銀河で一番静かな革命

  • 幻冬舎 (2019年5月23日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344034679

作品紹介・あらすじ

海外に行ったことのない英会話講師のゆうき。長いあいだ新しい曲を作ることができないミュージシャンの光太。父親のわからない子を産んだ自分を責め続ける、シングルマザーのましろ。
決めるのはいつも自分じゃない誰か。孤独と鬱屈はいつも身近にあった。だから、こんな世界に未練なんてない、ずっとそう思っていたのに、あの「通達」ですべて変わってしまった。
タイムリミットが来る前に、私たちは、「答え」を探さなければならない――。
孤独で不器用な人々の輝きを切なく鮮やかに切り取る、ずっと忘れられない小説。

感想・レビュー・書評

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  • マヒトゥザピーポーの紡いだ歌詞を初めて見たとき、真っ赤でファイヤーしている普段のイメージがただの有り触れたお洒落なそれではないことを実感させられた。この本を読んでいると、マヒトの歌詞を読んでいるかのような感覚になることが多くある。その分独特で、癖は強いのかもしれない。彼はきっとたくさん見てたくさん感じてたくさんこころに留めて生きてきたのかなと思った。男の人が書いたとはとても思えないほど、女性が話し手の時の描写がリアルだ。まひろといろはのやさしさは正直自分には痛かった。あまりにリアルで、昔のことを思い出した。最後の流れがすごくすきだ。きっとバカなわたしはほんの少ししか理解できていないんだろうけれど、この物語もこの物語を書いたマヒトのことも愛するしかなくなってしまった。

  • この本を読んでからマヒトさんの曲を聴く事で、より世界観を感じれると思う。
    「銀河で一番静かな革命」という曲を聴いてみたいとも思った。

    世界が終わるタイムリミットが迫っても、人生は、只管続く。

  • タイトル買い。構成は手がこんでる。世界観としては嫌いではないが、小説としては評価が難しいですね。

  • GEZANの歌は数曲気に入ってる程度だけど小説を書いているとはどんなもんかと気になったので手にとった。内容としては、小説というより長い詩という感じ。雰囲気に何か気にいるところがあるなら楽しく読めるだろうがそうでない人にはひたすらとらえどころがない文だと思った。体言止めを使いすぎてるのが個人的にはかなり気に入らなかった。

  • 感想3つある。①めちゃくちゃプレーンだな②編集者もっと手入れしてあげたら良かったのに、特に言葉遣いの部分は③演劇台本みがある

  • 言葉ひとつひとつがピュアな感じ。無駄なものがついていなくて、わかりやすいし透明感があって読みやすい。
    最後のいろはとましろの「贈り物ごっこ」が絶妙で良い。

  • 世界の終わりの物語なのに、描かれているのは何でもない日常でした。
    光太は、世界の終わりという期限が来て、新曲が描けるようになりました。私は期限が来ると分かっても、何も変わらないような気がします。
    ゆうきは、何も決められなかった自分から、勇気を持って決められる人になりました。やっぱり不器用でも一生懸命生きている人に私は惹かれるのだと思いました。
    ましろといろはは、ただただ何も変わらない日常を過ごしました。いつもと変わらない日常、でもそれが一番幸せなのかもしれません。そして、こんな風に大切な人と世界の終わりを迎えたい、と思えました。

  • 切ないけど元気が湧いてくる話だった
    マヒトゥ•ザ•ピーポーはすごいなあ
    いろはが言ってた 心臓と胸の間、泣きたい時に痛む場所ってすごいわたしにもわかる!

  • マヒトさんの容赦ない優しさが文章に込められてた。
    クライマックスにかけて、断片的な過去が一気に押し寄せてきて泣いた。

  • この夏最高のバンドgezanのマヒトゥの小説。思ったよりもしっかりとストーリーがあり、キャラクター造形もしっかりしてる。「ましろ」と「いろは」の親娘が素敵だな。才能あふれる人には魅力がたっぷり。3.8

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著者プロフィール

2009年バンドGEZANを大阪にて結成。作詞作曲をおこないボーカルとして音楽活動開始。うたを軸にしたソロでの活動の他に、青葉市子とのユニットNUUAMMとして複数枚アルバムを制作。近年では寺尾紗穂のアルバムに参加するなど、コラボレーションも多岐にわたり、映画の劇伴やCM音楽も手がける。国内外のアーティストを自身のレーベル十三月でリリース、ものの価値を再考する野外フェス、全感覚祭を主催。著書に『銀河で一番静かな革命』(幻冬舎)、『ひかりぼっち』(イースト・プレス)がある。初めて監督・脚本を務めた映画「i ai」が2023年に公開予定。

「2023年 『みんなたいぽ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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