- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344038516
作品紹介・あらすじ
その「英文読解」はいらない。会話力をいかに身につけるか?本書は一直線にそこに向かう!
80万部突破の『一億人の英文法』。そして超人気「NHKラジオ会話」講師がついに書き下ろす、伝わる英語の極意! 特別会話レシピ集つき。
9月よりNHKテレビ「大西泰斗の英会話☆定番レシピ」スタート!
英語は習っても話せない、と悩んじゃだめ。それはタネを蒔いてない畑に「なぜスイカが実らないのか」と嘆くようなもんだから。
私たちは「会話のための英語」を勉強してはこなかったから仕方がない。
完璧な会話力獲得を目指すこの一冊。
英語がどんどん飛び出す体を手に入れるために、書かれた英会話マスターの秘伝中の秘伝。
正に大西英語の決定版。
・文法は学校文法だけではない
・英語は配置のことば
・主語の位置にあればそれは主語
・日本語訳だけの理解では正しく使えない
・itは「それ」ではない
・イメージで理解する
・英会話の定番レシピ
etc...
感想・レビュー・書評
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学校で教わるのは「実社会で使える英語」ではなくて「訳しやすい英語」。
friendもChrisも、動詞の位置におけば動詞の意味として通じる。(She’s just friended me.とか Don’t Chris me! とか)
「バズった」とか「ググった」とか、日本語でも同じだ。文法的に正しくなくても、相手に意味は伝わる。
必ずしも文法が正しくないといけないわけではない。間違いを気にせず堂々と外国の人に英語でぶつけてみる、そのチャレンジ性が大事なんだろう。
学校でも、「間違えていてもいい」という姿勢で英語が教えられたら、教えられる人の意識も変わっていくだろう。
どうしてもテストにして点数化しないといけないから、文法の正しさを追究することになってしまうのだろうけど。
文法面の解説は、個人的には英語の知識は人並みに教えられるレベルにはあるので、ほかの文法解説本と似たようなものだなと感じた。
けれど、everの考え方についてはなるほどなと思った。
Have you ever…?と質問では使えるが、I have ever…とは言えないのは、everが「今までに」という意味ではなくて「いつの時点をとっても・いつのことでもいいですよ」というニュアンスを含んでいるから。
こう考えるとたしかに、平叙文のever sinceとか、whatever類について納得できる。
完了形について人に教えることがあったらぜひ使いたい知識だった。
リスニングや英会話については、よく使う言い回しの知識を蓄えることが大事。そのためには音読などを地道に積み重ね、日々の習慣にすること。
ペラペラに話せるようになるにはまだまだ道は遠そうだ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本のタイトルにあるそれは、私たち日本人が学生時代に学んだ英語という名の教科のことを差していて、それは英語ではないものだろう、ということ。
英語を日本語に翻訳するために私たちが学んだ学校文法の代わりに、「話す」ことを目標においた英文法を身につければ、日本人は英会話が上達すると著者は仰っています。
英語を学んでいるが英語力の伸び悩みを感じている方や、学生時代に学んだ英語を基にこれから話せる英語を身につけたい方に、おすすめの本です。
第1章▶︎学校文法
日本人が英語を話せない理由は、日本の英語教育に話すために必要な何かが欠けている。
私たちが中学、高校で学ぶ学校文法の品詞システムを中心に話が進む。
・wh語の役割は空所の指定
・thatは導く
・箱が過去なら中身も過去
第2章▶︎新しい文法
英語は配置のことば。
基本文型についてもっとも重要な事実は、それが文全体の意味を決めるということ。
・5つの基本文型
・説明は後ろに置く
・指定は前に置く
・修飾は説明も指定も同じ意識、同じリズム
第3章▶︎イメージ
日本人が英語を話せない原因は、訳読偏重し特化してきたこと。
単語や文法事項のイメージを掴み取る姿勢こそが大切。
・onの基本イメージは「〜の上に」
・someはボンヤリある、anyはなんでも・どれでも
・itは受ける単語
・過去形は遠く離れた
・現在完了形は今に迫ってくる
第4章▶︎英会話の学習
会話の本質は「私たちは共通のリソースを使って会話している」こと。
共通のリソースには、決まり文句、頻出フレーズなどが含まれる。
・音読、暗唱、シャドーイング
・状況別発言パターン -
学校の英語では話せるようにならないとのこと。
確かに、中学から英語を勉強したけど、話せない。
イメージが大切。
それに、考えなくても、自然と口から出てくる語彙力をつけることも大切なんだろうな。 -
「日本人はなぜ英語が話せないのか」ということの一端がわかる。
【概要】
●学校で教える文法
●英語は配置の言葉
●「イメージ」の理解
●英会話をどう学ぶか
【感想】
●2022年のNHK英語番組と同じような内容が書かれている。大西先生が広く理解してもらいたい内容なのだろうと思う。イメージを持つことの重要性について、興味をもって読むことができた。 -
日本語を学んできたように英語を学びなおさねば。
今の日本の英語教育も基本としては役に立つことが分かった。
2章の新しい文法、3章のイメージはこれからの学びにとてもよく響きそう。
でもどうやって正しいイメージを身に着けていけば良いんだろう。
4章の中に出てくるような良く使う表現を一つ一つ身にまとって行って
英語用の自分を形作り続けるしかないんだろうなぁ。 -
著者が講師を務める「NHKラジオ英会話」が面白く、もっと学びたいと思い購入しました。
今まで学校で習ってきた英文法は「読解」のための英文法で、英会話のための文法はまた違った視点が必要、というのは確かにその通りかと思います。実際に会話をしている時には文法の細かいところまで思い出す時間はなく、学校の文法のままだといつまでたっても会話は難しいというのは、自分も実感しているところです。
