- 幻冬舎 (2019年1月10日発売)
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感想 : 26件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784344034105
感想・レビュー・書評
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ザ・現代作品!でとても新鮮でした。
さすがはあちゅうさん。
Twitterのアカウントが普段の自分より自分らしい、
Twitterだから言えること、など
Twitterの特性が盛り込まれていました。
Twitterって人間味溢れまくってる場ですよね。
だからみんな見ていて面白いんだと思います。
胸糞悪いけど。
「女の子たちを頑なにしているのは世間体という厄介な宗教だけ」
「みんなにも裏の顔があると信じている」
「鉄平君って上手く言葉で説明できない感情を、体を使って発散するよね」
「承認欲求満たされたいの?意外だなー。そういうのって、モテない記憶が頭にこびりついた人が言いそう。自分がモテなかったことの復讐を大人になってからするんだよね。」
「生々しい生活が垣間見えるツイッターよりも、完璧に見えるInstagramの世界のほうが痛々しく見えてしまうのは、なんでだろう」
特に印象的に残った言葉です。
どれも共感しました。
行動心理学みたいな、現代のTwitterで裏垢を作る人の生態を暴いてるようでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
普段の人付き合いでも相手のほんの一部しか見れてないんだと改めて感じました。
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年齢も立場も違う男女が、ツイッターを介していろんな経験をする話。
きっと、こういうことは、世の中にあるんだろうな。
ツイッターしないし、都会に住んでないからピンとこないところが沢山あるけど。
ツイッターだと、本音は言えるけど、それを言ってる自分の正体はバラしたくない。
でも本当は、正体も分かった上で本音を言える友人や恋人が欲しいんだよね。
恭平がどうしていなくなったのかが分からず消化不良。。 -
裏アカつくろうかな
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SNSを題材に、そこに纏わる人間模様が上手く描かれていいて、読む人を夢中にさせる内容です。小説なのに実際の話かと錯覚を覚えるのは、それだけストーリーが上手い印象を受けます。初めてこの著者の書籍を読みましたが、良い意味で期待を裏切られました。
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人の本性は分からない!知らない世界、会ったことのない人たちのタイプでサクサク読めた。
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ブログを見ていて 興味があった
リアル感がすごい 読みやすかった
その後の人生が知りたい -
はあちゅうさんが実際にTwitterで裏アカウントを作り、実際にナンパ師をしたり裏アカ同士で繋がって遊んでいる人たちに会い、彼らの話を元に書かれたという物語。こういう世界があるんだ、、と新しい世界を知れた気持ち。人生に辛苦なりすぎるようなことがあれば、別の人格を作るような気持ちで登場人物たちのように裏アカウントを作ってみるというのは、ある種の現代の逃げ道となりうるのではないか。
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どこにでもある生活
みんないろんなものを抱えて生きている。
裏でも表でもなく、
いろんな顔を持つ自分を連ねて
季節を乗り越えていく
今日、死んでもいいやと電話をくれた友達も
最後には
生きるね、と言っていた。
なんの意味もないから
すこしでも安らぎに出会える人生だといいな。わたしもあなたも -
純粋に現代人が抱える悩みと闇が表現それていて面白かったです。
33歳、ユカ、専業主婦。
裕福な暮らしをしているのに、満たされない気持ちから裏アカを作り、寂しさを埋めようとするユカと、そのユカとネット上や現実世界で関わる人たちの物語が時間軸で短編式で描かれていてサクサク読めた。
ラストは希望を抱ける展開。読んだあとも気持ちが良い終わり方で良かった -
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2020.6
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はあちゅうさんの書き下ろし小説。
発売日に買って読んだ。
私には刺激が強いところが多くて、感動!までは行かなかったけど、皆それぞれが抱える暗い部分があることや偶然の人との繋がりで変わっていけるんだと思える。暗さがありつつ前向きさもあり。 -
ツィッターを通しで、人の色々な顔が見えていく。
誰にでも多かれ少なかれ多面性はあり、それが合わさって人格が形成されていくのだと感じました。
知らなかった現代の世界を知ることができた気がして、興味深かったです。 -
どこかで自分とは違う人格を作らないと現状維持できないのかな? スポーツで発散する的な?
他人に迷惑をかけないのであれば、想像の人物を演じるのもありなのかも。ただし、その人格のまま現実で他人と接触しちゃうのはどうかと思うけど。
別人格のつもりでも、結局は実際の仲間とそう変わらない人と繋がってしまうのではないのかな。 -
ツイッターを通じた人々の生活の交わりを描いた小説。人はみな闇を持っていて、ツイッターは本音を言える場所なのか。他人からの視点も描かれていて、各主人公の行動を客観的に見れて面白かった。
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確固たる自分なんて存在しなくて、様々な顔を使い分ける。
家族としての顔、恋人としての顔、友人、同僚、そしてインターネットとしての顔。
朝井リョウ「何者」から始まった平成小説の流れは、古市憲寿「平成くん、さようなら」と同じく、本書も時代の締めくくりに相応しいと思う。
人生の果たす目的があり、役割がある。
そんなのは絵空事だということは既に分かってしまった。
頑張っていれば夢は叶う、なんて無責任なスローガンは前時代的だ。
現代では、夢も目標もなくても程々に生きていける。
その程々から外れたところに本当の自分がいるのではないか。
でも、自分探しを積極的にするわけでもない。
ただ、別の自分を演じる。
ツイッターの裏アカで出会いを求めあう五人の男女の群像劇。
そもそもツイッターって「今起きた」「もう寝る」とか、スーパーどうでもいいことを垂れ流しにするメディアじゃなかったっけ。 -
ツイッターをやらない自分にはついて行きにくい内容ではあるものの、こういう人たちもいるんだろうなあ、と思いながら読ませて頂きました。終わり方は前向きで、個人的にはまあ、わりと好きな感じです。
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SNSって深い
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意外と、というと失礼ですが、コラムニストなイメージだったので小説も書けるのかと思いました。
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はあちゅうの作品
