- Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344035614
作品紹介・あらすじ
想像力は、あるかい?
憧れの映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。
聞き慣れない業界用語が飛び交う現場に戸惑う日々だが、
そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。
「必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ」
やがて良助は、仲間たちが作品に傾ける熱意に、
焦がれるような思いを募らせていく——。
走るしか能のない新米、突っ走る!
行き先は、たぶん未来。
「有川浩」改め「有川ひろ」の、
お仕事小説&ベタ甘ラブコメ。
涙と笑顔と元気が湧いてくる、待望の最新小説!
感想・レビュー・書評
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おもしろい!!!
映像制作のお仕事小説。
現場の描写が臨場感溢れていて、ぐいっと引き込まれてあっという間の一気読み。
もっと読みたかったな…
主人公・良助にとって映画やドラマ制作の現場は憧れの世界。ひょんなことからその現場で働くことになるが、とにかく走っていてその姿が清々しくて、心から応援したくなる。
良助と先輩で助監督の幸のラブコメも楽しいし、なんだか読んで得した気分になる。
タイトルはジョン・レノン…ではなく、「想像力活用している?」みたいなニュアンスか。
仕事には想像力が必要だよ、と。
想像力を働かせることで人をハッピーにする仕事ができる。人がハッピーになるとそれは自分にも跳ね返ってくる。つまり、楽しく働ける。
仕事の取り組み方について、改めて教えられる小説。
部下によく読ませたい笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
空飛ぶ広報室も図書館戦争も植物図鑑もすごく大好きなのに、久々の有川ひろ作品なのに、なぜかこれはあまり好きになれなかった。
有川ひろさんの世界観、もうお腹いっぱいなのかなー。初っ端の『天翔ける広報室』をオマージュというよりパロディのように感じてしまったせいかもしれない。
思いっきり『空飛ぶ広報室』のまんまだったらよかったのかな。『図書館戦争』も混ぜずに。
原作ファンが喜ぶ仕掛けのはずなのに、素直に楽しめず残念。
そこを抜きで考えれば、映像制作の裏側を知ることができて興味深かった。-
2021/12/16
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smileakkoさん
ちょっと厳しすぎでしたね。
絶賛してる方が多かったので、そうかなぁ?という気持ちが強く出てしまいました(^_^*)smileakkoさん
ちょっと厳しすぎでしたね。
絶賛してる方が多かったので、そうかなぁ?という気持ちが強く出てしまいました(^_^*)2021/12/16
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この数か月、私利私欲で動いている(と思われる)人たちと関わっていた自分、人の心の裏を読もうとする時間が多かったです。
でももう終了したし、何よりけっこう楽しんでいました。
決して悪いことではないと思うし。
この本の主人公たちは、そういう人たちとは真逆で、
純粋で真っすぐで裏表なく。
とっても新鮮だったし、面白かったです。
〈良井ら制作スタッフの仕事は、大きく出れば「段取りを立てて円滑に現場を回すこと」であり、身も蓋もなく言えば「雑用係」だ。撮影や照明、美術、演出など、技術スタッフの担当ではない隙間仕事の全般を受け持ち、どこが受け持つべきか微妙なグレーゾーンの作業も全て回ってくる。専門技術が要らないことであれば技術スタッフの作業も適宜手伝う。
現場の隙間産業みたいなものだか、隙間の割りに制作がいないと現場は止まるし、現場の予算も管理する。重要隙間産業、とでも言うべきか。「重要」「隙間産業」というのは言葉としてはかなりの矛盾を含んでいるが。〉
ちなみに制作スタッフと製作スタッフはちがいます。
私たち一般人が関わるとすると、街を歩いていてたまたまロケに出くわした時、「すみません、いま撮っているところなので、少しここでお待ちください」とか「写真撮らないでください」とか言ってくる人。
ドラマや映画では全然見えないけど、こういう人たちが頑張ってくださるからこそ、私たちは楽しく映像を観ることができるのですね。 -
映像制作会社に、突如巻き込まれるようにバイトになっていった良井くん。数々の現場で、トラブルに巻き込まれながらも、成長していく。
久しぶりに有川ひろさんの本を読みました。若手とそれを囲むメンバーとの話は、やはりおもしろい。メインは良井くんですが、他メンバーが主体で、その人の一人称のところがあったりと、その点も楽しく読めました。
映像制作会社が関わる作品には、「天翔ける広報室」とか、有川さん作品を題材にしたものもあり、またちょこちょこと入る小ネタもいろいろあり、楽しめます。
