- 本 ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344038561
作品紹介・あらすじ
「好き」とか「美しい」くらい、自由にさせて。
大好きなアフリカ人を追いかけていたら、
フォトグラファーになっていた。
そんなヨシダナギの偏愛エッセイ。
「好き」という衝動は自分を、世の中を動かす。
少数民族から、うぶ毛・つむじ、サヨリの尻尾まで。
独特の鮮やかな世界観と生き方が注目を集める、ヨシダナギの“美”忘録。
幼少期からアフリカの少数民族の美しさに心惹かれ、23歳のとき単独で初めてエチオピアに渡り、被写体と同じ恰好をして写真を撮り続けた結果、フォトグラファーとなったヨシダナギ氏。
そんな彼女の生き方と作品は、若者に支持され注目を集め続けている。
本書では、著者が純粋に愛するものを、独特な観点や一風変わったエピソードを交えて紹介。
何気ない日常が愛おしくなったり、新しいアイデアが湧いたり……頭の中が自由になる1冊。
感想・レビュー・書評
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アフリカの少数民族の写真集が有名なヨシダナギさん。
初めてその写真を見た時に、その鮮やかな色合いと凛とした佇まいに一瞬で惹きこまれた。
強い憧れから現地に赴いて、撮影現場では自身も相手と同じように服を脱いで受け入れられたというエピソードが強烈で、強く印象に残っている。
そんな彼女の好きなものばかりを集めたエッセイ。
美しいものが彼女のフィルターを通して次々登場する。
そこには私には気付かなかった美しさもあって、とても楽しい。
例えば、サヨリの尻尾。言われてみれば、透けるような虹色で、繊細で、とても美しい。
でも魚でしょ、臭くない?、ただの尻尾じゃん、など数々の先入観を排除しないとたどり着けない美しさ。
社会で生きている私たちは、まず頭で物事を考えがちなのかもしれない。
何かを見てただ美しいと思えることは幸せなことだと思う。そして何を美しいと感じるのか、そんな感性の部分を言語化しようとする試みがこのエッセイで行われていて、それは彼女のフォトグラファーという職業柄なされた部分もあると思うけれど、そんな風に私自身考えてみたことがなかったなと気付かされた。
途中彼女の美しい作品が挟み込まれてあるのも素敵でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ナギさん3冊目の本を読了。
今回もありのままの姿を書いてくれていて読みやすく、共感できることも多かった。
クレイジージャーニーで知ってからずっとファンですがこれからも応援し続けたいし、ナギさんの生き方を心から尊敬します。 -
こんなにも細かすぎ&偏りすぎの「ご贔屓」たちも、ヨシダナギさんの手にかかるとこんなにも面白くなる。
彼女の身体から、嘘偽りない言葉が出てきているのだろうな。
見栄も僻みも妬みも全て出して、好きだと語る。
その清々しさがいいなぁ。 -
好きなものについてこんなに書けることにすごいと思いました。周りから変と言われようが自分の好きなものは大事にしていいと感じる本でした。
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テレビで彼女を知り、カッコいい女性という印象を持った。自分の好きなものを好きと言える正直さ、そこが良いと思った。本を読んで、彼女の内面を微力ながら読み解くことが出来思ったことは、打算や計算ではなく感性で生きてる人なんだなということ。その感性が評価されたから今があるのかな、と思う。
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かなり個性的な趣味、性癖を本で発表してしまうところが素敵。
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変な人だけど面白いヨシダナギさんのエッセイ。
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著者の価値観を知ることができて良かったです。
これまでの経験が人相に出ること、黒ずくめの服は共感でした。
著者プロフィール
ヨシダナギの作品





