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本 ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784344038639
作品紹介・あらすじ
俺たちは大事な約束を忘れていたよな。
刑罰では拭いきれない加害者への憎しみ。
二人きりの兄弟が選んだのは“仇討ち”だった――。
検事の兄、沖仲士の弟――
人生を賭けた「大仕事」の、哀しくも美しい結末
「当たり前の話だよ。俺がこの手であの男を殺して親父の仇を討つ」
と言いながら机の引き出しの鍵を開けると、中から六連発のリボルバーを取り出してみせた。息を呑む俺に悪戯っぽく笑うと、
「検事の役得でね。今まで百発は試させてもらったよ。お前の空手よりも心強いぜ」
と手にしたものを翳して笑ってみせる兄貴を、俺はまじまじ見直していた。
(『宿命』より) 鮮烈、圧巻、陶酔のハードボイルド
円熟の筆致で描き出す「男の美学」。表題作と『流氷の町』の2編収録‼
感想・レビュー・書評
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<御>
重鎮石原慎太郎はここのところ立て続けに作品を上梓しているみたいだ。それらをまあなんとなく僕は残さず読んでいるのだが流石に今作は何か悪い夢でも見ているような作品だった。字の大きさとページの少なさだけは芥川賞もびっくりの大手柄でしょう。すまぬ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
復讐、どれだけの強い心で実行できるのだろうか
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今の時代に復讐物を書いた意味、それを出版した意味は何か?
世の中に罪刑法定主義を超えた懲罰主義があふれていることへのアンチテーゼか?
復讐を果たした主人公は幸せ?でも不幸せ
その他には特筆事項なし。
読了25分 -
石原慎太郎は初めて読んだ。妻が図書館から借りてきた。なかなか面白い。かなり右翼系の匂い。今の世敵討ちなんか出来ない。
著者プロフィール
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