副作用あります!?人生おたすけ処方本

  • 幻冬舎 (2019年9月19日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344035119

感想・レビュー・書評

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  • ぼちぼち行きましょう

    なんてことを読後に思いました
    まぁ、色々あるよね
    人生いろいろ
    島倉千代子ですよ(古すぎるだろ!)

    そしてやっぱり本てものはあーた
    いろんなものをくれるよね

    あと、古典もっといっぱい読もうって思ったよね
    読み直しも含めてね

    もっとたくさん本読みたいな〜って思わせてくれた三宅香帆さんの一冊でした

    そしてあれだよね
    日本強すぎだよね
    7-0て!
    なんかごめん強すぎてごめん

    次はいよいよカルロス・ルイス・サフォンだ上下巻あわせて1,300ページ
    行くぜ!

    • bmakiさん
      本当に米色々なところで無いんですね(^◇^;)
      私は先週スーパー朝イチで並んだら10キロ5000円くらいの、千葉産の米が手に入りました。
      ...
      本当に米色々なところで無いんですね(^◇^;)
      私は先週スーパー朝イチで並んだら10キロ5000円くらいの、千葉産の米が手に入りました。
      午前中に売り切れちゃうだろうなぁというような量でした(-。-;
      2024/09/06
    • ひまわりめろんさん
      備蓄米でいいから食わせろー(# ゚Д゚)
      備蓄米でいいから食わせろー(# ゚Д゚)
      2024/09/06
    • 1Q84O1さん
      私も白米大好き(*´﹃`*)
      奥様が洗って、奥様が炊飯器のスイッチをピッと押して、炊けた白米最高!
      (奥様で無くても問題ないけど…)
      炊きた...
      私も白米大好き(*´﹃`*)
      奥様が洗って、奥様が炊飯器のスイッチをピッと押して、炊けた白米最高!
      (奥様で無くても問題ないけど…)
      炊きたてと漬けもがあれば良し!

      米送るの重たいからいる人は取りにきて〜!w
      2024/09/06
  • 「この程度の悩みで、この本を紹介しちゃう!?」というちょっとしたギャップが私にとっては面白かった。
    太宰、ディケンズ、トルストイ、『風と共に去りぬ』とか古典文学的な長編小説を、日常的なちょっとしたお悩み解決用にテンション高めな軽いノリで持ってきているので、「ちょっと読んでみたいかも」と思わせてくれる。
    こういう〈不朽の名作〉的な長編はなかなか読み切るのにあたってハードルが高めで、実は私も読み切れていないものばかり。だけどこれなら中学生も読んでみたくなるかも。マンガも、さくらももこのエッセイも紹介されているふわっと感もいい。

    中学生から20代までかなー、この処方箋が効果あるのは。
    もっと若い頃に読んでたら、人生変わってたかもな…。

    田村文の『14歳の世渡り術』読書案内もとてもよかったけれど、14歳向けとしては、三宅香帆の本書もこれはこれでアリかな、と。

    本書は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で著者のことを知り、図書館で検索して予約した本で、私にとって2冊目の三宅香帆。

    お悩みには、本。
    いいと思う。すごく、いいと思う。
    中学生のときには、そんなこと全く意識していなかった。

    私も自分のプロフィールに書いているとおり、生活のモヤモヤ解消のために本を読んでいるタイプ。
    でも私は凡人なので、同僚と「フルマラソン完走」を目指すことになって、村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んでモチベーションを上げるのが精一杯。『坂の上の雲』は、飲み会でオジサンたちと会話に困らないように読んだだけ。「悔しいときに読む」とか「オジサンになりたくないときに読む」とかには全然つながらなかった。再読したい気持ちも湧いたし、いろんな本を読んでみたくなった。

    ただ、万人に効く薬ではない。
    その症状のときに、三宅さんが処方した本を読んでも「全く効かんやん!この医者、ヤブすぎ!」と思うこともあるはず。
    中学生の頃に読んでいたら、「なんや、これ!効かん薬飲ませやがって!嫌いやコイツ!」と思ったかもしれない。でも、セカンドオピニオンとして別の本を当たればいいよ、サードオピニオンも、その次も、いろんな本を読んだらきっと出会える。なにより、いろんな本に没頭してるうちにそのつらさは間違いなくどこかへ飛んでくから大丈夫だよ、と少し大人になった今の自分なら、そう言える。

