マイクロスパイ・アンサンブル

著者 :
  • 幻冬舎
3.51
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本棚登録 : 1889
感想 : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344039155

作品紹介・あらすじ

どこかの誰かが、幸せでありますように。
失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。
知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり……。
ふたりの仕事が交錯する現代版おとぎ話。

付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、
どこにも居場所がないいじめられっ子、
いつも謝ってばかりの頼りない上司……。

でも、今、見えていることだけが世界の全てじゃない。
優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!

猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった
連作短編がついに書籍化!

感想・レビュー・書評

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  • 伊坂幸太郎さんの新刊。『マイクロスパイ・アンサンブル」。

    どこかの誰かが、幸せでありますように。
    さあ、作戦会議だ!

    失恋したばかりの社会人と元いじめられっ子のスパイ。
    知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり…。
    ふたりの仕事(ミッション)が交錯する現代版おとぎ話。

    以上、帯より引用。


    この作品は2015年から7年間にわたって福島県の猪苗代湖を会場とした、音楽とアートのイベント「オハラ☆ブレイク」の会場に来た人に配布する小冊子のために書いた短い小説を一冊の本にしたものだそうです。

    伊坂さんのお好きなTheピーズとTOMOVSKYの曲を毎回題材に使われたそうです。


    全体のストーリーは、私は残念ながら今ひとつわからなかったのですが(最近の伊坂さんの小説、わからなくなってきています。私。しくしく…)

    ①松嶋が失言してしまった方の彼女が結婚していい奥さんになっていたこと。

    ➁松嶋が恋人の彼女にした突然のプロポーズ。

    ③門倉課長の当たった1億円の宝くじの使い道を最後に明かさなかったこと。

    は伊坂さんの小説らしくてとても好きでした。


    伊坂さん、また、悪をやっけるカッコいい小説も書いてくださ~い!!

  • 明日仕事なのに、つい夢中になって読んでしまい
    夜更かししてしまった…明日起きれるかなぁ汗汗

    読み終わった後、
    胸の中に少し体温の高い真っ白な小鳥がいるような、ほんわかあったかい幸せな気持ちになりました。

    マイクロスパイ•アンサンブル。

    ハードなお話しでも、
    ハラドキでもゾクゾクするお話でもない。

    本のおびに『現代版おとぎ話』と書いてあったけど、本当にその通り。
    そのおとぎ話の中に、音楽が溢れ、著者の優しさとユーモアと価値観をゆったり感じ取れる作品。

    ピーズ、カステラ、TOMOVSKYの歌詞が引用され、まっすぐな歌詞が心に響いてくる♫
    Spotifyにマイクロスパイのプレイリストがあり、
    小説を楽しみながら音楽も楽しめる。

    "四年目"の中の『救出する少年』のストーリーと、
    その中で引用されている
    ♪作戦会議♪という歌詞と曲が大好き。
    来世でも出会いたいから、『次の星でもわかるように待ち合わせのルール決めとこう…作戦会議!』っていう曲。

    私も私のまわりの大切な人達と、
    また出会えるよう作戦会議しなきゃ(^^)

    大人向けの『現代版おとぎ話』、楽しかったです♪

  • 伊坂幸太郎 最新作『マイクロスパイ・アンサンブル』×ミニチュアアーティストMozu(モズ)コラボ企画スタート!|マイクロスパイ・アンサンブル|幻冬舎編集部 - 幻冬舎plus
    https://www.gentosha.jp/article/20725/

    情熱大陸「#1197「ミニチュアアーティスト・Mozu」」 | MBS動画イズム
    https://dizm.mbs.jp/title/?program=jounetsu&episode=237

    伊坂幸太郎『マイクロスパイ・アンサンブル』特設サイト | 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/s/microspyensemble/

  • 伊坂幸太郎さんの新刊!!福島県の猪苗代湖にて2015年から開催されている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」のために伊坂さんが7年間、毎年描き続けたもので、伊坂さんワールドの空気感全開のすこし不思議でだんだんと繋がりあっていく連作短編集!