制作現場での大変さとともに、そこに答えていく人たちの行動や悩みや気持ちが、伝わってくるいい作品だと思います。 -
訳あって、映像会社に就職できず、バイトで食いつないでいた、良井良助。
ある日、夢であった映像製作に引っ張り出される。
映画やドラマの制作の舞台裏が、いつものタッチで描かれていく。
夢の世界に飛び込んだ若者が、経験を積み重ね、成長していく物語。
映画「図書館戦争」「植物物語」、ドラマ「空飛ぶ広報室」など、筆者原作の過去作品を思わせる作品が登場。
実話が元なのかな、というエピソードは興味深かった。
一方、「観る権利、観ない権利」を筆頭に、筆者自身の考え方や言動を、作中で自画自賛しているところは、引っかかった。 -
面白かった❗早くも今年読んだオススメ小説にラインナップされること間違えなしの作品でした❗
映像制作会社を舞台にした、有川さん十八番のお仕事小説。久し振りの有川作品なので、最初はじっくりと一文字一文字噛み締めながら読んでいましたが、『罪に罰』の後半あたりからは、エンジンが掛かってしまい、気が付けば一気読みしてしまいました❗
笑いあり、お色気(?)あり、涙あり、怒りありと有川さんの全てが凝縮されたような一冊です♫
好きな話しは、『天翔ける広報室』と『TOKYOの一番長い日』の2編です❗ -
2021(R3)7.10-7.21
3年ぶりの有川ひろ。(知らないうちに「浩」が「ひろ」になってた)
120作ぶりの有川ひろ。
読み終えて、
「ただいま!」
って心の中で言ってました。
ドラマの制作現場に飛び込んだ新米くんの成長物語。
「伊坂幸太郎脳」だったアタマに、久しぶりに流れ込んできた「有川節」。
軽さと人の良さとテンポの良さと久しぶり感が相まって、とても読みやすかった。
『空飛ぶ広報室』を彷彿とさせる話があったり、お決まりの「胸キュン」があったりと、懐かしさすら感じた。
伊坂作品もいいけど、有川作品もいいな〜。
続編望みます!! -
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こんにちは、はじめまして!
有川さんの新作のレビュー、楽しく読ませていただきました。
数ヶ月前、久々に読んだ有川さんの本『アンマーとぼく』は...こんにちは、はじめまして!
有川さんの新作のレビュー、楽しく読ませていただきました。
数ヶ月前、久々に読んだ有川さんの本『アンマーとぼく』は、私の中でも「ん???これが有川さん???」と疑問符が浮かびまして(ほかの作家さんなら、普通に読めたと思いますが)。
takumirexさんのアンマーのぼくのレビューには深く深ーく首肯していました。
きっと有川さんも色々あったのでしょうね。
でもまた有川作品のワクワクが詰まっていそうなこちらの新作。
まだ未読ですが、「おかえりなさい!」を私も言えたらいいな。早く読みたくて今からワクワクです。2020/01/27 -
marimo-tonさん
コメントありがとうございます。
いろいろあったみたいですが、この作品は少なくとも
「熱い」と思います。この熱さ...marimo-tonさん
コメントありがとうございます。
いろいろあったみたいですが、この作品は少なくとも
「熱い」と思います。この熱さが復活してさえくれれ
ば、今後も期待出来るかと。
個人的には"有川ひろ復活"の狼煙。嬉しい作品です。
ぜひ読んでください。2020/01/28
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有川先生の作品は自衛隊関係もそうだが未知の仕事の世界を見せてくれるから面白いし勉強にもなるな〜
今作、全くあらすじを確認せずに読み進めた
表示では走るようなポージングだったりしたので、走り回る仕事は何があるだろう?と思いながらだった
そしてつまらなそうな日常を送る主人公の青年は憧れていた映像制作の現場へ!
5つの制作現場を読むことができるので、現場によって人間模様は様々なんだなと
原作へのリスペクトが溢れる現場や和気あいあい和やかな現場、厳しい監督の元であれば緊張感のある現場だったり
そして闇であれば、セクハラが暗黙の了解となってる現場もあったり…
集まる人よりも上に立つ人の価値観で雰囲気が変わるのかなと想像する
それはどの仕事でも同じかもしれないけれど、映像は表現に響くと思うので大変そうだ
でもどの現場でも沢山の人が支えて作品が生まれるんだなー!って
ドラマや映画などの映像制作の世界なんて考えたことがなかったけれど、私が好きな作品も沢山のスタッフの思いの元制作されているのだと気付かされるような作品だ!
ふふって思ったのは作中で出てくる天翔る広報室やみちくさ日記
空飛ぶ広報室と植物図鑑かな!?とちょっとニヤッとしてしまう
空飛ぶ広報室はまだ未読だからいつか読んでみたい!
そして思ったのは、沢山映像化に関わる作品を生む有川先生だからこそ、このイマジン?が生まれたのかなと
実際に先生が思ったこと、感じたことをまとめて、そして代弁してくれているのかなって
特に作中みちくさ日記原作者の言葉からそう私はそう感じられた
主人公の良井くん純粋で真っ直ぐで少し頑張りすぎちゃう所がとても好ましい
幸さんと幸せになって欲しいなー!
そして沢山の映像制作にこれからも携わって欲しいと応援したくなる
読むのが楽しくなる良い読了感で幸せ