平成ネット史 永遠のベータ版

  • 幻冬舎 (2021年4月21日発売)
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本 ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784344037205

作品紹介・あらすじ

堀江貴文、宇野常寛、ヒャダイン、みちょぱらと振り返る、愛とカオスのインターネットの史。パソコン通信、ニコ動、YouTube、LINE……インターネットの出現は、我々の生活をどう変えたのか――。


2019年1月に放送され、トレンド1位となった特別番組「平成ネット史(仮)」を待望の書籍化。平成がいかにインターネットと進化してきたか、堀江貴文、宇野常寛らの論客が語る。また、ニコニコ動画、iモード、mixi、LINEの創始者などの開発秘話も。番組では取り上げられなかった取材成果も多数盛り込んだ、インターネット史決定版!  

感想・レビュー・書評

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  • 積読と同じように録画したけど観ていないテレビ番組があります。積視聴?単純に未視聴!ところが録画していたHDDが不調で、観れなくなった番組のひとつが2019年のお正月2日3日にEテレで放送された「平成ネット史(仮)」でした。たまたま読んだ「欲望で捉えるデジタルマーケティング史」が面白かったので、ここは勢いで「平成ネット史(仮)」も5年モノとして観ようとしたら機材の不調にぶち当たった次第です。知り合いに誰か録画データ持っている人いないかな?と相談したら、それはないけど番組をまるまる書籍化したもの持ってます、と言われて渡されたのがこの本です。平成元年、1989年から令和元年、2019年までの愛とカオスのインターネット史が非常にコンパクトに流れるようにまとめられています。さすがテレビコンテンツの編集力。自分としてはそこらへんの歴史は横目に見てただけなので、まさに歴史の当事者たちのトークは、今更ながらに「そういうことだったのか!」の連続でありました。そしてこの番組の後にコロナがやって来て、オリパラが中止され開催され、TwitterがXになり、戦争が起こり、兵庫県発でオールドメディアがボコボコになり、再びトランプが2回目の大統領になる5年間、さらにネットの世界はまさに「永遠のβ版」として変わり続けていることも体感しました。平成ネット史はリアル社会との距離の取り方で語られましたが、きっと令和ネット史は、リアル社会の歴史そのものになると思います。先ずはマイナンバーカード?とか…

  • 平成時代のインターネットの歴史教科書的な一冊(2019年1月にNHKで放送された「平成ネット史(仮)」を書籍化したもの)。堀江貴文さん、宇野常寛さん、落合陽一さん等がネットの歴史を振り返る形で平成時代に一世を風靡した2ch、ニコニコ動画、mixi、Twitter、YouTubeまでが語りつくされる。ミクシィ会長の笠原健治さんやiモードの立ち上げに携わった夏野剛さんなど、キーパーソンへのインタビューも掲載されている。平成時代のネットの歴史を振り返りたい人にオススメ。

  • 私のようなインターネット老人会の翁向けに天下のNHKKKKKKKKKが放送したTV番組を書籍化したもの。かなり表面的・表層的な内容に終始してしまっているため、レトロスペクティブという言葉以外に本書を形容する言葉は見つからない。

    ただ、毎日狂ったように読んでいた「侍魂」の健さんへのインタビューなどは、やはりあの頃を思い出してちょっと切なくなってしまったりもする。IT大国になった中国、テンセントやアリババが”先行者”を開発してくれる日は来るのだろうか?(きっと来ない)。

  • NHKで放送された同タイトルの番組の書籍化。
    「ネット史」を語るにふさわしい面々が番組に出ていたようですが、個人的に最も「すごいな」と思ったのは、ホリエモン(堀江貴文さん)。
    ネットの表も裏もよく知ってますね。
    ネットが及ぼした影響だけでなく、ネットに関する技術にも詳しいのですね。
    ホリエモンのことは、あんまり好きじゃないのですが、この本での発言内容からは、今の地位に至るまでに、相当の努力をされたことが伝わってきました。

    また、当たり前のことではありますが、ネットの文化はユーザーが支えてきたのですね。
    もちろん、倫理的にいかがなものか、と思うユーザーもいますが、ネットのプラス面に目を向け、それを支える技術的な知見をもち、かつ、志の高いユーザーもたくさんいて、その人たちの努力のおかげで、こうやって便利な技術を享受できていることを改めて感じました。

    カバーはゴチャゴチャした本ですが、中身はすっきりしていて読みやすかったです。
    また、巻末の年表は、ネットの変遷をうまく紙面に落とし込んでいて、感心しました。
    素直に、よい本だと思いました。

