黒いマヨネーズ

  • 幻冬舎 (2019年2月27日発売)
3.56
  • (37)
  • (42)
  • (46)
  • (18)
  • (7)
本棚登録 : 571
感想 : 60
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784344034310

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 五年ぶりくらいの再読
    です。

    劇団ひとりさんの自伝
    そのノブはひとりの扉
    も面白かったけど、

    笑える本を紹介してと
    言われたらそれとこれ
    とどっちかで悩む感じ。

    吉田さんの振りきった
    毒舌が◎

    そう、もうスパイスが
    効いてるなんてレベル
    じゃなくて、

    毒気にあてられて気が
    遠くなりそうな感じ。

    自分を飾ろうとしない
    どころか黒いところを
    全部さらけだしてる。

    うん、世の中おかしな
    こと本当に多いし、

    優しさを踏み躙られる
    こともあります。

    生きてたらそりゃあね
    いろいろありますよ。

    大人だったらそれらに
    いちいち反応せず泰然
    とやり過ごしたい。

    陽だまりのような笑顔
    をキープしながら、

    心のなかでこれくらい
    毒づく器用さが欲しい
    もの。

    世の理不尽と渡りあう
    ために強くならなきゃ。

    • ヒボさん
      劇団ひとりさんの本も図書館にあったので、借りてみようと思います(*`・ω・)ゞ
      劇団ひとりさんの本も図書館にあったので、借りてみようと思います(*`・ω・)ゞ
      2024/09/14
    • コルベットさん
      ひとりさんの方は、スケバン太郎のお話が好きです (。ノω<。)ノ))
      ひとりさんの方は、スケバン太郎のお話が好きです (。ノω<。)ノ))
      2024/09/14
    • ヒボさん
      借りるのはちょっと先になりそうですが、楽しみが出来ました(*^^*)
      借りるのはちょっと先になりそうですが、楽しみが出来ました(*^^*)
      2024/09/14
  • 【感想】
    ブラックマヨネーズ吉田のエッセイに初チャレンジ!
    いやね、勿論TVのよっさんも面白いけど、活字でもこんなに笑わせられるとは。
    甘く見てたぜ、よっさん!!

    本当に、読んでいるだけで爆笑!!
    電車で読んでて、何回顔を真っ赤にして耐えたことか・・・
    TVで話している内容と重複しているエピソードも多かったが、それはそれで読み返すのも面白かったし、たまに「よっさん、さては酔いながら原稿書いてるな?」っていうくらいくだらないレベルの、ある意味哲学的な文章もあった(笑)
    全体的に面白いエピソードが多かったので明確な優劣つけれないが、、、個人的に笑うのが耐えきれなかったのは「インタビュー吉田、聞き手:俺」のところ。
    ほんま、よっさんの頭の構造は一体どないなってるねん!!!!

    いや、繰り返しになるけど、トークではない活字でこんなにも笑いを取れるなんて、やはりよっさんは天才だ。
    よっさんはホンマにNo.1芸人だ。
    ただ、「絶対にこの人の後輩芸人にはなりたくない」と、心底思いました。


    【内容まとめ】
    1.パートナーに弱い部分を見せるというのはかなり大事なこと。
    水面下でのケンカがあった際、仕事終わりに出来るだけすぐに言う。「何かあったんか?」と。
    ボヤはボヤのうちに消す事。

    2.バレンタインデー
    毎年2月になるとバレンタインデーというのがありますが、一体何なんでしょうね、このイベントは。
    モテない男からしたら地獄ですよ。
    「今年も一年あなたのことを好きな人はいませんでした。はいお疲れした」ってわざわざ思い知らされる日。

    3.あそこの名前
    どこの国か忘れましたが、ある国では多くの男性が自分のチンチンに名前を付けているそうです。
    「ヘラクレス」とか、何か強そうなのが多いようです。
    俺ならどんな名前をつけるか?

    冷静になろう。そもそもチンチンとはどういうものか?
    例えば素敵な女性とそういう関係になれれば幸福感は確かにある。しかし何かを間違えるとトラブルになる時がある。
    チンチンがあるから良い事も悪い事も起こる。どっちに転ぶかわからないが、確実に人生というゲームを面白くする。
    俺は自分のチンチンを「ジョーカー」と名付けよう。

    4.だいたいね、「愛人」という言葉がおかしい。これ、まず名前を変えませんか?
    「ハートとチンポをペロペロ係」とかでいいでしょう。

    5.ちなみに、2日にわたっておもしろくないと言われた僕の呟きというのは、
    「ジュ~、ジュ~、ジュ~、パフッ。お好み焼きの音だよ!」というものです。

    6.昨夜は帰宅したのが夜9時過ぎで、翌日は休みだからと存分に酒を飲んだ。
    一人で延々と家飲みをした。
    録画していた自分の番組を見て、自分の番組内での発言に爆笑しながら酒を飲んだ。
    爆笑しながらも、画面内に俺の発言で笑っていない共演者を見つけては殺してやりたいと思った。


