お別れの色 (どくだみちゃんとふしばな 3)

  • 幻冬舎 (2018年11月22日発売)
3.44
  • (2)
  • (7)
  • (7)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 112
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344033887

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • Webマガジン『note』連載「どくだみちゃんとふしばな」を書籍化した作品。

    「よしなしごと」9編「出会うこと気づくこと」11編「秘訣いろいろ」8編のエッセイが収録されています。

    根底に流れているのは生と死。
    親友、愛犬との別れが切々と静かな文章で綴られている。

    又、インドネシア独立戦争の時、数千人の日本人兵士がインドネシア人と共に戦い多くが亡くなり、現在マルガラナにある英雄墓地に眠っている話など初めて知る現実もありました。

    生きている事は当たり前じゃなく、ここで生かされている事を実感する。
    しっとりとしたエッセイ集。

  • ◯朝別れた家族に夜また会える、そのことが1番得難い幸せであること。
    ◯今いるメンバーとまた会えるとは限らない。いつも行く店がいつまでもあるとは限らない。だからこそ人生は旅。
    ◯教えてあげたい。本当の本当は、親は地上にいる時期なんても、あっという間に終わっちゃうよと。

  • 有料メルマガを書籍化したエッセイの第3弾。心がじんわり温かくなる言葉の数々に癒されました。感謝。

  • ─「ものごとは、どんなに絶望的に見えるときでも、いつも見えていない方のことが半分はある。」─

    何度もこの言葉をかみしめて読む
    ばなな本は 必要な時に何かしらの言葉に救われる

  • ペットが日に日に年老いて衰え、最期の瞬間を迎えるその時まで、どんな風に過ごしてどんな言葉をかけたか、情景が浮かぶようだった。
    うちの愛犬もシニアになったので、やがて同じような道を辿る。
    辛い時にはこの本を読み返して心を強く持とうと思った。
    愛犬だけではなくたくさんの大切な人との別れについてもていねいに書かれている。
    どくだみちゃんとふしばなシリーズの中で一番好きな作品。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉本ばななの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×