老いてこそ生き甲斐

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  • 幻冬舎 (2020年3月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784344035898

作品紹介・あらすじ

人生の成熟がもたらす
最後の楽しみとは何か。
ベストセラー『老いてこそ人生』から18年。
たどり着いた新たな境地――

69歳の時に執筆したベストセラー『老いてこそ人生』を、87歳になった著者は、「70にもならぬ男がたとえ物書きだとしても老いを含めて人生を語るというのは身の程を知らぬ僭越としかいいようがありません」と述懐する。
最晩年に達した今だからこそ実感する「老い」という現実。そして、古今東西の偉人たちの晩年のエピソードも交えながら語る「老い」という人生の味わい。

みんなの感想まとめ

人生の成熟と老いについて深く考察する本書は、著者自身の経験をもとに、老いがもたらす現実とその味わいを描いています。87歳の著者は、晩年の生活や他者との関わりを通じて、老いの過程における生き甲斐や刺激の...

感想・レビュー・書評

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  • 晩年の石原慎太郎の著書は、似たようなエピソードの披露が多く、本書も例外ではない。それは編集の方の問題であって、同氏が呆けていたという事ではないだろう。あるいは、こちらの方が真実かも知れないが、「語られるエピソード」には多少なり記憶に刻まれるような驚きや、他者との話題による記憶の強化があるもので、抑揚なき日々の暮らしや語り合う知人が少なくなれば、やがて話題そのものがなくなってくる。

    人間はそのように衰微していく。こうした人生のモデルを見せるのもまた、語ることを許された作家の使命かも知れない。石原慎太郎は、一つの老いのモデルだ。私はそんな風に読んでいる。

    ー 老年の特徴の一つは「引きこもりがち」ですが、それは人生の閉鎖であって、積極的に他者と交わり、さまざまな摩擦を講じることが刺激となり、生き甲斐をもたらすことが多々あります。何よりも自分で自分を閉じ込めての孤独は何も新しい刺激をもたらさないし、限られた人生での生き甲斐をもたらしません。老いがもたらす肉体の衰微は精神にも及んで人間を消極的にしてしまい、人生を閉鎖してしまう。老いた夫婦を茶飲み友達などともいうが、あれは老年での孤独を暗示的に否定した、良い言葉だと思います。

    石原自身も上記の通り。生きるとは刻まなければただ過ぎ去るもの。それでも良いかと思う時もあれば、やはり抗って活動的になるべきだと戒める時もある。

    願わくは花の下にて春死なむ
    その如月の望月の頃

    本書で取り上げられた西行の歌だ。自らの死を計画し、演出し、この日と定める。それが良いかは分からない。抗うことに似た心境だ。

  • 石原慎太郎氏の死去を米有力紙はどう報じたか 日本のメディアが報じない性差別、人種差別、南京事件否定(飯塚真紀子) - 個人 - Yahoo!ニュース
    https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20220203-00280314

    無謬の政治家の陥穽について - 内田樹の研究室(2012-10-29)
    http://blog.tatsuru.com/2012/10/29_0949.html

    老いてこそ生き甲斐 | 株式会社 幻冬舎
    https://gentosha.sakuraweb.com/book/b12951.html

    老害の政治家は、単に鬱陶しいのみ。。。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      石原慎太郎氏の死去当日の“批判的ツイート”は“死者に鞭打つ行為”なのか…宇垣美里「多少は時間を置いたとしても、向き合わなければ」|BLOGO...
      石原慎太郎氏の死去当日の“批判的ツイート”は“死者に鞭打つ行為”なのか…宇垣美里「多少は時間を置いたとしても、向き合わなければ」|BLOGOS(ブロゴス)- 意見をつなぐ。日本が変わる。
      https://blogos.com/article/577642/
      2022/02/04
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      男性に主導権を渡してはダメ? 性教育ブームの日本社会でいま本当に知りたいこと〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット)
      htt...
      男性に主導権を渡してはダメ? 性教育ブームの日本社会でいま本当に知りたいこと〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット)
      https://dot.asahi.com/dot/2022020900030.html?page=1
      2022/02/10
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      第198回:石原慎太郎氏をめぐって(鈴木耕) | マガジン9
      https://maga9.jp/220216-5/
      第198回:石原慎太郎氏をめぐって(鈴木耕) | マガジン9
      https://maga9.jp/220216-5/
      2022/02/16
  • 30年以上の人生の先輩であることを思うと、非常に分かりやすく語られているし、共感することの多い内容だった。ちょっと意外失礼。老後について考えるとき、経験してからでは遅い部分も多いように思われ、その点では先輩の経験、知恵、先人の英知に耳を傾けることは有意義かなと改めて思う。のも、初老だからなんかな。

