イマジン?

著者 :
  • 幻冬舎
4.04
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  • (7)
  • (5)
本棚登録 : 1648
レビュー : 166
  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344035614

作品紹介・あらすじ

想像力は、あるかい?
憧れの映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。
聞き慣れない業界用語が飛び交う現場に戸惑う日々だが、
そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。

「必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ」

やがて良助は、仲間たちが作品に傾ける熱意に、
焦がれるような思いを募らせていく——。

走るしか能のない新米、突っ走る!
行き先は、たぶん未来。


「有川浩」改め「有川ひろ」の、
お仕事小説&ベタ甘ラブコメ。
涙と笑顔と元気が湧いてくる、待望の最新小説!

感想・レビュー・書評

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  • ★4.5

    走るしか能のない新米、突っ走る!
    行き先は、たぶん未来。

    憧れの映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。
    聞き慣れない業界用語が飛び交う現場に戸惑う日々だが、
    そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。
    「必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ」
    やがて良助は、仲間たちが作品に傾ける熱意に、
    焦がれるような思いを募らせていく——。


    映像制作に関わりたいという夢を諦めかけていたリヨースケ。
    バイトで働いた会社の社長に認められ、ドラマや映画の制作現場を
    経験しながら成長していく、映像制作会社や撮影現場にフォーカスを
    当てたお仕事小説。
    面白かった~!
    主人公のリョースケも可愛いし、周りにいる人達のキャラも魅力的。
    映像制作の舞台裏も興味深かった。
    最初の舞台が「空飛ぶ広報室」

  • この数か月、私利私欲で動いている(と思われる)人たちと関わっていた自分、人の心の裏を読もうとする時間が多かったです。
    でももう終了したし、何よりけっこう楽しんでいました。
    決して悪いことではないと思うし。

    この本の主人公たちは、そういう人たちとは真逆で、
    純粋で真っすぐで裏表なく。
    とっても新鮮だったし、面白かったです。

    〈良井ら制作スタッフの仕事は、大きく出れば「段取りを立てて円滑に現場を回すこと」であり、身も蓋もなく言えば「雑用係」だ。撮影や照明、美術、演出など、技術スタッフの担当ではない隙間仕事の全般を受け持ち、どこが受け持つべきか微妙なグレーゾーンの作業も全て回ってくる。専門技術が要らないことであれば技術スタッフの作業も適宜手伝う。
    現場の隙間産業みたいなものだか、隙間の割りに制作がいないと現場は止まるし、現場の予算も管理する。重要隙間産業、とでも言うべきか。「重要」「隙間産業」というのは言葉としてはかなりの矛盾を含んでいるが。〉

    ちなみに制作スタッフと製作スタッフはちがいます。
    私たち一般人が関わるとすると、街を歩いていてたまたまロケに出くわした時、「すみません、いま撮っているところなので、少しここでお待ちください」とか「写真撮らないでください」とか言ってくる人。

    ドラマや映画では全然見えないけど、こういう人たちが頑張ってくださるからこそ、私たちは楽しく映像を観ることができるのですね。

  • 有川ひろの新作。
    ・・・この枕詞を、ずっとずっと書きたいと思っていた。
    なんつったって純粋な小説はおよそ4年ぶり。この作
    家にここまで待たされたのは初めてである。

    僕の中での「問題作」となっている「アンマーとぼく
    ら」以降の5年間、有川ひろという作家には本当にい
    ろいろあったんだと思う。入ってくる話題は憶測やウ
    ワサでしか無く、その中に良い話は一つも無い。もし
    かしたら作家として終わってしまったのではないか?
    と真剣に感じていた。だから改名後初の小説であるこ
    の本には、最初から真剣に向き合わざるを得ない。

    書き下ろしの長編、である。
    ゴジラに感銘を受け、映像業界で働くことを夢見て上
    京し、ほぼ不可抗力の状況で挫折を余儀なくされた若
    者が、ひょんなことからテレビの制作現場に飛び込ん
    で行く・・・という内容。

    かなり束のあるハードカバーをあっという間に読了。
    最初の章を読み終えた瞬間に「こういうのが読みたか
    ったんだ、オレ」と心の底から思った。自ら幸福を拾
    いに行く積極的な連中の話は最初から心にストンと落
    ちてくるし、共感度も半端ない。そもそも有川浩とは、
    こういう「熱いお仕事系」を書かせたら、右に出るモ
    ノが居ないほどの表現者だったことを、まざまざと思
    い出した。

    構成的な工夫も正直凄い。
    ここで制作される映画やドラマの半分は過去の有川作
    品をアレンジしたモノだからイチイチニヤリと出来る
    し、時折提示される「台本」のレベルも高い。女史の
    これまでのキャリアが全く無駄になっていないところ
    が、何よりもすばらしい。

    そして個人的に、僕の後輩たちに是非読んで貰いたい
    作品でもある。おそらく皆が解らないまま行っている
    「制作」という仕事の何たるかが理解出来ると共に、
    “製作”と“制作”の違いなど、今さら聞けない系の
    疑問が解ける部分が多々あるハズ。そして、描かれる
    現場は我々に近い世界の話だから、自分たちにも希望
    とか未来がある、と信じられるようになると思うので。

    ある意味万感の思いで、僕の大好きな作家の一人にず
    っと言いたかった言葉を記しておきます。

    おかえりなさい! 待ってたぜ!

