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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344035560
感想・レビュー・書評
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妻を亡くして3年後、著者が前を向いて生きていてくれて、なんだか嬉しい!
四十九日、一周忌、三周忌…法要のタイミングって、悲しみが癒えていくのとリンクしているのかもしれない。
新しい人生を始めるための断捨離、新たな事への挑戦、死の準備…真逆のことのようにも思えるけど、ある程度年を重ねると、大切な事だなと思った。
私はまずは断捨離だなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本が刊行されたのは、2019年12月。
この本のタイトルからもわかるが、著者が72歳の時に書かれた本。
前著、『70歳、はじめての男独り暮らし おまけ人生も、また楽し』が、心にしみいる内容だったので、手にした本。
「第4章 死への道筋」によると、
著者は、ここ数年の間に、妻と実弟を亡くしている。
妻は68歳、実弟は67歳、いずれも若くして亡くなっている。
また、妻の先夫は45歳で亡くなっており、この時の妻の年齢は38歳だったとのこと。
妻の先夫の死因は、がん。
優秀な外科医だったようだ。
妻の死因は、子宮頸がん。
弟の死因は、心筋梗塞。
弟は、内科クリニックを開業していたようだ。
前著でも似たようなことを書かれていたが、59歳の私には心強い記述なので、今回もその辺りを以下に引用します。
p185
先ずは還暦まで元気に生きることが出来ただけで、感謝と満足をせねばならないのかもしれません。
大切なことは、還暦を過ぎてからの年月は第一章で述べたように、「あとは野となれ山となれ」そして、「おまけの人生」だと考えて生活することではないでしょうか? -
図書館で見つけて読んでみた
なるほどなーと思ったり
たくさん本を読んでいる人は違うなあとおもったり
人生を福笑いに喩えてるのは面白かった
子供の頃、お正月などに福笑いという遊びをしたものでした。目をつぶって、目、鼻、口などの形に切り抜いた紙を、顔の輪郭を描いた紙の
上に並べていくものです。並べ終わって、目を開けてみると、とても顔とは言えないような面白い表情のものが出来上がっています。その顔の滑積さを皆で笑って楽しむというたわいのない遊びです。人生というのは、この福笑いのようなものかもしれません。若い頃は目を十分に開けないで、顔を構成する部品を配置しているだけです。その時はそれが正しいと信じて配置しています。しかし年をとって目がよく見える(世の中の仕組みが見える)ようになりますとどんなに変な顔が作り上げられているのかが分かってきます。一つ一つの部品となる目、鼻や口は、正しい形をしています。しかし顔の輪郭の中での配置が狂ってしまうと、とんでもなく面白い顔になってしまうのです。
しっかりと目を見開いて、顧全体のイメージが正しくなるように目、鼻や口などを配置することが肝要です。
年齢を重ねますと、その時々の物事の見え方が少しずつ変わってきます。
若い頃には、目、鼻や口というそれぞれの部品の形が気になりました。彼をとっていきますと、特に現職の仕事から退きますと、それぞれの部品の良し悪しだけではなく、
部品を使って出来上がった全体像の良し悪しが気になり始めます
部分と全体とを同時に見渡すことが出来るようになり、全体が一番良くなるよ
うにと考えることが出来るようになってきます。 -
離婚後、良い奥さんに出会えて良かったなーという印象。あの世での再会を強く望む気持ちがよく伝わる。
著者は医療関係者。でも、死に対して考えることは皆同じですね。物思いにふけってしまう。しかし立ち止まることはできない。
誰にでも訪れる死。その準備は大切だけど、著者がその考えに浸りきるのはまだ早いよなー。前向きに頑張っているのが良い。
文体から著者の人柄の良さがわかる。
本書は読み物という感じがしないですね。 -
同じ境遇の人に読んでもらいたいと思い先に予習がてら読んでみた。著者は何事にも苦戦しながら前向きに生きている眼科医師。やはり同じ境遇であっても本人の性格や環境で、その先の人生は大きく違うものになっていくんだと痛感する。
西田輝夫の作品





