- 本 ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344036970
作品紹介・あらすじ
つまらない筋書きを断固拒否する。
これはわたしの物語。わたしの人生。
駆け出し作家の律は、自分と瓜二つの亡き女性の伝記を書くことに。
だが辿り着いた真実によって、律は窮地に追い詰められていくーー。
予測不能のラストに向かって疾走する傑作長編
逃げ出そうとしたときにはもう遅かった。
新人賞を受賞したものの小説を一冊も刊行できていない律は、ファンを名乗る女性から姉の伝記執筆の依頼をうける。
だがその姉は亡くなっており、生前の姿形は律と瓜二つだったという。
取材を進めるうち明らかになる姉妹の確執、家族の秘密。
律が開けた扉は、パンドラの箱だったーー。
感想・レビュー・書評
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年始一発目の読書。これはかなり面白かった。なんだろ、何度も何度も物語の中で迷子になる、ふわふわと漂いながら着地点を探してる感じ。そう、わけわからないの。なのに最後のオチであーって思わず唸った。創作なのか、史実なのか、伝記ってその狭間を行き来するんだろうな、そして、それが本当にあった話かなんて、読者には関係なく、登場人物以外、書かれてることが事実になるんだろうなーと。怖いね。こういうのわたしは好きだけど嫌いな人も多いだろな
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なんとも頭の処理能力が追いつかない作品だった。
律の支離滅裂な行動とか、登場人物たちのひっちゃかめっちゃかな関係とか、途中いきなりホラーみたいになってるところとか、オチも??ハテナだったし、私には到底理解し難かったです。ごめんなさい。 -
初めてこの作家の方の作品を読みました。
意外な結末。そうゆうオチか〜、、と想像していた方向と違って複雑な気分です。
小説、物語を書くということがキー。百合と梗子が贈りあう想いや二人の描く物語を私は理解しきることはできませんでしたが、読み始めると止まらない疾走感があることは間違いありません! -
新人賞をとって作家デビューしたものの、その後は絵本を一冊上梓しただけで本を出せないでいる主人公。
彼女に近づいてきたのはある裕福な若奥様。
「あなたは死んだ姉にそっくりなんです」
主人公は若奥様に姉の伝記の執筆を依頼される。
取材する中で藪の中のあれこれが立ちあらわれ、主人公は幻惑されていく。 -
構想としては面白かったけど、肝心の内容がいまいち。
姉妹の関係性やお互いの心をもっと丁寧に書けていたら面白かったと思うのに残念。
著者プロフィール
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