白く感じるのか。キャラ化すれば脳内にデコードし易いため、低燃費でドラマを再現し感情の揺さぶりを得やすいからだろうか…と、サイコな事を考える。

  • 息子11歳1ヶ月
    息子が喜びそうな本を、母が選んで図書館から借りてきています。時々息子リクエストの本も。読み聞かせしなくなりました。母はサミシイ。

    読んだ◯
    好反応◯
    何度も読む(お気に入り) ◯
    「また借りてきて!」「続き読みたい!」◯
    その他

    歴史の勉強にオススメ。

    私も読みたい。

  • ゴチャゴチャな幕末をかなり砕けた表現で物語として理解することができる秀逸な本。今まで分からなかった幕末の流れや、なんでこんな出来事が起きたのかが大体分かった。歴史の中でも苦手で興味のない時代から、一気に面白くて興味のある時代に変わったのでかなりタメになった。

  • 【平岡】
    超現代語訳の第二弾。会話のテンポや文章の面白さもパワーアップしています。
    特定の出来事、人物を主役とするのではなく、ペリー来航~戊辰戦争終結までの流れを解説されています。
    今まで点として知っていた出来事がこんな風に繋がっていたのか、と非常にためになりました。
    幕末の混乱具合がよく分かるとともにこんな時代だったからこそ、大勢の偉人も出てきたんだなと感じました。
    吉田松陰のエピソードがすさまじく、もし現代のSNS時代に生きていたらすごいインフルエンサーになったんだろうな、と空想してしまいます。

  • 幕末が大好きなわたし
    面白そうだったので
    久しぶりに購入しました

    言葉は知っていたけど
    意味がわかっていなかったのもいくつかあって
    へぇーって言いながら
    読み進めました

    面白かったー!!

  • 完全に理解するには2、3回読まないとやけど、幕末の話しを物語風に面白く書いてるから面白い。

  • クラスの子どもが紹介していて面白そうと思った本を貸してもらいました。

    歴史マニアではない私にとっては、誰が誰だか分からなかったけれど、それぞれの思いがあったことはなんとなく分かった気がする。

    知らない人もたくさん出てきました。笑

  • 1、通説の幕末期を紹介。歴史の教科書に沿ってるので新しい解釈は無い
    2、超現代語訳なのでポップでわかりやすい
    3、章の始めに前章の振り返ってくれるので途切れても思い出しやすい。

  • 同作者の戦国時代が面白かったため、こちらも読了。
    やはり、概要として理解する上では、面白く分かりやすく書かれている本書はありがたい。
    幕末の大きな流れや考え方が、可能な限りフラットな視点で書かれており、偉人たちも私たちのように悩み、苦しみ、時には楽しんで偉業を成し遂げたことが想像できる。
    名前だけは聞いたことのある偉人も多かったので、学ぶこともできた。

  • 超現代語訳、面白くて分かりやすい。
    後半、くどく感じてくるけど…笑
    学生の頃に出会ってたら、と思った。
    でも幕末〜明治維新の激動の時代の頃を知れて良かった。

  • テンポよく読める作品

    日本史の知識、読書力、必要ありません。
    タイトル通りするする頭に入ります。
    しかしながら内容もかなり充実していて、幕末の日本史の流れを理解する上でとても有意義な資料だと思います。

  • ● 御三卿。江戸時代中期に、養子に出すところ増やしておこうと、田安、一橋、清水家を。徳川氏の一族から分立した大名家。
    ●会津藩。秀忠が静にコッソリ産ませた保科正之。家光の腹違いの弟。気に入って会津藩を与えた。以後会津藩は徳川家に忠誠を尽くしまくる。
    ●幕末の四賢候。薩摩藩島津斉彬、福井藩松平春嶽、土佐藩山内容堂、宇和島藩伊達宗城。
    ●志士。多くは、尊皇攘夷の思想を持って革命運動を行った者を指す。
    ●13代家定の後継問題。阿部正弘、四賢候、徳川斉昭の一橋派。篤姫作戦も失敗。阿部さん死去。井伊直弼率いる南紀派は、血統重視で紀州藩藩主慶福を。大老カードを手に入れ、家定に一橋好かんと言わせて勝利。ついで勅許なしで条約締結で、のちに泥沼化する。
    ●戊午の密勅。
    ●斉彬の突然死と隆盛の失脚。

