- 幻冬舎 (2020年2月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (209ページ) / ISBN・EAN: 9784344035669
感想・レビュー・書評
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「お金」を著者は「お金ちゃん」と敬称をつけて呼ぶ。
私は「感謝」の媒体のように受け止めている。
何かしら役に立ってお金が入ってくる
。
労働収入だけでなく、不労所得も、「株」なら会社に対する応援をしてるのだろうし。
家賃収入にしても、住む場所を提供してるのだろうし。
エピソードがあって、著者の会社に両足が麻痺で、杖をつき、髪の毛が薄くなっている「きくちゃん」という年配の男性が応募してきた。採用は難しいと考えられる中で著者はこの男性を採用する。
ある日大雪が降り、「電車が止まって行けません。」「大雪だから休みます。」と次々と連絡か入る。
著者は休業の為の貼り紙を貼るため、店を訪れる。そこには「きくちゃん」の姿が。
両足が麻痺しているのに、朝4時に家を出て杖をつきながら歩いて来たと。
「きくちゃん」は確かにハンディキャップのため、仕事は遅かったが、沢山のファンがいた。
他人に迷惑をかけないばかりを気にすると、誰かと比べてばかりだと、自分で自分に制限をかけてしまう。
「きくちゃん」は自分に制限をかけなかったし、自分のハンディの為に引くこともしなかった。だから、道が開けたのではないたろうか。
「欠点」はありません。個性の一つです。と著者は言う。
「協調性」を強調された社会から変わっていく個の時代になった。
自分の個性を信じ抜くことも知恵の一つだと思う。それが自己信頼だと思うし、自己肯定感を高めていくのだろう。
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