- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344037694
作品紹介・あらすじ
誰が引き金を引いたのか?
「ゴッホの死」。アート史上最大の謎に迫る、著者渾身の傑作ミステリ。
パリ大学で美術史の修士号を取得した高遠冴(たかとおさえ)は、小さなオークション会社CDC(キャビネ・ド・キュリオジテ)に勤務している。週一回のオークションで扱うのは、どこかのクローゼットに眠っていた誰かにとっての「お宝」ばかり。
高額の絵画取引に携わりたいと願っていた冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。
それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。
「ファン・ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか?」
「――殺されたんじゃないのか? ……あのリボルバーで、撃ち抜かれて。」
ゴッホとゴーギャン。
生前顧みられることのなかった孤高の画家たちの、真実の物語。
感想・レビュー・書評
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初の、そして念願の!原田マハさん!
そしてそして久しぶりに感想を書くので上手くまとめれるだろうか。。
芸術鑑賞は好きなんですが、
特に好きな画家もおらずただ色んな美術館に行くぐらいで、
ゴッホにもゴーギャンにももちろん詳しいわけがなく。。専門用語も知らないのです。
芸術系の小説を読むのが初めてということもあり
数ページ読んだ時点で、
あれ、これ読了できるのかしら。
と不安になったんだけど、
やはり皆さんが絶賛している作家さんなだけあっていっき読みでしたm(__)m
プロローグからエピローグまでが完璧すぎる。
この一言につきます。
オークションに出品したいとゴッホに関するある物が持ち込まれたことで、
ゴッホとゴーギャンの関係性が徐々に明らかになっていく。
とても苦しくて切なくて重い物語なんだけど、
愛、友情、嫉妬、生命、
なんといっても絵画へのただならぬ情熱を感じます。
誰も到達できない彼方のレベルに達したいという強い願望のあまり、
ゴッホもゴーギャンも心身ともにボロボロなんですね。
でわ、不幸であったかというと、そうでもなかったのかもしれません。
フィクションにしろ、
そんなことを頭に入れて改めて絵をみると
また違うものを感じられるかもしれないです。
この作品の感想、
私がサボらずに読書をして感想を書き続けていたら
伝えたいことをもっと上手くまとめれるのに。。泣
さぁ、まんまと原田マハさんにハマったところでさっそく違う作品をポチってしまいました。
また読書生活の日々に戻ります( ^ω^ )
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パリ八区にある、小さなオークション会社「キャビネ・ド・キュリオジラ」(CDC)に勤務する高遠冴(さえ)。
冴は大学で美術史を学びゴッホとゴーギャンのアルルにおける相互影響についての博士論文を書いています。
冴の元に50代のサラ・ジラールと名乗る女性が一丁の拳銃(リボルバー)を持ってきます。
サラは「このリボルバーはフィンセント・ファン・ゴッホを撃ち抜いたものです」と言います。
オークション会社社長のギローは「ゴーギャンがゴッホに対する嫉妬から撃ち殺したのなら辻褄が合う」などと言い出します。
冴は、「ゴッホとゴーギャンは表面的に反目し合うことはあっても、心の底では深い友情で結ばれていたのでそれはありえない」と言います。
2011年にはアメリカで『ファン・ゴッホの生涯』というゴッホの他殺説の本が出ているそうです。
この本はフィクションですが、あり得たかもしれないゴッホとゴーギャンのもうひとつのサラという女性の物語です。
この本の主人公である冴とサラ、そしてこの作品の作者である原田マハさんの願い。
フィンセントも、ポールも、決して不幸のうちに人生を終えたのではなかったと信じたいという気持ちが伝わってくる奇跡の一瞬をとらえた物語でした。-
ゆうママさん。
再度ありがとうございます!
やはり、ブクログのレビューを見るをタップすると、レビューを書いた方全員の全文が出てくるのですが。...ゆうママさん。
再度ありがとうございます!
やはり、ブクログのレビューを見るをタップすると、レビューを書いた方全員の全文が出てくるのですが。
やり方が違うのかな?
諦めますので、大丈夫です。
何度もお手数おかけして、ありがとうございました。2021/06/19 -
まことさん、お節介で申し訳ありません。
今日から、週間ランキングが変わっています。皆さんのレビューが見られるようですが、いいね順、先着順と変...まことさん、お節介で申し訳ありません。
今日から、週間ランキングが変わっています。皆さんのレビューが見られるようですが、いいね順、先着順と変えて見ることができるようで。
・・・・大変お騒がせ致しました。
これに懲りず、これからもよろしくお願いします!