    【引用】
    p21
    「おまえ何年か前に名前忘れられて怒って帰ったやろ?あれずぅと言うとったわ。悪いことした、あの子にほんま悪い事したて」
    僕は爆発的に泣いた。
    おばあちゃんが僕の名前を忘れた事を、気にかけたとは思いもしなかった。
    僕の中にあったのは、「ただ僕はおばあちゃんに凄く愛されていたんだな」という気持ちだけだった。


    p24
    18歳の時、エロ本とコンニャクだけを買ったのでは使い道が店員にバレると思い、全然いらないガムも1つカゴに入れたら、レジで精算した時777円になってしまい、余計に恥ずかしかった淡い思い出。


    p54
    無茶苦茶ですが、そういう風にパートナーに弱い部分を見せるというのはかなり大事なことだと僕は思っています。
    安い、誰も見ていないプライドのようなものを大切にするあまり、生活できるほどの金も稼げてない事の方が辛い。

    水面下でのケンカがあった際、仕事終わりに出来るだけすぐに言うようにしています。
    「何かあったんか?」と。
    ボヤはボヤのうちに消す事。


    p67
    夢は絶対悪い方がいい。だから友達などからのメールの最後に「いい夢見てね♪」なんて書いてあると、コイツは薄っぺらい奴だなぁと思ってしまいます。
    しかし、かと言って「起きた時のお得感凄いから悪い夢見てね♪」なんてメールをもらうと、何やねんコイツめんどくさっ!という感覚も僕はきちんと持っています。
    生きていく上では、そのバランス感覚が大切なのだと思います。


    p69
    ・バレンタインデー
    毎年2月になるとバレンタインデーというのがありますが、一体何なんでしょうね、このイベントは。
    モテない男からしたら地獄ですよ。
    「今年も一年あなたのことを好きな人はいませんでした。はいお疲れした」ってわざわざ思い知らされる日。
    一応ブ男はブ男で緊張してるんですよ、毎年。


    p101
    ・あそこの名前
    どこの国か忘れましたが、ある国では多くの男性が自分のチンチンに名前を付けているそうです。
    「ヘラクレス」とか、何か強そうなのが多いようです。
    俺ならどんな名前をつけるか?

    「ゼウス」あまりに大げさすぎる。
    「エンジェル」幼すぎる。
    「ポセイドン」悪くないが背負いきれない。
    「カブト虫」あまりにリアルすぎるし、小さくて硬い感じがするだけなので期待感に乏しい。
    「ダイナマイト」は細長すぎるし、「ボンバー」じゃ丸っこすぎる。
    「クレイジーバナナ」ちょっとダサい。
    「センターマイク」漫才師としてそれは付けてはならない。

    冷静になろう。そもそもチンチンとはどういうものか?
    例えば素敵な女性とそういう関係になれれば幸福感は確かにある。しかし何かを間違えるとトラブルになる時がある。
    チンチンがあるから良い事も悪い事も起こる。どっちに転ぶかわからないが、確実に人生というゲームを面白くする。
    俺は自分のチンチンを「ジョーカー」と名付けよう。


    p116
    不倫となると、話は別です。
    「愛人」というものに脳もチンポも負けている。
    だいたいね、「愛人」という言葉がおかしい。これ、まず名前を変えませんか?
    「ハートとチンポをペロペロ係」とか。

    浮気はバッティングセンターに行くだけ。不倫は、契約してる球団があるのに他球団のユニフォーム着て試合に出る様なもの。それくらい違う。


    p120
    ・インタビュー:ブラックマヨネーズ吉田敬
    (聞き手・俺)
    吉田「240連勤とかありました。」
    聞き手・吉田「それは容赦がない(一同爆笑)」


    p142
    ちなみに、2日にわたっておもしろくないと言われた僕の呟きというのは、
    「ジュ~、ジュ~、ジュ~、パフッ。お好み焼きの音だよ!」というものです。


    p205
    ・浮気論
    今の男は車に乗って狩りに行く。もちろん長旅になってしまう事もあるだろう。そうなった時、コインパーキングで車を一旦停めて休みたくもなるだろう。
    人生という長旅の途中、車を駐車場に停めるだけ。
    それが、俗に言う浮気。
    これは全くもって仕方がないじゃないかとしか言いようがなくて、今私はこの原稿を泣きながら書いている。

    一方その場合、女性は家の駐車場という事になります。
    一度よく考えて欲しい。
    途中汚いコインパーキングで車を停めてまで頑張って狩りをしてきた男が、「あー、ようやく家に帰ってこれた」となっている時に、自分の駐車場に謎の車が停められていた時の衝撃を。
    これが女性の浮気なんだよ。

