トツ!

  • 幻冬舎 (2020年8月5日発売)
3.28
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  • 本 ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344036475

作品紹介・あらすじ

生き抜くことを諦めるな!生死を賭けて任務に挑むSAT隊員たちの
熱い闘いと絆を描いた、衝撃的クライムサスペンス。



原宿駅周辺で銃乱射事案が発生。
多くの死傷者が出たが、
警視庁特殊部隊SAT制圧班(通称トツ)が緊急出動し、
犯人を制圧。
しかし、ある被害者女性が遺した「謎の言葉」が頭から離れない
班長・南條は許されない独自調査をスタートする。
手がかりを追ううちに、四日後の中国首脳来日に
危機が迫っていることが分かり―― 

感想・レビュー・書評

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  • 原宿駅周辺で銃乱射事案が発生。SAT制圧班(通称トツ)が出動し制圧する。しかし、トツの班長・南條はその事件の被害者女性が残した言葉が残る。独自で真相を追求してゆくが影には大きな事件が待ち受けていた。
    麻生さんというと諜報ものというイメージ、だけど今回はそうではなく、バリバリのアクションもの。テロリストたちと命がけで戦い国を守る。緊張緊張の連続。予想される犯行、撃つ撃たれる、SATたちの絆、読みどころはいっぱいで、一気に読んでしまった。あまり目立った行動がない方がいいのだけれど、SATの世界は知らない世界、知らない世界の職業を見ていると新しい世界が広がりますね。

  • 戦闘シーンは臨場感があって良かった。実際にSATが出動する際には実力を発揮できるように制服組が柔軟に動かないといけないと感じさせられた。

  • いや~、久々に麻生幾作品に痺れた!
    初期の頃の作品が凄い好きだったけど、最近は単調な感じで、最後まで読むのが辛くて、しばらく離れてたけど、今作は珍しくSATがメインと言うことで、久しぶりに読むことに。
    いきなり代々木公園でのSAT突入事案から始まり、最初から緊迫感満載。
    無事に制圧をしたトツ班こと制圧班の南條たちだったが、その場で南條の知り合いでもある女性警官が犠牲になったことで、南條は自責の念を抱える。
    その後、代々木公園での乱射事件の犯人グループが他にいることが分かり、また別のテロを計画しているとの情報を得て、警戒に当たる南條たち。
    実際に次から次へとSAT突入事案が起こり、最後まで息つく暇もない。
    SATの存在は警察の中でも極秘と言われ、実際には活躍の場が少ないことに越したことはない。しかし、実際に存在し、緊急の場合に備えて、自分たちの命を懸けても日本を守ろうとしている人たちがいることを、エンターテイメント性を加えながらも、今作は伝えてくれていると思う。
    少し現実離れしているけど、映像化したら、面白い作品になると思うぐらい、痺れた。

  • 警視庁SAT隊員たちの活躍を描く秀作。麻生氏の小説は、小説としての完成度はそれほどでもないが、その取材力と場面場面での戦闘シーンの圧倒的な迫力ある描写が、まるで映画を観ているよう。これからも日本で起こりうるテロを確りと提示した作品を上梓してほしい。

  • アクションモノとしての臨場感と、警察モノとしての謎解き&縦割り組織のしがらみが絶妙なバランスで描かれている。トータルの完成度がとても高く続編に期待したい。

  • SAT隊員たちの活躍を描いたサスペンス。SATといえば、かっこよくはあるけれど過酷な仕事、という気がします。死を恐れず、殺すこともいとわず、目の前の人命を救助することよりも犯人を制圧することを優先しなければならない。フィジカルでもメンタルでもとにかく強靭なことを要求される仕事なので、並大抵じゃ務まりません。だからこそ、仲間内の結束の強さと信頼感が半端じゃなく。むしろ楽しそうにすら見えてしまう部分もありました。だけどそうじゃなければやってられない部分もあるのでしょうね。緊迫ばかりじゃ、到底もちそうにありませんもの。
    これから起こりうるかもしれない事件を未然に防ぎ、あるいは起こってしまったとしても速やかに制圧する。彼らの仕事にかける想いが熱く、またそれを見守り支える家族たちも。あえて「死にに行く」わけではないとはいえ、死と隣り合わせなのは間違いないし。読むうちにそれぞれのキャラクターが馴染んできて、全員無事に戻ってこられるのかどきどきしっぱなし。事件の真相や目的も気になるけれど、それ以上に隊員たちの命運が気になりました。

  • 臨場感のある描写で、読み始めから惹き込まれる。特に、交戦シーンの展開は、映画でその場に居合わせいるかのようなリアリズムを感じた。
    また、SATの使命感や隊員たちの考え方なども随所に含まれている点は参考になった。

  • 内容は複雑ではありましたが、臨場感ある物語の展開で結構すんなり読めました。

  • 72人が死にすぎる。テロというのはこういうことだけれど、市民を守る人たちに対する敬意がもっと必要と思わせる。平和な世界が続くように祈る毎日です。

  • まずものすごく読みにくかった。無駄に専門用語を羅列して、本格的な雰囲気を醸し出そうとはしているのだけど、登場人物たちのセリフが陳腐でまったく感情移入できず、状況もさっぱりイメージできなかった。作り物にしても興醒めするレベルの安っぽさだった。そもそも、専門用語を並べても、「その緊迫した状況でそんな長ったらしく言う?」みたいな違和感がそこかしこに偏在していて、全く物語に集中できなかった。久しぶりのハズレ作。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。小説デビュー作『宣戦布告』がベストセラーになり映画化。以後、『ZERO』『瀕死のライオン』『外事警察』『奪還』『特命』『銀色の霧』『QUEEN スカイマーシャル兼清涼真』など話題作を発表し続けている

「2022年 『トツ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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