「令和」の心がわかる万葉集のことば

  • 幻冬舎 (2019年4月24日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784344034648

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  • 借りたもの。
    年号が変わり「令和」の出典元として再注目された万葉集に見る美しい日本語集。
    そこから言葉の深み、伝統にひたる楽しみに触れる。

    著者の‘八世紀の声の缶詰’‘八世紀の言葉の文化財’(p.6)の言葉通り。

    宮廷文化を垣間見る。
    使われなくなった言葉にも優雅さがある。
    今も使われている言葉の語源になったもの(杜氏←刀自。年配の女性への敬称。自家用酒を作るのが「とじ」のしごとであったため。)について、「かたみ」など今も使われる言葉でも、もっと広義であったものも(今は遺品の意味合いが強いが、離別、生き別れなども含まれていた)。
    また、ことば比べで微妙なニュアンスの違いを楽しんだり……

    四季や風景に地震の感情の想いを乗せる人々。
    想起される。

    見出しでひらがながおおく、柔らかな明朝体
    目で読むのもさることながら、声に出したときに軽やかな、まろやかな音になる。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000153057

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著者プロフィール

奈良大学文学部教授。著書『万葉文化論』(ミネルヴァ書房・2019)、論文「讃酒歌十三首の示す死生観—『荘子』『列子』と分命論—」(『萬葉集研究』第36集・塙書房・2016)など。

「2019年 『万葉をヨム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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