聖者が街にやって来た

  • 幻冬舎
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本棚登録 : 102
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344033962

感想・レビュー・書評

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  • 個人的に、今まで読んだこの作者の本の中で一番つまらなかった。
    何か全てがこじつけのような気がする。
    花を使った殺人事件にしたい。
    自分の好きなミュージカル、音楽を織り込みたい。
    そして、オシャレで少し心温まる感じにしたい。
    それがあってストーリーを作った感じで、何か違和感があったし、私には響くものがなかった。

    連続殺人事件が起きる。
    その殺人の共通点は死体には全て花が添えられていたという事。
    この物語の主人公はその殺人事件の起きた界隈に住む、親が花屋を営む女子高生。
    彼女の母親の幼馴染で事件を追う刑事、周辺の、夜の仕事をしている人々によって構成されていて、市民ミュージカルに参加し、一生懸命に生きている女子高生の様子が描かれている。

    話の途中で主人公が恋する、頭がいいけど性悪な男子高校生の事が描かれているけど、彼の存在って必要だったのか?と思ったし、他の登場人物にしても存在感が薄いな・・・と思った。
    それは、こう、という形ありきで書いているからだと思う。
    この人の本にしては珍しく、読み味が軽くて明るいな・・・と思ったら結末に、らしいな・・・と思う真相が描かれていた。
    だけど、それも何か上滑りな感じがしたし、読んでいる間も退屈だった。

  • 多摩川にあるとある街で起こる連続殺人。その殺人現場には必ず花びらが置かれている。1回目の殺人ではパンジー、2回目はマリーゴールド。その後もデンファレ、クレマチス、そしてプリムラ。
    その連続殺人事件と同じ頃、街では新しくできる文化ホールで行われる市民ミュージカルに向けて、オーディションで選ばれた市民が著名な演出家のもと毎週練習会が開かれていた。そのミュージカルに準主役級の役が与えられた高校生・小宮菫子、その母でフラワーショップを営む桜子、ごく普通の生活を送っていたこの母子が連続殺人に関わる事件に巻き込まれ、桜子の同級生で偶然この地区に配属になった刑事・乗松純が捜査を行うミステリー。
    この他にも様々な人物が登場しますが、それぞれ個性があり人物関係が混乱しません。そのうえ複雑なトリックが使われているわけでも無く、とても読みやすい作品です。
    ただし!
    単純な人間関係のもつれによる殺人事件ではなく、そこにはIQ150を持つ超進学高に通う男子高校生、飛び級で東大に合格しその後MITでも学んだ研究所勤務のリケジョ、そして危険ドラッグに溺れ育児を放棄した女など、様々な要素が絡んだ読み応えがある展開です。
    そして最後は思いもよらない真相の告白。
    人には語られない過去があり、消したい過去がある。そんな思いが生んだ悲劇は本当に切ないです。最後はみんな幸せになってもらいたい。

  • 宇佐美さん久しぶりに読みました。最近はホラーじゃないのかな?
    充分面白かったのですが、他の方のレビューを見ると、もっと面白いミステリもあると…読まなきゃじゃない!

  • 武蔵小杉らしき街をストリートギャングの巣窟のように描く割には、展開も描写も生ぬるい気がする。

  • 宇佐美さんは『愚者の毒』『熟れた月』がとても好みで、追いかけている作家さんの1人。だが、近作は『骨を弔う』も含めて、私の期待する作風とは異なっていて残念。

    好きな作家さんの一人なので、正直に辛口な感想です。直近作である本作『聖者が街にやって来た』。登場人物の造作がさもありなんで、想像を越えず。人物それぞれが心に抱える悲哀も以前の『愚者…』に比べて表層的だなあ。

    エリート層の描き方が分かり易すぎる一方で、不運な家庭に生まれた一樹の哀しみや孤独もこれまた典型的。
    登場人物の背景を説明しようという意図も透けて見えて、残念でした。舞台は、武蔵小杉周辺かな。新丸子や川崎エリアも混じっている感じ?

  • 最後があっけなかった。
    花に詳しい人はもっと楽しめるんだろうなー

  • 繁華街 IQ高いけど悪 ドラッグ
    揃ってる
    事件は連続する

  • なぜにここに食事のシーンが? と思っていたのだが、そういうことだったのか。なるほど。
    怪しいと思っていた人物二人も全く無関係というわけではないけれど、こういう展開になるとはびっくり。
    誰を信じていいのかな。

  • 1月-2。3.0点。
    歓楽街で花屋を経営する、未亡人。高校の娘が一人。
    女性ばかりを狙う連続殺人が発生。
    娘は市民ミュージカルの主役に選ばれるが、別の事件に
    巻き込まれ。。。

    連続殺人の動機が、弱い気がする。
    娘が巻き込まれる別事件も、そんな理由だけで。という感じ。

    次作に期待。

  • 新旧住民が入り交じる神奈川県多摩川市の再開発地区で起きた女性連続殺人事件。
    どの殺害現場にも何故か花が残されていた…

    連続殺人、格差、子供の貧困、ストリートギャング、危険ドラッグ・・・日本の「今」のあらゆる問題をてんこ盛りにしたような作品は、ややとっちらかった印象はあるものの、社会派作品としてもミステリーとしても十分楽しめる。
    (犯人はすぐ分かっちゃったけどね〜)

    子供っていうのはどんな状況にあっても、いくつになっても母の愛を求めるものなんだな~としみじみ……

    宇佐美さん、「愚者の毒」が良かったから、それ以降の作品のハードルが上がりすぎて、なかなか満足できないのが申し訳ないです(;^_^A

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著者プロフィール

愛媛県生まれ。2006年『るんびにの子供』で第1回『幽』怪談文学賞〈短編部門〉大賞を受賞。17年、ミステリー小説『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉を受賞する。日常に潜む怪異を描き、恨みや妬み、欲や貧困など、人の心の闇や怖さを浮き彫りにしたミステリーが高く評価されている。

「2017年 『角の生えた帽子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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