    • マリモさん
      こんにちは、はじめまして!
      有川さんの新作のレビュー、楽しく読ませていただきました。
      数ヶ月前、久々に読んだ有川さんの本『アンマーとぼく』は...
      こんにちは、はじめまして!
      有川さんの新作のレビュー、楽しく読ませていただきました。
      数ヶ月前、久々に読んだ有川さんの本『アンマーとぼく』は、私の中でも「ん???これが有川さん???」と疑問符が浮かびまして(ほかの作家さんなら、普通に読めたと思いますが)。
      takumirexさんのアンマーのぼくのレビューには深く深ーく首肯していました。
      きっと有川さんも色々あったのでしょうね。

      でもまた有川作品のワクワクが詰まっていそうなこちらの新作。
      まだ未読ですが、「おかえりなさい!」を私も言えたらいいな。早く読みたくて今からワクワクです。
      2020/01/27
    • takumirexさん
      marimo-tonさん
      コメントありがとうございます。

      いろいろあったみたいですが、この作品は少なくとも
      「熱い」と思います。この熱さ...
      marimo-tonさん
      コメントありがとうございます。

      いろいろあったみたいですが、この作品は少なくとも
      「熱い」と思います。この熱さが復活してさえくれれ
      ば、今後も期待出来るかと。

      個人的には"有川ひろ復活"の狼煙。嬉しい作品です。
      ぜひ読んでください。
      2020/01/28
  • 有川さんの新シリーズになる予感。
    また、取り上げている題材は、有川ファンなら良く知っている作品たちです。ファンサービスといっても良いかもしれない。
    もしかしたら、本当にあった話を題材にしているかもと思えるぐらいリアルな感じがひしひしと伝わってきます。

    エッセイとかで辛いことを書かれていましたが、それらを微塵も感じさせない、逆に跳ね返すような、爽やかな作品です。

    そういえば、有川さんの映像作品あまり見ていないな。たまたまチャンスがなかっただけですが、この本を読んで見てみたいと思いました。

  • 有川ひろさんのサイン会に行ってゲットしたこちら。なんだか久しぶりにこれ系が読みたくなって。因みに有川浩から有川ひろに改名されている。

    映像系の学校を出たものの、夢に破れてチラシ配りのバイトをする若者、良井良助。しかしひょんなことから夢だった映像にまつわる仕事をすることになる。そして著作である「空飛ぶ広報室」や「植物図鑑」「図書館戦争」などを元ネタにした映画撮影現場スタッフの仕事が目に浮かぶ。もちろん楽あり谷あり、良い現場もあり不穏な現場もアリ。それがリアルで面白い。

    有川さんの作品って力あるなぁと改めて感じる。この主人公の若者を見ていると、自分も初心に帰らなければ!と思わせてくれる。新人って眩しい。そして疾走感、読後感が良い!どんな仕事でも相手の気持ちになることが大事だなと痛感。

    しをんさんの神去りなあなあ~を思い出した。

  • ひょんな事から映像制作会社「殿浦イマジン」に潜り込めた良井良助の奮闘努力の物語、最近お涙頂戴ものが多かった著者の久々の痛快青春ストーリー。登場してくる撮影現場はどこか著者の映像化されてきた作品を彷彿とさせ、これは著者が見学に行った撮影現場で拾ってきたネタが元だろうと想像がつく。イマジン想像するということ、これは相手の立場と全体を見渡すこと、最近流行りの忖度とも言え、これがなければ社会はうまく回らないであろう、しかし自分の保身のためだけの忖度またはイマジンはいただけないものになるだろう、これ続編ありかな。

  • 映像制作会社で働く若者が主人公。
    「空飛ぶ広報室」「図書館戦争」「植物図鑑」の
    映像になった作品が顔を出す。
    これは有川さん好きには楽しい。

    有川さんの熱い思いが随所に語られていて、
    ちょっとウザいくらいに思ったのだけれど
    どうなんだろう。
    もう少し読み手のイマジンを信じていただいても、
    信じてほしいというかそんな気持ちになった。

    でも、このストレートさが有川さんらしさでもあるのだなぁ。

    全体的には久しぶりの有川さん、楽しみました。

    ちょうど現実世界でブルーインパルスが飛んだので
    なんか嬉しかった。

  • 有川ひろ、サイコー!!
    やっぱり、大好きです。
    最近、長編新作が出てなかったので、久しぶりに読めて嬉しいです。
    有川作品は、登場人物が魅力的。いつも一緒に働きたくなっちゃいます。
    「イマジン?⒉」期待してます。有川さん的に言うと、「イマジン?ふたたび」かな。

  • 憧れていた映像政策の現場に飛び込んだ、良井良助。
    専門用語が飛び交う慣れない現場であたふたする
    良助だったが、作品と向き合う仲間たちの熱気に、
    焦がれるような思いを募らせ…。

  • イマジン?→タイトルに込められていた、たくさんの人の気持ち、希望。( ´Д`)、はぁ、面白かったよー。夢の続き。走れ走れ!イーくん!夢に続きがあるということは、一体何と幸せなことだろう。殿浦社長がカッコよすぎた!『ここで勝負するしかねえ』心意気に拍手。

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著者プロフィール

高知県生まれ。二〇〇四年『塩の街 wish on my precious』で「電撃ゲーム小説大賞」を受賞しデビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊三部作」、
「図書館戦争」シリーズ、「三匹のおっさん」シリーズをはじめ、『阪急電車』『植物図鑑』『県庁おもてなし課』『空飛ぶ広報室』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』など著書多数。
二〇一九年に「有川浩」より「有川ひろ」に改名、以降の著書に「倒れるときは前のめり」シリーズ、『イマジン?』がある。


「2020年 『アンマーとぼくら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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