  • 老化とは何かについて具体的にわかりやすく答えている。例えば「電車に間に合いそうにない時急いで走る」これは恒常性維持機能と言う素晴らしい能力なのだそうだ。これが加齢に従って低下してくるとある。
    最近の私の口癖は、「たいしたことない」であったり「まあいいか」である。よく言えば悟りなのかもしれないが、これは老化の始まりなのだそうだ。(泣)

  • 知人に「金持ち坊ちゃんの道楽が直木賞で更に勘違いを生んだ」と言われてしまい、読めなくなり、積読となりました。

  • 69歳の時に執筆したベストセラー『老いてこそ人生』を87歳になった著者は、「70にもならぬ男がたとえ物書きだとしても老いを含めて人生を語るというのは身の程を知らぬ僭越としかいいようがありません」と述懐する。
    最晩年に達した今だからこそ実感する「老い」という現実。そして、古今東西の偉人たちの晩年のエピソードも交えながら語る「老い」という人生の味わい。 何かの大きな意志によって選ばれ、祝福された存在だであって、その恩に報い応えるためにも老いてある者たちは、たとえささやかでも、老いてはいても常に新しい生き甲斐を見出し、与えられた天寿を全うすることこそが、人生の見事な完成になれるはずです‼️

  • 石原慎太郎の著書。彼の主張する死に対する姿勢が感じ取れた。

  • <共>
    僕は果たして『太陽の季節』という石原の代表作品を読んだ事があるだろうか。
    石原慎太郎を本格的に読み始めたのは割と最近。例の田中角栄を”天才”として描いた小説であった。石原慎太郎の今の年齢は僕(61才)の親父の1歳上で87才。
    つい1週間ほど前にも石原の本を読んでいたが,重複して書かれている部分があったものの,僕の中ではそれが返って読みやすい記憶としてうまく働いてくれた。
    さて次は『弟』などに手を出してみようか。どうやって入手するのが良いのか。文庫新品はいくらなのか。やはりブクオフなのか。

  • 政治家として好きかいうとそうでもない著者なのだが、この本良かった。
    死や老いについての意見は説得力もあり共感できる。
    言葉の使い方がさすがと思わされた。

  • 老いについて、著者の人生と作家という立場からの見解、人脈の深さからの著名人との関わりで新たな歴史的事実も知れた

  • 石原慎太郎が亡くなる2年前に記された一冊。
    改めて石原慎太郎は日本の近代史に登場するような歴史上の凄い人達と肩を並べるような存在であったと認識させられる。
    女性よりは、自殺をする老年男性は多いという。石原慎太郎自身、脳梗塞になったが、文字をすっかり忘れてしまうという事がありながらも、ワープロで作品を作り出している。
    死に対して恐れる事なく、死の瞬間にも意識だけははっきりとしていて、目を凝らして自分の死を見つめたいという。
    石原慎太郎がどのように感じて、死を迎えたのだろうか。それを聞く事が出来ないのが残念でならない。

  • 2025年5月、民間の図書館で借りた。
    忙しくて22ページまでしか読めなかった。
    ゆっくり時間のある時に読み直したい。

  •  石原慎太郎氏(2022.2.1没、享年89)、この方の文にはあちこちに驕りが見えて気持ちの悪さを覚えますが、我慢してさらっと一読(自慢話はパス)しました。「老いてこそ生き甲斐」、2020.3発行。共鳴したところは: 老いてからの生活を活性化し、充実させるために必要なことはルーティンを自分に強いること。それと深呼吸の大切さ。

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著者プロフィール

1932年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。2022年逝去。

「2022年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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