「家賃ゼロ賃貸」構想が日本の常識を変える “姫路のトランプ”と呼ばれる不動産王の発想力

  • 幻冬舎 (2019年1月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784344034280

感想・レビュー・書評

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  • 品川駅の本屋さんで乗り換え時に店頭で目に留まった本です。時代が動いているな、と痛感させられた本でした。それまで当然と思っていたことが急激に変わる、それまで価値があると思っていたものが突然無くなる、これが後に革命といわれる時代を生きている最中に感じることだと思います。

    ここに書かれていることは、私の生まれ育った神戸の少し西に位置する「姫路」を舞台としていますが、その流れが、アッと言う間に日本中に広がるかもしれないな、と思いました。かつて、荘園制度が瞬く間に広がっていったように。

    以下は気になったポイントです。

    ・リアルタイムでデータをやりとりできる利点を活用して、居住者にお得で便利な情報を随時提供、広告への接触率を上げて、広告を出稿する企業のメリットを高めることで得られる広告収入を増やす、このような三者共存により「0賃貸0仲介システム」が成り立つ(p50)

    ・不動産管理会社が還元しないもの、1)大家には賃貸収入以外にもある、2)それらは管理会社が受け取るものもある、3)大家・管理会社は、家賃以外の収入を入居者に還元することは無い(p63、138)

    ・「0賃貸0仲介システム」には、不動産仲介会社は介在しない、卸問屋の存在意義が薄れている、メーカ・小売りでは、インターネットがビジネスのルールを変えた(p66、70)

    ・不動産を、箱以上の存在として機能させる(メディアとする)と、家賃は必要なくなる(p78)

    ・現状では、裁判所が元夫の預金口座を差し押さえ強制執行するには、元妻が金融機関・支店名を特定して裁判所に伝える必要がある(p84)

    ・介護スタッフの給料水準を上げるには、資格(介護福祉士)の取得がある(p103)

    ・家賃支払いで問題を起こさないのは、社会との接点を持ち、なにがしかのコミュニティに所属しているかがポイント、単身者よりファミリー(p110)

    ・家賃値下げ交渉は有効だが、東京都内の賃貸マンションは例外である(p148)

    ・ワンルームマンションは、ファイミリー向けと比較して、修繕などの経費がかかる(p158)

    ・サブリース(不動産仲介会社による、物件の一括借り上げ・家賃保証の仕組み)は、しない方が良い(p164)

    2019年3月3日作成

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