自分を好きになりたい。 自己肯定感を上げるためにやってみたこと

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344033733

感想・レビュー・書評

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  • R2.9.23 読了。

     自分を好きになるにはどうしたら良いか?大人になった今でも、友だちの家をうらやんだり、育った環境が違っていたら、自分の人生は変わっていたのかなあと考えたり。過去は変えられない。いまをどう生きるのか?本書に出てくる「自分で自分をいじめているの?」「自分だけは自分の味方でいてあげて。」「人は誰かを許さないままで幸せになってもいいと思う。」など心に刺さる言葉と作者が悪しき習慣をちょっとずつ変えていくことで少しずつ幸せを手にし、「自分のあらさがしをしなくなると、他人のあらさがしもしなくなる。」などを実感していく体験を漫画を通して教えられた。
    体験談を通して、変われることを教えてもらったので、出来ることから少しずつ実践してみたい。

  • 躾に異常に厳しく、毒親といってもいいような母親に育てられた著者が、自己肯定感の低さはその子供時代の体験のせいだと考え、子供の頃に欲しくても買ってもらえなかったものを大人買いしたり、したくてもできなかったことにチャレンジして、少しずつ自己肯定感をあげていく体験を描いた漫画。

    私の親は毒親ではないが、"実は自分が嫌いなんです あるある"に出てくる様態~人見知り、コミュ力の不足、褒められ下手など~は、共感できるものが多くて、我ながら驚いた。
    何か1つ、あるいは、1度できたからといって、すぐに自己肯定感が上がるわけではないだろうが、少しずつ自分に自信を持てるようなプチチャレンジをしてみようと思った。

  • 私も母との確執があり、毒親の本たくさん読みました。
    「私がこんな性格で生きづらいのは、母のせい」
    と何度も思いました。

    そういう娘が世の中にたくさんいて、
    絶縁した人がいることも知っています。
    でも私は、父が病に倒れ、
    母の心が病んでしまったので
    そんなことはできませんでした。
    とても気を遣いました。

    肉体的な暴力はありませんが
    母はいつまでも「この子はダメな子だから、私が注意して直してやらなければ」と思っているのです。

    そしてある時、母に「自分だって欠点があるくせに、偉そうに注意してこないでよ」ということを理路整然と言い返しました。
    2-3回そんなことがあって、母は変わりました。

    その後「今度図書館に行ったとき、私の分も借りてきて。なんでもいいから」と母。
    以来母の趣味は読書。小説オンリー。

    母は情報がなくて、また積極的に得ようともしなくて
    わからなかったんだなあと理解しました。

    私は母との関わりの中で「こういう言動は人を不快にさせる(たとえば頼まれてもいないのにアドバイスするとか)」を学びました。

    また、ずっと「こうなったのは母のせい」とばかり思っていたけど「こうなれたのは母のおかげ」と思うこともたくさんある、と気がつきました。

    ぽんさんも。
    現実逃避するように漫画に没頭していたと言いますが
    そのおかげで漫画家として大成功したのですよね?
    また、高校を卒業して上京、素敵な旦那様と今
    幸せに暮らしているけど、
    もしお母さんとうまくいっていたら
    それはなかったでしょう。

    今が幸せなら、いいんじゃないかなって思う今日この頃。
    「過去の嫌な出来事」も「良い経験」に変えられる。

  • わたなべポンちゃん(私はあえてぽんさんと呼ばずぽんちゃんと呼んでいる) 本は、これで6冊目

    ぽんちゃんは、今まで読んだ本の中で、いつも自分のことを人見知りで、自堕落で、何事も長続きしなくて、などと言われている
    謙遜なのか、自己評価が低いのかと気になっていたが、今回の本でその疑問が解けた

    何と壮絶な可哀想な幼少時代を送られたのだろうと胸が痛くなった 
    毎日のように報道される幼児虐待の悲惨なニュースそのものだった 読むのが辛かった 子供は愛をいっぱいに受けてキラキラ笑って大きくなるべきなのに・・・

    自分が好きになれないのは、幼い頃の体験が暗い影を落としているからではないかと思い至り、幼い頃の自分の声に耳を傾けて、その頃やりたかったことを一つ一つ叶えて自信を取り戻していく過程は本当に必死で健気だ
    「他の子みたいに私もちゃんと愛して欲しかった」
    「ちゃんと育てて欲しかった」
    という叫びは悲痛だ

    子供の頃出来なかった逆上がりに、ご主人と一緒にチャレンジする姿は微笑ましく、
    「人は誰かを許さないままで幸せになってもいい」
    と言い切ってくれるご主人は頼もしく
    いつものことながらなんて素敵なご主人だろうと感動した

    まず自分が自分の味方になってやらなくてはとつくづく思う

    こんなふうに幼い頃の体験が大人になっても消えずに潜み、生きづらい思いをされている人
    我が子にどんなふうに愛情を注いで良いかわからず、結局同じことを繰り返している人もいるんだろうな

    ぽんちゃんのご主人やジャズの先生のように、話を聞いてあげる人や場所が身近にあればいいのになあと思った





  • セールかポイント利用で初めて読んだ、「やめてみた。」が面白かった、わたなべぽんさんのコミック。

    真面目で誠実な印象を持っていたぽんさんのコミックということと、密林さんのレビューですごくきになる内容のものがあり、購入してみました。

    自分が子供の頃に、やりたくてもできなかったをやっていく、という内容なのですが、ぽんさんが自分と本気で向き合っていてすごいなと思いました。

    色々なことが、さらっと書いてありましたが、すごく大変だったんじゃないかと思います。
    私もやってみようかと思いましたが、子供の頃にやりたかった事が思い浮かびませんでした。ぽんさんより闇が深いのかな。笑
    なので今やりたい事があったらやる様にしていこうと思いました。人間、いつ死ぬかわからないですしね。