    重ねて言うが不倫は違う。
    不倫はこっそりもう一ヶ所、別の駐車場と本格的に契約を結ぶ事。
    俗に浮気と言われる浮チンポは「ちょっと停めたらすぐに出て行きますので」という一時的なもの。
    それだけの事。それをわかってない奴が多すぎる。


    p238
    昨夜は帰宅したのが夜9時過ぎで、翌日は休みだからと存分に酒を飲んだ。
    一人で延々と家飲みをした。
    録画していた自分の番組を見て、自分の番組内での発言に爆笑しながら酒を飲んだ。
    爆笑しながらも、画面内に俺の発言で笑っていない共演者を見つけては殺してやりたいと思った。


    p239
    ・愚痴ることの大切さ
    今、俺は愚痴っている。こうして愚痴なんかを言おうものなら「自分で選んだ道なんだから、嫌なら仕事辞めればいいじゃん」などと簡単に言う人がいるが、それは大変に短絡的。
    「ウンコがそんなにしたいなら今ここですればいいじゃん」と言っているのと同じ。

    いつかどこかでトイレを見つけるまで我慢しますやん。
    ただ、屁くらいこかせてくれよ。
    愚痴という名の屁くらいこかせてほしいのだ。ウンコがめちゃくちゃしたいと思ってたけど、案外おならを一発こいたらスッキリした、みたいな。

    しかし、屁のし過ぎもまた良くない。
    あまりにも頻繁に屁ばっかりこく奴がいたら、それはもうお前早くトイレ探しにどこかへ行けよ!となる。
    そしてまた、屁も水っぽいウジウジと湿ったような屁ではなく、聞いている方も思わず笑ってしまうような朗らかな屁のほうが望ましい。

  • 妄想と現実の狭間で、
    時に怒り、時に涙しながら、
    人の世の不条理と栄枯盛衰を綴る、
    天才コラムニスト・ブラマヨ吉田敬の
    猛毒エッセイ58篇。

    **************************************

    お笑い芸人の中で、ブラマヨは大好き。
    なぜなら、2人とも面白いから。
    それでもどっちかと言うたら、吉田が好き。

    常に愚痴や文句を言うてるように見えて、
    それが的を射ているから、聞いてて納得する。

    綺麗ごとを言わんと、自分はどう思われようとも、
    ハッキリと物事を言うのが好き。

    話の展開も面白いし、誰も想像しない事を言う。
    この本は、そんな思いつかへん、
    けど、言いたい事はわかる、みたいなエッセイを
    面白く、感動もさせ、この考え方は天才!
    みたいなのがいっぱい詰まってた。

  • ブラマヨの吉田さんが辛気くさい能書きをたれまくる。


    テレビに聞く一言二言はそうでもないが、これが本一冊ともなると、吐き気をもようすぐらい胸糞悪く感じてしまう。
    横に中和剤の相棒の小杉さんがいるわけでもなく、笑いというものは難しいもので、きついスパイシーな香辛料は質と量というものによってどうにでもなる。


    「毒にも薬にもなる」という言葉ありましたな。

  • 吉田さんらしい内容でした。

  • すごい吉田さんだなぁという感想。
    子供の頃からずーっとこんな風に、世の中のことああでもないこうでもないと思考しまくってきたんだろうな~
    メチャクチャすぎる理論でも吉田さんの中では一応筋が通ってる感じとか独特

  • ブラマヨ吉田さんの笑いのセンスめっちゃ好き。面白かった。

  • 面白かった

  • バカバカしくて面白い。
    吉田さんの独特なセンスが光る一冊。
    過去、旅行の移動中に読みました。

  • お笑い芸人ブラックマヨネーズ の吉田さんのエッセイです
    雑誌だかTVだかで紹介されてたので図書館で借りてみました

    いや、もう何というか…笑
    ビックリです笑
    こんなにお下品な本は初めて読みました
    とにかく下ネタのオンパレード
    ここまで性的欲求を包み隠さずオープンにするなんて…
    逆に清々しい

    そんな下ネタ満載な中にぉお!?キラリと光る発想があったりして…
    いやもう、国会で居眠りしてる議員よりよっぽどまともな意見持ってんじゃない?と思いました

    それにしても、こんなはちゃめちゃな吉田さんの奥さんってどんな人だろう…
    と、奥さんに興味がわきました

全60件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

吉田  敬(よしだ けい)1972年神奈川県生まれ。2005年カナダ・ヨーク大学大学院哲学専攻博士課程修了。Ph.D.。現在、早稲田大学社会科学総合学術院准教授。著書:Rationality and Cultural Interpretivism: A Critical Assessment of Failed Solutions(単著、Lexington Books、2014) The Impact of Critical Rationalism: Expanding the Popperian Legacy through the Works of Ian C. Jarvie(分担執筆、Palgrave Macmillan、2019)など。

「2021年 『社会科学の哲学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉田敬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×