  • “インターネットだけが、平成を語れる”
    “災害の時代である「平成」にあって、私たちが唯一、明日への夢や将来への希望を抱けた存在”
    「はじめに」(p3)より

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    NHKで放送された番組の書籍化。Windows95の登場、パソコン・ガラケーからスマホへの進化、変化していくネット文化など、日本のインターネット史を振り返る一冊(巻末にカラー年表あり、いらすとやさん万能すぎて草)。

    自分は2000年代前半に10代を過ごしたので、ダイヤルアップ・テキストサイト・mixi・電車男などのワードがとても懐かしかったです。今の10〜20代のデジタルネイティブ世代から見ると「え?そんなだったの!?」みたいな驚き・ジェネレーションギャップがあるんだろうなあ……としみじみ。「侍魂」健氏の「自分たちでネットの中の世界を作り上げていく」「自分たちが主役」(p72)という当時の感覚、よく分かります。最近のホリエモンの言動は好きになれないのだけど、一時代を築いた人だけあって本書での指摘などは鋭いなと思いました。

    終盤ではSNSの負の面(炎上・フェイクニュース・手段と目的の逆転)、インフルエンサーの影響力、これからのネット社会(評価がお金になることや信用の可視化)といったことにも触れられていて興味深かったです(p191の情報区分表、ご家庭に一枚貼っておくか教科書に載せるべき)。

    この時代の速い変化に適応するのはなかなか難しいことだと思うのですが(論客の中では唯一の平成生まれ、本書刊行時点で22歳であるみちょぱ氏も"ついていけるか不安"と感じているのには驚いた)、堀江氏や斉藤ディレクターが言うように「ポジティブに、自分なりに取捨選択して楽しむ・使いこなす」ことが今いちばん求められることなのかなと思うし、一方で宇野氏が言うような「遅いインターネット」も必要とされる時が近々来るのかなと思います。

    ●本書に掲載されている情報区分表について
    「フェイクニュース」という言葉を使わず考えよう(日本ジャーナリスト教育センター公式ブログ)
    https://jcej.hatenablog.com/entry/2019/03/27/104845

  • こうやって振り返ってみると、ネットの驚異的な進化によって、世の中がその都度変化していったことを思い出させてくれる。(よい意味でも、悪い意味でも)そして、その当事者たちの発言は興味深い。私的にはテレホーダイが懐かしかった。かつてパソコン通信を繋げるのに夜11時を待ち構えて自動巡回ソフトを走らせていたことを考えると、今の状況は驚異的だ。

  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:007.21||ヘイ
    登録番号:10259974
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  • 同時並行で読んでいる『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が現代の人々の感覚を「アンコントローラブルなもののノイズ性を除去する指向性がはたらいている」と描写したのに対して、本書はインターネットを介した変化はアンコントローラブルなものであり、かつ我々が逃れられないものと結論付けていた。
    堀江氏のコメントの端々に、自身を肯定するために他者に刃を向けるような言説がみられたが、これくらいの自己の思想に対する信頼がなければ(あるいは、そうあるふうに擬態しなければ)、ネットは生きづらい場所ということなのかもしれない。

  • 何の情報も仕入れずに購入したら、元々はNHKの番組だったとのこと。

    もっと詳しい内容の記載があると思ったら、NHK番組の書籍化ということもあるのか全体的に中身は薄め。

    それに落合陽一とか堀江貴文が番組に出演していた時のコメントも掲載されていて、自分がその人たちを好きじゃない上に内容の薄さが増していて購入失敗したなと思った。

  • インターネット創世記の良いまとめ。もっと分厚い本にしても良かったかも?
    その時代を生きていないと分からないことって結構あるんだなーと実感。

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著者プロフィール

平成31年(2019)1月2・3日にNHK Eテレで放送された「平成ネット史(仮)」は、日本社会に起きたインターネット革命を、当時の貴重な映像や関係者へのインタビューとともに紐解いた歴史カルチャー番組。放送前からツイッターを中心に話題を集め、放送中はトレンド1位を含む上位を番組関連ワードが独占。その後、東京・渋谷で開催されたイベントには8000人以上の「ネット世代」が訪れ、急きょ3月にラジオ特番が組まれたほか、元号が令和へと変わる「平成最後の日」に合わせ、大阪で生放送・イベントが再び開催されるなど、ネット・テレビ・ラジオ・イベントを横断した大きな盛り上がりとなった。本書は同番組を書籍化したもの。番組では取り上げることができなかった取材成果も多数盛り込んだ。

「2021年 『平成ネット史 永遠のベータ版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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