君の心に刻んだ名前

  • 幻冬舎 (2022年2月24日発売)
3.78
  • (3)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784344039063

作品紹介・あらすじ

台湾LGBTQ映画史上興行収入 第1位
2020年台湾映画興行収入 第2位
台湾メガヒット映画の小説版、切なすぎるほど切ないラブストーリー!

「どうしてずっと笑ってるんだ。もしかして、俺と出会ったからか?」
家族からのプレッシャー、社会の偏見や差別のなか
二人の男子高校生は、胸が張り裂けるような恋に落ちる。


1987年、長きにわたる戒厳令が解除された台湾——。
全寮制のカトリック系男子高校に通うアハンと、転校生のバーディは、
校内のブラスバンド部で出会い、次第に惹かれ合うようになる。
特別な愛情に戸惑いながらも青春を謳歌する二人だったが、
学校が男女共学になったことで、その微妙な関係が狂い始め……。

大手書店チェーン「台湾誠品書店」で12週連続第1位(小説部門)!
台湾最大ネット書店「Books.com.tw」で年間TOP100ランクイン!

アジアで初めて同性婚を法制化した台湾で6万部突破。
異例の大ヒットを記録した長篇小説、ついに日本上陸!!

Sponsored by the Ministry of Culture, Republic of China (Taiwan)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【新刊紹介】台湾の「いま」を作った多くの人を心に刻む:湛藍(著), 大洞 敦史(訳)『君の心に刻んだ名前』 | nippon.com
    https://www.nippon.com/ja/japan-topics/bg900395/

    時代を越え貫く男性同士の純愛を描いた台湾映画『君の心に刻んだ名前』 監督インタビュー - Tsunagary Cafe(つながりカフェ)
    https://tsunagary.jp/archives/3878

    君の心に刻んだ名前 | 株式会社 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/book/b14194.html

  • 何事にも深く関わることなくそれなりに周囲に溶け込んでいるアハン。異性交友に勤しむ友人たちとは心中相容れないまま、ただ一人視界に入るのは転校生のバーディだけだ。
    やる事なす事が派手でやんちゃなバーディとアハンは初めて会った瞬間から特別な波長を感じ会う。
    ずっとこのままでいられると思っていた蜜月は、じわじわとアハンの手からこぼれ落ちていった。

    この人が好きだと想い想われる。けれどそれは世間から見れば異端であり、隠し続けなければならない恋で。

    切り裂かれた痛みは30年もの間を経て、再びの邂逅と共にカタチを変えて現れる。今度こそその手を離さないように、願う。 

  • 最終的にはハピエンだけれど、そこに至るまでは長く苦しい葛藤が延々と続く話であった。窮屈な学生生活でも型にはまることなく楽しむバーディに、初めて会った時から友だち以上の何かを感じたアナン。しかし同性同士でどうにかなるにはまだいろいろなハードルがあった少し前の時代の話。いつも生徒のことを優しく見守り、味方になってくれていた神父の先生が、アナンの苦渋の告白に理解を示してくれなかった場面は辛かった。時は流れ、異国の地での邂逅には少々出来すぎ感もあったが、ようやくこれから本当の二人の人生が始まると思うと感慨深い。

  • 戒厳令開放前後の台湾。思春期のこじらせ男子の思いはまっすぐすぎてうっとおしいくらい。アハンの執着がしつこすぎてうんざりする。10代とはこんなものだったのかもしれないが。父親が鉄拳を振るうところに懐かしさを感じる。大陸「あっち」に行く時は大金を持って行くくせに。

  • 正直筋書きとしては様々な国の作品で今まで何度も読んだタイプであるし、訳の問題か元の文章の問題か、散文的な印象が付き纏い、人の気持ちの掘り下げに弱い バーディの行動も一貫しないし、高校生であるアハンにかける神父の言葉も理由はともあれあまりにも非情だ ただ台湾であったことを伝えるという意味では有意義なのだと思う 作品の完成度というと点数を低くつけざる得ない

  • 台湾のラジオを聴いていた時流れてきた曲がとっても素敵で、それがクラウド・ルーの「刻在我心底的名字」でした。
    その曲の映画のお話です。
    1987年、戒厳令が解除された台湾、惹かれ合うふたりの男子高校生のストーリー。
    社会からの目、偏見、相手を想う気持ち、心のすれ違い、親子関係‥なんてせつない
    台湾の風景も素敵だろうし、あの主題歌はぴったりだろうし、やっぱり映画観るしかないな。

  • 「全身全霊で人を愛する」ことから遠ざかっている今の自分にとって、ひたすらに眩しいお話。
    例えば異性だったとして、果たしてここまで人を愛すことができるだろうか?(作中の書き方を真似てみる)

全8件中 1 - 8件を表示

湛藍の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×