    自分の体は、自分が一番知っている。
    そう言えるのが一番いい。
    「ちょっと風邪ひきそう」「あー、ちょっとつらいー」というときに、自分を平常時レベルに持っていってくれる本を持っておく。これってめちゃくちゃ大事だと思う。
    気付けば私はあっという間に40代。人様に処方できるような本の知見は全くないどころか、自分の体を治すための本も持っているか怪しい。というか、そういう目線で考えたことがなかった。これを20代でやってしまう三宅さんはスゴイ。

    読み散らかして生きてきた。
    ブクログのおかげでアウトプットする習慣がついてきた。
    これからは、効能を考えながら小説を読むのもおもしろいかもしれないなぁ〜と思いながら読み終えた。

    さて…
    この先、私もとてつもなくつらい目に遭うかもしれない。つらい目って何だ?と考えたとき、少なくとも父と母は私よりも先に死んでしまうな、と思った。そうでないとある意味マズイ。夫もたぶん先に死ぬだろう。子どもたちは…考えたくない。せめて私より後に死んでくれ。
    どん底のときに、本を読む元気はないだろうし、身内が死んだらしばらくは呑気に本を読んでいるヒマはない。落ち着いた頃に、父や母との思い出の本をあれこれ出してきて泣くんやろな…アカン…考えただけでもう泣けてきた…。

    本書のお悩みは、そんなに重たい状況は出てこない。出てこないんだけど、私の人生にも本があってよかった!最近小説読んでなかったけど、これからも読むわー!という力をもらった。
    幸福で、満足しているなら、ほかの人の言葉なんて必要としない。
    あとがきに書いてある言葉がもうホントにそのとおり。

    なにより、いろんな本の紹介を読んでいても「アカン…追い詰められる…これ以上攻めんといて…」と、気分が塞がらないことが私にとっては健康のバロメーターなのかもしれない。 

  • 「友達とギクシャクしているとき」「眠れないとき」「風呂に入りたくないとき」「悔しいとき」「ひとめぼれしたとき」etc…様々なお悩みに効く本を薬のように処方してくれる、ユニークな書評集。
    三宅香帆さん、初読みである。軽やかな文章がまるでお喋りのようで、敷居が高い文学の紹介も取っつきやすい。その悩みにその本か!という意外性もまた楽しい。全てのチョイスがハマるわけではないけれど、それでも「そういう視点で読むのね~」という新鮮さも感じてなかなかに面白かった。
    やられたな!と思ったのは、自分より二十歳以上若い三宅さんの紹介で「是非読みたい」と思った作品が、昭和~平成の名作ロングセラーものだったからである。
    ①読むタイミングをことごとく逃してきた田辺聖子「言い寄る」。色褪せない昭和のラブストーリーに今度こそ挑戦したい。
    ②これまたタイミングを逃してきた高野文子「るきさん」。立ち読みでちょこちょこ読んだことはあったけど、ちゃんと読んでみたいと今回思わされたのは「残業で疲れきって本が読めないときに読む本」として紹介されていたから。時間も気力も体力もないのに何か読みたいとき、あるある!スマホを無駄にいじるよりよっぽど有意義な時間が過ごせそう&心も軽くなれそう!
    ③よしながふみ「昨日何食べた?」ドラマ化もされて大人気なコミック、これも今更読みたいと思ったのは、一話に1回「手順も込みで主菜・副菜ぜんぶつくるとこを見せる」というから。それ、結構魅力的です。料理の手順て大事だよね…なかなか手際よくできないものね。
    本=薬だなとつくづく実感できる一冊でした。近日中に上記の薬(本)を探しに、書店or図書館に行ってこよう。

  • 「○○な時に読む本」という形式で色んな本が紹介されているんだけど、ネガティブな感情にもきちんと向き合ったり、浸れるような処方になっているところが素敵。
    辛いときに無理にポジティブな方向に気持ちを持って行かなくても良いし、色んな角度から自分を見つめ直したり物事を考えるきっかけを与えてくれる本って確かにたくさんある。
    気になる本が増えたのはもちろん、三宅さんの考え方が好きだな。

  • 2月17日20時~三宅香帆さんと「文庫解説の知られざる世界」をYouTube生配信|幻冬舎plusフェス|幻冬舎plus編集部 - 幻冬舎plus
    https://www.gentosha.jp/article/20456/