また、著者の言う「イメージ」で英語を使むほうが、覚えることも少なくなるので英会話のハードルも下がり、本来の話す内容に集中できるようになる、と感じました。
これから英会話を始める方、また、海外(英語圏)にこれから向かおうとする方にお勧めです。自分は時々見直し、また、海外(英語圏)に行くチャンスがあれば、もう一度きちんと読み直したいと思います。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055859
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読み進められず。うーん。
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ご本人が英会話寄りの人なので、読解のための英文法スキルがまるで悪であるかのように結構な勢いでこき下ろしており、そこまで言わんでも上手く書けたろうに…という気持ちになった。別に意味が皆無なわけじゃないでしょう。
学校文法を解体して再理解し、英会話向けにチューニングする必要があるよね、というのはわかるので、ちょっと惜しい。主に言い方が。 -
NHKラジオ『ラジオ英会話』の講師で英語関連書籍の著者としても有名な大西泰斗氏による本。
実は私も半年ほど前(2021年11月)から、『ラジオ英会話』を愛聴している。
そこでの著者は時折ギャグを交えた軽妙な語り口で、独自の英語理論を展開する。
本書もそんな雰囲気の内容かと思って読んでみたが、意外にも小難しい話しが冒頭に出てきて少し驚いた。
著者が本書で言いたいことは、「それは英語ぢゃないだらふ」である。
ここでいう「それ」とは、今までの日本の英語教育。
それが、本来の「英語ぢゃない」と言いたいのだろう(「だらふ」の意味は不明(笑))。
では、今までの日本の英語教育の何が問題なのか。
それは、今までの日本の英語教育は、英文を日本語に翻訳することだけを教えてきたこと、そして英語を話せるようになるためにどうすればよいかという教育がなされていなかったということ。
そこで著者は話せる英語を習得するため、今までの文法理論を解体して、独自の方法論を説く。
その具体例を見てみよう。
■英語は配置のことば
red red book burn red
【赤】 【赤い本】 【赤く燃える】
redという単語は語形変化はしていないが、置かれる位置によって品詞が変わる
■基本文型
+ 動詞 + 目的語 〈他動型〉・・・第3文型
+ 動詞 〈自動型〉・・・第1文型
主語 + 動詞 + 説明語句 〈説明型〉・・・第2文型
+ 動詞 + 目的語 + 目的語 〈授与型〉・・・第4文型
+ 動詞 + 目的語 + 説明語句 〈目的語説明型〉・・・第5文型
【主語】 【 述 語 】
■修飾語順(指定ルールと説明ルール)
指定ルール→前に置いた修飾語句は後ろを指定する
説明ルール→後ろに置いた修飾語句は前を説明する
(例1)※『ラジオ英会話』(2022年3月21日LESSON 236より)
a. a sneezing man(くしゃみ男)・・・指定
b. a man sneezing over there(あそこでくしゃみをしている男)・・・説明
(例2)
a. Seriously, I didn't practice English.
(真面目な話、私は英語を練習しませんでした)
b. I didn't practice English seriously.
(私は英語を真剣に勉強しなかった)
■単語はイメージでとらえる
1.reachとarrive
a. I reached Shibuya Station. →他動型
b. I arrived at Shibuya Station. →自動型
reachは「手を伸ばしてつかむ」という、対象に直接及ぶ動作
arriveは「足を踏み入れる」という単なる行為
→その行為が「どこで行われたか」を説明する必要があるため、
at Shibuya Stationと場所を表す前置詞atがつく
2.I'm fine.は「元気です」か
fineのイメージは「スッキリしている・濁りがない」
→I'm fine.は「心身ともに問題がない、スッキリした状態」であること
このイメージから、下記のような訳が出てくる
「美しい」「洗練された」「見た目がいい」「高潔な」「健康な」
「結構な」「都合がいい」「晴れている」「すばらしい」
その他、fineの訳例
fine gentleman(正真正銘の紳士)
fine gold(純金)
He is a fine-looking young man.(彼はとても整った顔をした若者です)
There is a fine line between A and B(AとBは紙一重)
→野太い境界線を削って「スッキリ」させていったら「細い」線になった
The most effective way to get rid of fine line(小じわを消す最もよい方法)
→上記の「細い」に近いニュアンス、ただし文章の中でこのfineは「よい」といういみではないことに注意
最後に、著者が本書で述べている英語上達の秘訣は下記の通り。
1.英文法を学ぶ
→『英文法パーフェクト講義(上下巻)
2.単語は意味の核心をイメージでとらえる
→『英単語基本イメージ集中講義』
3.音読・暗唱
4.状況別発言パターンをリスト化して頭にたたき込む
→『英会話 話しを組み立てるパワーフレーズ 講義編/トレーニング編』
(例)謝罪のパターン
①謝罪→理由
Sorry I'm late.
The traffic was really heavy this morning.
②謝罪→約束
Sorry. It's my fault.
It won't happen again.
③深刻な謝罪でのパターン→apologize
sorryは「悲しい・残念です」と心の痛み全般を表す単語。
謝罪に特化した単語ではないため、深刻な謝罪の場合apologizeのほうが
ベター
著者プロフィール
大西泰斗の作品






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