    学校の先生、夫さん、友達、おばさん、出てくる周りの方たちがいい方で、ぽんさんを助けたくなる様な、ぽんさんの人柄があったんではないかなと思いました。

  • じゃあそれは誰かの言葉じゃなくて自分の言葉よ
    自分で自分をいじめてるの

    自分だけでも自分の味方でいてあげて (P.72)
    夫と鉄棒をするのは笑ってしまった(* ´ ꒳ `* )
    こんなにも理解力のある人と出会えることにあこがれる。親から開放された時、この人の人生も開放されるのかなと思った。

  • コミックエッセイなんですがジャンルは心理としました。
    よくぞこんなふうに乗り越えようと努力されたなぁと、読みつつ小さいぽんちゃんを見て処々涙ぐみました。後書きにも本書をまとめる大変さが書かれていましたが感情が揺れて辛かっただろうことが想像されます。

    何ぺーじかある「自分が嫌いなんですあるある」のページを読むと自分にも思い当たることがたくさんあり…
    私もかなり自分を好きになってきたほうだと今は思いますが、芯の部分で肯定しきれてないものがあるのかもと振り返りました。
    吐き気がしたり涙が止まらなくなったりということもありましたね…いや今もある…
    子供の頃にやりたかったことを一つ一つ振り返って実行していくぽんさんの克服法と言いますか、肯定法(?)といいますか、すごいな!と思いました。思っても実際するのもそれはそれで大変なこともあると思うのです。でも一つ一つ達成して克服していく。素敵な人だなぁと思いました。

    あと夫さんが素晴らしい。一緒に逆上がりを克服してくれたり、話をよく聞いてくれて心を解きほぐしてくれたり。目が腫れてるのをすぐに気づいて聴いてくれることも、出来そうでなかなかできないと思います。嫁の顔なんかちゃんと見てない夫も多いですし(うちは見てても鈍感…)
    「人は誰かを許さないままで幸せになってもいい」夫さんの名言だと思います。
    良いご夫婦だなぁとしみじみしました。
    漫画にして世に出してくれて、ありがとうです。


  • 内容紹介 (Amazonより)
    「どうせ私なんて…」から脱するためにやってみた11のこと。
    ~少しずつ、生きることが楽しくなってきました~

    累計20万部突破! 『やめてみた。』『もっと、やめてみた。』のわたなべぽん最新作。
    幼少期のしんどい親子関係から自己肯定感が低くなってしまい、
    「自分が嫌い」という辛い感情を抱えて生きてきた著者・わたなべぽん。
    そんな状態から脱するために、自ら考えたり試したりしてきたことを克明に記した感涙エッセイ漫画。
    ~大人になった私が、心の中にいる「小さい自分」の"親になったつもり"で行動してみたら、
    私が私でいることがラクになってきました~



    共感出来る部分が多々あり 何度も首を縦に振っていました!
    私は「小さい自分」ではないのですが 私の中には私を見ているもう1人の自分がいます。
    そのもう1人の自分は私の1番の理解者的な存在なのかなぁ...って思っています。
    そのもう1人の自分に恥ずかしくないような生き方をしたいのです。

  • 恥ずかしながら、この本に出合うまで「自己肯定感」というものを良く知らなかった。
    自分がなぜ自信がなくて卑屈で前向きに考えられないのか、理由も知らずに自分が嫌いだった。
    生い立ち、それによって形成された自我、大人になってそれを乗り越えようとする筆者の努力。どれも共感できる部分が沢山あった。

    理解のある旦那様がいて羨ましい、という思いもあるけれど、要は自分自身が一番、自分を大切にしてあげれば良いのだ。
    本を読むことも、自分と向き合うことも、この一冊と出合ってようやく始めることが出来た。
    親とうまく向き合えず自己嫌悪にばかりなっていた自分が少し、救われた。
    他の誰でもない、自分を一番愛してあげよう。自分が、自分の想いをかなえてあげよう。そう思えるようになった。

    私にとっては自分を変える大きな一歩になったこの本に、本当に感謝しています。

  • 私は著者みたいに、親から異常に厳しくしつけされたわけではないけど、自己肯定感が低い。
    店員さんと目を合わせられなかったり、カラオケで歌うのに抵抗があったり、、、
    なぜだろうって考えたとき、子供の頃はよく勉強ができることで褒められたことはあったけど、性格についてあんまり褒められたことはなかったなーと思った。
    勉強は頑張れば頑張るほど結果がついてきて、その分褒められたけど、性格は生まれつきのもので、天真爛漫な姉と比べられて、あまり自分のことをいい性格だと思えたことはなかった。

    それを辛い体験だったと特別意識したことはなかったけど、自己肯定感が低い原因の一つかもしれないと気付きのきっかけになった。
    自分だけでも自分の味方でいてあげてって言葉は一番ぐさりときたかもしれない。
    今まで散々自分に厳しく、自分をいじめてきたのは、誰よりも自分だったから、これからは少しずつでも自分の味方になろうと思う。

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著者プロフィール

漫画家。山形県出身。第6回コミックエッセイプチ大賞・C賞を受賞しデビュー。初の著書は女性でありながらAV商品を取り扱う古本屋の店長を勤め、その経験をコミカルに描いた『桃色書店へようこそ』。累計30万部超のヒットとなった『スリム美人の生活習慣を真似したら、1年間で30キロ痩せました』シリーズほか、お片づけコミックエッセイ『ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました』(KADOKAWA)などの著書、『やめてみた。』(幻冬舎)がある。現在はこよなく愛する西荻窪に暮らす。

「2023年 『人見知りの自分を許せたら生きるのがラクになりました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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