_(._.)_ ペコリ2021/06/19 -
ゆうママさん。
いえいえ、とんでもありません。
御親切どうもありがとうございました(*^^*)
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお...ゆうママさん。
いえいえ、とんでもありません。
御親切どうもありがとうございました(*^^*)
こちらこそ、これからもどうぞよろしくお願いします!2021/06/19
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史実とフィクションの狭間で揺れ動くストーリーで、これが事実ではないかなって思ってしまうほど入り込みました。
絵画の表現も素敵で、ゴッホ、ゴーギャンの絵画にこんな見方があったんだって視野が広がって、とても楽しかったです。 -
たゆたえども沈まずがとても好きだったため、同じように入り込んで読めた。
ゴッホとゴーギャンがより身近に感じられ、美術への興味も増した。
何日かに分けて読んでも日が変わるたびにこんがらがらないシンプルな構成も今読む分にはとてもありがたかった。
ただ、たゆたえども沈まずもそうだが、序盤のストーリーに入り込めるまでは少し読むスピードが落ちてしまう。
また、少し専門的な話も入ってくるため、しばらくしたら内容を少しずつ忘れてしまいがち…
しかし、心があたたかくなる話で、たゆたえども沈まずとあわせてまた読みたいと感じられた。 -
ゴーギャンを初めて知ったのは学生時代。福永武彦さんの本を耽読していた頃だった。南洋、タヒチの印象しかなかった。
ゴッホは有名だったけど、原田マハさんの『たゆたえども沈まず』を読んで、グンと興味を持った。フィンセントを支えたテハや画商林忠正とともに。
リボルバー。久しぶりのマハさんに緊張しながらページをめくる。夢中になるのに時間はかからなかった。『たゆたえども』を読んでいたおかげで名前も地名もスッと入ってくる。ミステリー要素も面白いが、高遠冴の二人の画家への熱い思い、研究者魂にひきこまれる。
サラの追想、エレナの告白、ゴーギャンの独白とボルテージがあがっていく。フィクションのはずなのに、もうノンフィクションになりきっている。
途中、ゴッホの絵やゴーギャンの絵を確かめ鑑賞しながら読む。
二人の関係が、『アマデウス』で観たモーツァルトとサリエリに見えてくる。独白するゴーギャンがサリエリで、ゴッホがモーツァルト。どんどん先に行ってしまうゴッホには追いつかないと。
モーツァルトを死に追い込むサリエリ。
ゴッホに師とよばれながらゴッホに羨望や嫉妬を感じるゴーギャン。
結末は穏やかだった。美味しいどこどりの莉子さんの計らいも嬉しい。サラと冴の深い結びつきも。
原田マハさん、ありがとうございます。-
まいけるさ〜ん(^_^)v
「たゆたえども〜」もゴッホのお話なんですね!
読んでみたくなりました〜!
マハさんのアート小説って読み出すとほん...まいけるさ〜ん(^_^)v
「たゆたえども〜」もゴッホのお話なんですね!
読んでみたくなりました〜!
マハさんのアート小説って読み出すとほんと引き込まれますよね〜!
どこまでが史実か分からないけど、ゴッホの苦悩が感じられてちょっとせつなくなりました。2024/04/14 -
『たゆたえども沈まず』もおすすめです。
原田マハさん、美術関連の話はかなり気合いが、入ってますよね!
拙い感想から
ゴッホと弟テオ。そし...『たゆたえども沈まず』もおすすめです。
原田マハさん、美術関連の話はかなり気合いが、入ってますよね!
拙い感想から
ゴッホと弟テオ。そして二人の日本人画商の織りなす物語。
弟テオは兄を経済的にも精神的にも支えながら、支え切れない自分を責めていた。苦悩しながらも兄を求め、兄を愛する。
二人とも繊細で、過敏なほど神経が細かく、引き合っている。悲しい程切ない二人の結びつき。
日本の浮世絵が印象派の画家達、モネ、マネ、そしてゴッホに影響を与えたことは歴史で学んだ。そこに命を吹き込み、フィクションでありながら本当のストーリーと思わせてしまうマハさん。天才だ!
自分が価値を見出すことはせず、むしろ他人が価値を認めると追随する日本人をさりげなく批判するところも面白い。自分もそうだから。
若い頃、アムステルダムのゴッホ美術館を訪ねたことがある。もしこの本をあの頃読んでいたら、もっともっとゴッホが響いてきただろう。
限りなく切ない話だった。2024/04/14 -
ほんとマハさんの美術関連のお話には気合い入ってますよね〜!
天才としか言い様がないですね〜\♡︎/
「たゆたえども沈まず」めっちゃ読みたくな...ほんとマハさんの美術関連のお話には気合い入ってますよね〜!
