なんで僕に聞くんだろう。

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1131
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344035683

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  • なんで幡野さんに聞くのか?

    幡野さんは写真家で余命3年を宣告されたガン患者。しかし、なぜか、人生相談が寄せられる。子育てや自殺、病気、恋愛相談まで。

    幡野さんはそれらに丁寧に全力で答える。
    非常に豊かな洞察力と推察をもって適切にズバズバと答えていく。痛快に。

    ー 人は人それぞれの、しあわせを享受するために生きている。

    まさしく、そうだと思う。
    そして、相談者に寄り添うから、たとえ自殺願望であっても否定しない。「死にたいという気持ちを大切にしてください」とまで言う。

    極めて誠実な人だ。
    そりゃ幡野さんに相談するよ。
    人生に迷ったら、ぜひ読みたい一冊。

    その他、心に響いた言葉。

    ー あなたが自分にかけた呪いの言葉はいつか、悩む誰かにあなたが掛けてしまいます。あなたが誰かの敵になってしまいます。

    ー なにかを否定することは、同時に可能性を否定することでもあります。

    ー 誤解を解いたさきにあるのが、理解だと思ってます。逆にいえば、誤解を解かないさきにあるのが、偏見だとおもいます。

  • 写真家でガン患者の幡野さんが、寄せられた悩み相談に答えていくのだけれど、それがどれもウソがなく心地よい距離感の回答。率直だからこそ染み入ります。

    「彼はあなたのことが嫌いなんですよ。」なんて言っちゃうのもすごいし、でもそのあとにちゃんと救いがあるのがいい。
    そして自分が嫌いな人はキチンと嫌いと言い、その理由もはっきりしているところが素敵。

    こんな風に自分にウソなく生きて、だからこそ他人にもウソのない優しさを差し出せる人になりたいな...と思ってみたりする。
    本当に何度も読み返したい。

    カバーを外した表紙も素敵で、めくったときにハッとした。
    手触りも最高すぎる。


    帯にある言葉には完全にやられました。
    「言葉で人の歩みを止めることも、
    背中を押すこともできるならば、
    できるかぎりぼくは背中を押す人でありたい。」

  • 人生の悩み相談をガン患者で写真家の著者が答えていく。
    悩みの種類はいろいろあるのだが「なんで僕に聞くんだろう」といいながらも、真摯に答えていく。
    直球の答えが多いのだが、的を得ていて納得。自分が同じような悩みを抱えてるわけではないのだが、なんかスッキリする。
    人の話を聞くときに、こういう答え方をしたら傷ついてしまうんだなぁとか、こういう行動ってこんな気持ちなのかぁとか。自分の日常を省みるきっかけになった。

  • しあわせの価値観の被害者にならないこと、
    配偶者は自分が選べる唯一の家族、

    というあたりが一番心に響きました。

    ひとつひとつの言葉が丁寧で、身近で、そばにいてくれる感じがしました。
    それでいて、そこには幡野さんの考えもしっかりあって、ただ寄り添うだけでない、はっきりとした意見もあって。

    こんなふうに、誰かから自分の言葉に耳を傾けてもらえて、意見を伝えてもらえたら、とても心強いだろうなと思いました。

    幡野さんの他の本も読みたくなりました。

  • 真っ直ぐな言葉が、心に響く。そして自分が考えるきっかけも与えてくれる。

  • "人の悩みはすべて人が原因だ。
    人の悩みを解消できるのは人しかいない。
    言葉で人の歩みを止めることも、背中を押すこともできるならば、できるかぎりぼくは背中を押す人でありたい。
    相手の答えを見つけて背中を押してあげるだけでいい。
    「あなたはどうしたいの?」このひとことから始めればいい。"

    「おわりに」だけでも素敵な、大切な言葉が記されていた。
    もう一回読みたいと思う。

  • ‪ガンになった写真家に集まった人生相談。時に優しく厳しくも思える回答の様々に考えさせられる。相談者と同じ立場だとしたらどのように受け止めることができるだろうか?挿入された写真の数々さえ著者のメッセージとして受け止められる。‬

  • ‪浅生鴨さんが何かで書いていたけど、横書きのウェブ連載と、縦書きの紙の本で全然印象が違う。小説のように読んでいる。鋭く鮮やかな解答、エピソード展開、死にかけギャグ。読み物として一級品。これがフィクションではない生身の人間の言葉という衝撃。‬

  • ガンに余命3年を宣告された写真家である著者になぜか人生相談のメールが集まり、とまどいながらも著者はそれに答えていく。

    その内容をまとめたのがこの本。

    タイトル通り著者は「なんで僕に聞くんだろう」と思いつつも返答はどれも丁寧かつ切り口が鋭い。

    自分自身の事に置き換えながら読んでいるとときどきハッとさせられます。

    非常に興味深く読めました。

    元狩猟家という肩書も気になるのでそのお仕事の話も聞いてみたいですね。

  • 特に最後の2篇が印象深かった。
    親としての目線、子供として「こうしてほしかった」の目線でのアドバイスが滲みる。

    でも、cakesの投稿をスマホで読むのとはちょっと感覚が違う。
    スマホのほうが読み進めやすい、入ってくる文章である気がする。

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著者プロフィール

幡野広志(はたの ひろし)
カメラマン、元狩猟家。2017年に血液のガン(多発性骨髄腫)を発症、医師からあと3年の余命を宣告されてから、SNSや連載で様々な情報発信を積極的に行っている。著書に『写真集』『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。』、cakes連載『幡野広志のなんで僕に聞くんだろう。』 があり、2019年5月28日『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』を刊行。

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