    『人生おたすけ処方本』著者・三宅香帆が語る、ミーハー読書論「文学オタクもアニメオタクと同じ」|Real Sound|リアルサウンド ブック(2019.10.26)
    https://realsound.jp/book/2019/10/post-435323.html

    副作用あります!? 人生おたすけ処方本 | 株式会社 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/book/b12632.html

  • 著者はずっとこう言っている。「人生に不満やつらさ苦しさがなければ、本なんて読まなかった」(正確ではなく大体こんな感じ)と。
    前まではこの考え方に反発すら覚えていたが、今はそうでもないような気がしてきた。
    環境の変化や年齢を重ねることによって、考えが変わることもある。
    読書も、そのときどきの感情によってどんな本を読みたいかが変わってくるのかもしれない。

    本書でも著者は沢山の本を進めてくれており、どれもこれも面白そうなのだが、今回最も読みたいと感じたのが、よしながふみさんの『きのう何食べた?』だった。自炊したくないときに読む本と紹介されているが、私の場合毎日ほぼそんな気持ちだ。世の中で一番面倒くさい家事だと思っている。
    ただのレシピ紹介本だったら読む気などしないだろうが、主人公の男性がなかなか私の周囲にはいないタイプのため、日常生活をただ読んでいるだけでも面白そうだ。

    あとは、題名は知っていたけれど手に取ることのなかった『風と共に去りぬ』も気になった。「合コン前夜に読む本」と紹介されていてそれも面白い。
    欲望に忠実な女性の主人公、大いに結構。何もかも遠慮して自分を出さない大人しめ女子より、ガンガン自分から求めていく女子の方が応援したくなる。(実際いたら厚かましいかもしれないが。笑)

    今回も面白かった。なんだか著者の語りっぷりと本への熱愛ぶりが気に入って立て続けに読んできた。文章上手なので、普通に小説も書いてもらいたい。

  • 作者三宅香帆氏 若いのに、沢山の本を読まれているし、それを批評出来るというのは、余程、読みこんでいるのだと、感心した本である。

    読んでいない本が沢山あり、こんな本なのか?と、少しだけでも、内容を含んでいる所も、流石である。

    「処方」の部分は、作者の一番の感想なのでしょう。

    カップラーメンが、出来のを待っている間に読む本に「細雪」とは・・・・
    少し笑ってしまいました。

  • じぶんの処方本リストをつくるのも、面白そうだなというきっかけをもらった素敵な捉え方の本。

  • 病気の時に飲む薬が効くように、悩んでいる時に摂取する本は、わりと効きます。「この本はよく効く」と思う本を中心に集めました。

    ------------------------------------------
    私にとって読書は習慣みたいなもんなんで、
    薬というよりはビタミン剤かも。

    小川洋子さんの小説に無性に惹かれる理由を「夢」というキーワードを使って腑に落ちさせてくれた。

    レイ・ブラッドベリの「霧笛」は未読なので、なんだかラジオドラマで聞きたい気分。

    美内すずえの「ガラスの仮面」は、終わるまで私も本当に死ねないんで、先生よろしくお願いします。

    ジョン・アーヴィングの「ホテル・ニューハンプシャー」は未読ですが、映画が大好きなんです。
    「これでもかっ」ていうぐらい不幸が一家を襲うんだけど、ジョン・アーヴィングの世界はとってもやさしくてあたたかで。確かにこれは効くかもね。

    紹介されている作品は、少女漫画系も多いのでちょっと男性は手を出しづらいかもしれないけれど、間違いなく名作揃いだと思いますよ。

  • たぶん同世代だからか、口語調のその書き方が、悩んでいる自分に「それならこの本のこういうとこがホントおすすめ!」的に友達が薦めてくれているような感覚にしてくれる。お堅い書評では全くないし、目次を見て自分にいま必要な部分だけかいつまんでも良いと思う。

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著者プロフィール

文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院博士前期課程修了(専門は万葉集)。京都天狼院書店元店長。IT企業勤務を経て独立。著作に『人生を狂わす名著50』、『バズる文章教室』、『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『妄想古文』、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』、『「好き」を言語化する技術』、『30日de源氏物語』など多数。
X(旧Twitter): @m3_myk
Youtube : @KahoMiyake

「2025年 『言葉にできない想いは、どうしたら伝えられるだろう。──悩める大人に贈る万葉集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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