天才としか言い様がないですね〜\♡︎/
「たゆたえども沈まず」めっちゃ読みたくなりました♪ゴッホだけじゃなく、テオの事ももっと知りたいな〜と思ってたので、これは読むしかないですね笑
そしてゴッホ美術館に行かれた事があるんですね!
なんて羨ましい〜〜♡
ほんと先に小説を読んでたら、また見る世界が違ったのかもですね( ; ; )
でもそう思えた事にも読んだ価値があったって事ですね✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎
私も美術館行きたいな〜
マハさんの小説の力、スゴいですね\♡︎/
2024/04/14
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本人も知らないうちに始まっていた「第一回原田マハさん強化月間」も本作『リボルバー』でひとまず終了としたいと思います
なぜって?
原田マハさん大好きなんですが、さすがにちょっと飽きてきましたw
(この一ヶ月ちょっとで原田マハさん8冊も読んでました)
もうお腹たぷんたぷんです
ファミレスのドリンクバーでメロンソーダ飲みすぎた放課後の高校生みたいなことになってます
たぷんたぷんです『ハラダバー』で、なんちて
さて『リボルバー』です
ゴッホを撃ち抜いたリボルバーがオークション会社に持ち込まれ、その真贋や価値の調査を進めていくうちにゴッホとゴーギャンの間の知られざる真実が明かされる
というストーリーなんですよね
で、いつも自分は原田マハさんのアート系の小説を読み終わると予備知識なしで読んだ時にどう感じるかという視点で偉そうなレビューを書くんですが
今回ゴッホもゴーギャンも予備知識ばっちりだったんですよね
もう、ここまで原田マハさん読みまくったらそりゃあ多少は詳しくなりますよね〜
……ん?
違う違う!積み上がってるのは原田マハさんというフィルターを通した知識だけだ!
危なっ!w
普通にノンフィクション感覚で読んでた
これぞ原田マハマジック!-
なおなおさん
こんばんは!
ちなみにクリスティのキャンペーンはまだ継続中ですよ!次は『ねじれた家』を読む予定です
いろいろ名前付けるのが...なおなおさん
こんばんは!
ちなみにクリスティのキャンペーンはまだ継続中ですよ!次は『ねじれた家』を読む予定です
いろいろ名前付けるのが好きなんでしょうねきっと(他人事)
そういえば昔自転車とかに名前付けてました(これは微妙に違うか?)
マハさん是非手にとって下さい〜2022/06/08 -
ひまわりめろんさん、こんにちは!
そうですか。”原田マハさん強化月間”を展開されていたのですね。私は7月30日から一週間で三冊の”プチ強化週...ひまわりめろんさん、こんにちは!
そうですか。”原田マハさん強化月間”を展開されていたのですね。私は7月30日から一週間で三冊の”プチ強化週間”です。
おっしゃる通り、流石の原田さんの作品でも一気読みすると、お腹いっぱいになるのは分かります。私の場合、8月3日公開予定のレビューで原田さん30冊目になりますが、2年ちょっとかかりました。多作の原田さんなので、それでもコンプリートはまだ遠いです。
ひまわりめろんさんの”第二回”の開始も楽しみにさせていただきます!
今後ともよろしくお願いいたします!2022/08/01 -
さてさてさん
こんにちは!
そうなのです
そして今は懲りずに「森沢明夫さん強化月間」を絶賛開催中です
マハさんは大好きな作家さんなので間...さてさてさん
こんにちは!
そうなのです
そして今は懲りずに「森沢明夫さん強化月間」を絶賛開催中です
マハさんは大好きな作家さんなので間違いなく第二回はあると思います
こちらこそよろしくお願いします2022/08/01
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思い出せない!
あれよ!
あれ!
え〜っと…!
あの銃よ!
ゴッホが自殺の際に使用した拳銃よ!
コルト ガバメントM1911?
それは1911年以来、100年以上もアメリカ軍で使われ続け、未だに現役というとんでもない銃
けど、ゴッホが自殺したのは1890年だから、この銃はまだ製造されてなーい!
IMI デザート・イーグル?
それは世界最強のハンドガンの呼び声が高い拳銃
ゴッホは自殺を図った二日後に死亡したからこれもちがーう!
だって、世界最強で撃ったら即死だろ!
ベレッタ M92?
それはスマートな外見で、女性に持たせると妙に絵になるの銃!
ゴッホには似合わないからちがーう!
ワルサー P38?
それはルパンの銃!
思い出した!
あれだ!あれ!
ルフォーショーのミリタリー・リボルバー!
