明け方の若者たち

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344036239

感想・レビュー・書評

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  • 共感しない若者いなくない?ってひたすら思う。くらい感情が重なりすぎて、夢中で読み終えてました。
    自分もアラサーになって思うことは、大学生から就職と、確かに大変で必死だった時があったけれもそれ以上に、もう2度と巻き戻せない若さと充実感があったなって思い出される作品でした。

  • 映画ばかり何回も観ていたけど原作も大好きで2週目です。原作の方が彼女にベタ惚れだから最後辛かった。コンビニに向かうまでの話とかラブホの部屋選ぶところとかサイゼでの彼女の名言だとか映画には出てこないところ大好き。何回でも読み返したくなる。この空気感に浸っていたい。

  • 久しぶりの沖縄料理屋、自分も数年ぶりに訪れた気分になって不思議な感覚だった。
    映画はまだ観てないけれど、主人公が北村匠海君なのは知っているので彼で再生された。辛い場面も多い。生ぬるい風に包まれる感じがした。

  • “人生のマジックアワー”
    
    「人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚」
    まさにその言葉どおりの物語。
    
    青春の中心にあったのは、熱い恋。
    恋に始まり、恋に狂い、恋に終わる。
    そこには、彼にしか分からないものがあった。

    『私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?』
    このセリフに、どれだけの人が心打たれただろう。

    誰よりも魅力的な彼女。
    彼女のような人のそばに居たい。
    そして、ただ純粋に本当に愛してやまない人と恋がしたい。

    こんなにも愛せる人に出会えるだろうか。。

  • イチローでも本田圭祐でもない、どこにでもいそうな20代男子の恋と仕事が洗練された文章で綴られている。

    明大前で開かれた退屈な飲み会で出会った彼女に一瞬で恋をした僕。
    彼女という沼にどっぷりと嵌まってしまった僕の生々しくも純粋で熱い気持ちにやられていると128頁で受ける衝撃。

    このどうしようもなさ、ただただ切ない。

    仕事に対する情熱も失い惰性で生きる日々。
    細やかな感情の揺れが手に取る様に伝わる。

    なりたかった自分と、なれていない自分のギャップはあれど人生は順風満帆には行かない。

    僕の思いに共感と切なさを感じながら読了。

  • おもしれー女(笑)に引っかかった男の話。
    彼女が既婚者であることが判明した時点で「既婚者のくせに一丁前にうら若き主人公を誘惑するな」以外の感情を失い、惰性で読んだ。
    尚人は好き。幸せになってほしい。

  • ずっと気になっていた本。

    序盤は恋人となった二人のラブラブな雰囲気が伝わってきてこちらまで楽しくなったがストーリーが進むにつれて少しずつ不穏になり、そして彼女が既婚者であったという爆弾を食らいました。
    読んだ時の衝撃はとても大きく、「えっっ」と声に出してしまったほどです。
    それからは堕落した生活を送ってしまう主人公、うまくいかない面白くもない仕事の日々、、、、

    結局最後まで彼女への思いは拭えずストーリーは終わりました。ラストは「こんな感じで終わっちゃうんだ!?」となってしまいました。個人的に不完全燃焼です、、、。
    でも、登場人物と年代が同じこともあり楽しく読むことができました。次は咲映画を鑑賞したいです。

  • 冒頭のエモ小説っぷりに少しげんなりした。しかし主人公が社会人になったパートからの抉り出しが凄かった…。加点式の人生と減点式の人生についてのくだりは確かになと思った。

  • ヒロインが既婚者であるというどんでん返しだが、伏線が張られていなかったためか、最後の最後に設定を盛り込んだという感じがした。
    主人公がヒロインに抱く恋心はリアリティがある。「大人の恋愛」ではなく、限りなく大人に近い「若者の恋」。後半の主人公の抜け殻のような状態は心が痛かった。

  • 全てを捧げた大事な恋は時間をかけて砂になった。こんなハズじゃなかった人生は今も1秒の狂いもなく続いてんのに過ぎ去った時間はアホみたいに綺麗やし残酷で、振り返るのはからいね。良かった日々が脳裏に焼き付いてるんやな
    夜を超えるための僕らのための歌どうしてもすきやけどやっぱりお前らきしょいな。

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著者プロフィール

1986年東京生まれ、大学を卒業後、2009年より一般企業にて勤務。趣味で書いていたブログをきっかけに編集プロダクションに転職し、2017年4月に独立。ウェブライター、編集として活動中。本書がデビュー作となる。

「2020年 『明け方の若者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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