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本 ・本 (276ページ) / ISBN・EAN: 9784344037939
作品紹介・あらすじ
バラバラな家族を救ってくれたのは、
曾祖母の“暮らしの知恵”だった。
言い伝え、風習、おまじない……。
幸せに生きるための秘訣は、昔からずっと側にある。
会社を辞めて主夫になった父親。
そんな父親が恥ずかしい思春期の娘。
何も相談してくれない夫との関係に悩む母親。
一家は曽祖父の住む田舎に、引っ越すことになり……。
書き下ろし小説
感想・レビュー・書評
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❇︎
第一話 橋の下の幼なじみ
第二話 縁側の縁(ふち)
第三話 猫を配る
第四話 絡まりほどける
第五話 虫の居場所
第六話 背を守る糸
両親の暮らし方が変わり、曽祖母の家で
一緒に暮らすようになった友梨。
慣れない田舎暮らしと両親との生活に戸惑うが、
曽祖母との生活を通して友達や家族とのギスギス
した関係が少しずつ柔らかく変化してゆく。
言い伝えや風習、おまじないに託された
昔の人の優しい想いを伝えてくれる物語。
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2021年5月 幻冬舎刊。橋の下の幼なじみ、縁側の縁、猫を配る、絡まりほどける、虫の居所、背を守る糸、の6つの連作短編。父が仕事を離れたことで、田舎の曾祖母のところで暮らすことになった家族と周りの人々のお話。昔の知恵的なものを用いて身の回りの問題を解決していく様子が楽しい。狐や小鬼の話をする曾祖母の周りから伝わって行くやさしくのんびりした展開が楽しくて面白い。
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古き良き日本。
元気な頃のばーちゃんに会いたくなった。
昔の人は目に見えないものと
普通に共存していたような気がする。
神様もいつも生活の中にいて
それが今も良いのかは分からないけど
背筋がしゃんと伸びてたような気がする。
いいお話だった。
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最初は少し、怖いお話、、?
と思って読んでいましたが、
感じていた不思議さの正体は、
怖さではなく、目に見えないものの力強さでした。
言い伝えとかおまじないって、そんな訳ないって思うことだらけだけど、
それを通して誰かの幸せを祈ったりすることや、人の心を軽くしてくれること自体に意味のあることだったんだなぁ
優しい人がたくさん出てきて、あったかい気持ちになりました☺︎ -
突然の身の上話しですが、私、橋の下から拾われてきた子なんです。
なんて、嘘だとわかってても子ども心に傷ついたなぁ。
多分、ある程度の年齢以上の方は一度は言われた事がある人が多いのではなかろうか??
なんでそんな事を言うのかの明確な答え合わせができて、あの頃の自分が救われました。
人形や言霊などの昔ながらの言い伝え、おまじないの奥にある気持ちに気づかされてなかなか素敵な一冊でした。
服の背中に刺繍したくなったなぁ。 -
なんか懐かしさを感じる本でした。心も癒されました。
ひいばあちゃんと暮らすというものなかなかないのかなと思います。
昔はオババみたいな人いたなと別の意味で懐かしいです。今だと不審者と一括りにされてしまうのかもしれませんが、そんな社会が悲しいです。
登場人物のこれからが気になるので続編も期待します。 -
♪ どれにしようかな
神さまのいうとおり〜
祖母が、おまじないやら
いい伝えやら話してくれたけど
幼い自分は
なんとなく怖さが先にたって
あんまり興味を持てなかった。
今なら、聞く耳を持てるのに。
周りを思いやる気持ちだよね。
自分を見つめる言葉だよね。
信じて上手くいくならそれも良し
誰かがそんなこと言ってたなぁと、思い出すも良し
一笑に付して突き進むなら、それも良し
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続編希望。
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ひいばあちゃんのおまじない、そして言い伝え。行き詰まったり生きにくさの中でそれが救ってくれるかも。
しゃしゃもしゃや〜可愛い。絡まったらやろうかな。
著者プロフィール
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