  • 日本史全く疎くて断片的にしか知らなかったのですが、面白く幕末の流れを知ることができました。タイトルどおり笑えて泣けてするする頭に入ってきました。なんとなく全体的に年配の方が政治を仕切っているイメージで現代の内閣的な光景が浮かびがちでしたが昔の偉人はみんなとても若い。若者たちがそれぞれの信念に従い、ぶつかり、国を動かし、今に繋がっていると思うと感慨深いです。戦国編も読もうと思います。近代史も是非書いていただきたい!

  • 大河ドラマ「青天を衝け」を観るのに読みましたが、 めちゃくちゃ読みやすくて、流れもわかりやすい。歴史好きには物足りないのかも?

  • 前回の戦国時代に引き続き、個人的に大好きな幕末版です。今回も軽いです。
    幕末は歴史の授業でも主要な登場人物多いし、暗殺や事件多いし、外国絡むし、ぐちゃぐちゃな時代です。だからこそ超現代語訳で今っぽい例え&ゆるいイラストでかなり面白くなっています。戦国よりも弾けてます。
    真の歴史好きだという方には深みが足りないだろうし、ボケはいらないと思うかもしれないけど、このわかりやすさはかなり広範囲な方にお勧めできる本かと思います。

  • 江戸時代が衰退するきっかけとその経緯を現代語にアレンジして説明した本。各章の初めに前章のサマリーを書いてあるので頭を整理しやすかった。ただ現代語訳が少し砕け過ぎていたと個人的には感じた。

  • ちょうど昨年『せごどん』にはまってからの流れで読んだので、いろんなことがつながってわかりやすかった。

    歴史上の人物ももちろんひとりの人間なのだから、本著で描かれているような人間性がひとりひとりあるんだと改めて思った。

    なぜか『稲中卓球部』のあるシーンが頭に思い浮かんだ。黒船が来航したときの、日本側の興奮と恐れからくるなぞのテンションの高さ。大砲が届きもしないのにあぼーん!とか言って大砲ぶっ放して全然あたんねぇーじゃん!!とかみんなで騒いでるシーン。帰っていなちゅー読み直そ。。

  • 読了。
    15分で読めるくらいの薄っぺらい内容。分かり易いって…こりゃいくら何でもやりすぎ。こんなのがベストセラーになるなんて日本人の知的レベルを疑う(笑)。とは言っても、初めて歴史を勉強する中学生の入門書とかには良いかも。なんか一人ボケツッコミを繰り返す文体が、只管うじゃんしい。Kindleだと立ち読みできないから、適当に流行りものに手を出すと時々こういう失敗するw

  • 幕末といえば、坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟…etc。この人たちは有名なので、何をしたかぼんやりと理解していたものの、名前は知っているけど何した人か分からない!って人もたくさんいて、それがこの本でわかりやすく書いてあって、とても参考になりました。歴史本て難しいのでなかなか読む気になれませんが、これくらいフランクだと、次も次も!ってなるので良いですね。
    東北出身なので、最後の会津戦争でボロ泣きでした。白虎隊と女性陣の自決は有名なので知ってましたが、何回読んでも辛い。

  • うーん、熱い。それぞれの正義がある。やっぱり戦争は悲しい。

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著者プロフィール

1980年岡山県生まれ。名古屋学院大学卒業。お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当。無類の戦国武将&幕末好きで、歴史好き芸人ユニット「六文ジャー」を結成し、歴史活動も盛ん。
初の著書『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』(小社刊)がブレイクし、その後の著書に『時空を超えて面白い!戦国武将の超絶カッコいい話』(王様文庫)、『笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語』(幻冬舎刊)がある。

「2022年 『超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす 面白すぎる!日本史の授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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