そのリボルバーがオークション会社に持ち込まれた
それは本当にゴッホが自殺に使用した銃なのか!?
マハさんが書く物語はどれも史実ではないのかと思ってしまう…w
このリボルバーとともに歴史に残されない真実を知りたいなら一発ブッ放してみよー!-
2023/12/01
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2023/12/01
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ゆーき本さん、おはようございます!
マハさんは昔よく読みましたよ〜
今回は久しぶりのマハさんでしたw
これを読むならもれなくS&W M19 ...ゆーき本さん、おはようございます!
マハさんは昔よく読みましたよ〜
今回は久しぶりのマハさんでしたw
これを読むならもれなくS&W M19 コンバット・マグナムを贈呈します!
それは次元大介の銃!w2023/12/01
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個人的に美術史に疎いからか、歴史視点でみると面白かった。ただ、ミステリーが弱く、バランス悪く感じた。もっと先を早く読みたいと感じさせるものが必要だったのでは。辛めに星3つ。 ★3.5
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「たゆたえども沈まず」を読み、ゴッホについて知った後だったので、すっと世界にはいることができました。何かアナザーストーリーのような続編に出会えてよかったです。
何より芸術の世界、とりわけゴッホやゴーギャン、テオの気持ちに迫れたのがよかった。「彼らは乗り越えたのだ。剣のごとくとがる苦難の峰を」「待ってられないんです。時代が彼に追い付くのを」「この生命に満ち溢れる世界を描き続けるために」孤独のなかで、こうしたものと戦い続けていたのかと、彼らの烈風のような人生を覗きえた気がします。これは、自分が想像だにしないことで新鮮でした。
ミステリー要素を中心のストーリーにも引き込まれていき楽しめました。
私は時代を切り開く芸術家の生き様、そこから得られる歴史の教訓にとても心を打たれました。
新しい世界の扉をまた一つ開いてくれた一冊です。 -
ゴッホとゴーギャンという画家
ゴッホの自殺に使われたリボルバー
その関係と謎に迫るミステリー
実際にキュレーターをされている著者とのこと。
ゴッホのひまわり
自分には美術の授業や何となくの知識しかない世界だけど、今回事実を混ぜたフィクションで作られたストーリーを読むことで、途端に魅力的なものになった
機会があればゴッホやゴーギャンの展覧会に行って作品をみてみたい
想像力、創造力って楽しい
ミステリーとしても伏線回収が気持ちよかったです
(図書本)
⭐︎皆さんの感想を読んでると、同じくゴッホを扱っているという同著『たゆたえども沈まず』も読みたくなった
順番としてはそっちを先読みした方が良かったのかも?-
読書ひよりさん
始めまして☆彡
「たゆたえども沈まず」とどっち?みたいな順番はないように思います。
むしろ、「たゆたえども…」の方...読書ひよりさん
始めまして☆彡
「たゆたえども沈まず」とどっち?みたいな順番はないように思います。
むしろ、「たゆたえども…」の方が読み応えがあると思うので、
あとで盛り上がる方が楽しいかも、です。2024/02/29
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著者プロフィール
原田マハの作品






しおりさんのレビュー下で、夜遅くに失礼します。
風が強く吹いている!それは私の大好きな本です!私は箱根駅伝が...
しおりさんのレビュー下で、夜遅くに失礼します。
風が強く吹いている!それは私の大好きな本です!私は箱根駅伝が好きなのです。他の駅伝も・・・
なので、羨ましいです。実は、図書館本で読みました。返すことが惜しくなりました!自分の本なら良かったのに・・・と。
最初から面白そうな本は購入本にすればこんなことにはならないのにね。
good night(-_-)Zzz
風が強く吹いているは、いいですよね。
自分が停滞しているときに、背中を押してくれる作品となってます...
風が強く吹いているは、いいですよね。
自分が停滞しているときに、背中を押してくれる作品となってます。また、最近読んでいないので、今度読んでみたくなりました。
SHIORIさんのレビュー下で、、というのが笑っちゃいました。しかも、リボルバー(^^)。
昨日、コンビニ兄弟3が発売日で、本屋さんに行ったんですが、コンビニ兄弟の本の横に、リボルバーの文庫が並んでいて、「おっ」と思ってました。今回購入しませんでしたが、今度読んでみたいと思います。
『風が強く吹いている』初知りです!
コンビニ兄弟も気にはなっていたんですが読んだこと...
『風が強く吹いている』初知りです!
コンビニ兄弟も気にはなっていたんですが読んだことがないんです
皆さんのレビュー読んできます♪
これはネットでポチポチが始まる予感。。