    TheピーズやTOMOVSKYの「グライダー」や「スポンジマン」などの楽曲がモチーフになっていたり歌詞が引用されているので楽曲と一緒に楽しむのもオススメ!

    やっぱり伊坂さんの小説を読むと優しさと心地よさに包まれてなんかしあわせ!!

    バファリンよりも優しさと痛みを緩和してくれる心地よさ               ★★★★★
    楽曲の雰囲気も物語とあってて良   ★★★★★
    伊坂さんワールドはやはり良いな〜  ★★★★★

  • 共通点は人との距離をグッと近くする。あー〜わかる。
    どこかで助け合って世界が繋がっているのが素敵です。

  • ファンタジーの世界に迷い込み、終始のほほんと心地良い気分で読み切ることができた。

    本作のカバーイラストは2014年刊行の小説「アイネクライネナハトムジーク」のカバーイラストも手がけたTOMOVSKYが担当していることや、「日本人で初のヘビー級ボクサーの誕生」したことが作中で語られるなど「アイネクライネナハトムジーク」と世界を共有していることも明らかとなる。

    すると作中に出てきた歌詞は、もしや、「齋藤さん」がその人の気分に合わせてチョイスした曲なのでは、と勝手に感じ、「アイネクライネナハトムジーク」が好きな僕はまた「齋藤さん」に会えた気分になれて嬉しく思いました。

    僕自身、人に本書を如何に薦められるかを基準として評価を決めるので、☆3ですが、個人的には☆4.5くらいは付けたい。そんな作品です。

    「オーデュボンの祈り」にもあったように、伊坂さんの中で、きっと音楽とのふれあいを大切にしてるのだなあ。としみじみと感じました。

  • もともとは、猪苗代湖の音楽イベント向けに書き下ろされた小説とのこと。
    毎年、主人公達が歳をとっていくシステムはあーなるほどなと思い、すごいなと思った。イベントに参加されてた方達にとって愛されるキャラクターになっていれば良いなと…

    作品の内容は、伊坂幸太郎さんの作品が好きな人には全く抵抗なく受け入れられる世界観とお話だと思います。
    何か大きな事件が起こるわけではないですが、日常の中の些細な幸せや、トラブルが描かれ、ナノの世界とリアルの?世界のそれぞれが少しずつリンクして交わるのも面白い。

    存在する音楽の歌詞が随所に散りばめられているのも面白く、興味を持ちました。
    最後のオチは…想像が膨らみます。
    みんなそれぞれ、等身大の世界で生きていくし、それぞれの悩みや幸せがあるんだなぁと思いました。

  • 猪苗代湖の音楽フェスのために書かれた作品。
    一年毎に先に進んでいく、リアルタイムで読んでいた人にとっては、その時間の経ち方も含めて宝物になったのかもしれない。

    以下ネタバレ含む、注意。



    内容としては、社会人の松嶋くんのパートと、国家スパイであるエージェント•ハルトとハルトに助けられた少年によるパートが交互に展開する。

    最初のあたり。
    松嶋くんが、飲み会にきた大柄な女性に対して、「何部屋ですか?」と聞くシーンがあるのだけど。
    女性の方が、そのタチの悪い冗談に乗ってくれたために何とか笑いになるのだが、そのことで松嶋くんが自分の失言に気付き、「なかったことにしたい」と頭を掻き毟る。

    自分の失言に後から気づいて「わああ」と転がってしまう気持ち、なんだか、分かる。
    相手の方が大人な対応をしてくれたりすると、もうその場から消えてしまいたくなる。

    松嶋くんパートは、小さなミラクルが積み重なっていくような展開で、くすっと笑える。
    そして、そんな積み重なりが、あるタイミングで「揃う」ことで、世界は繋がるという趣向も面白かった。

  • 猪苗代湖を舞台にした、二部構成の小説。

    伊坂さんらしい驚きと感動と、不思議さに満ちた内容だけどSFチックな場面にはあまり惹き付けられなかった…。
    亡くなったお父さんを浮遊霊と位置付けるなんて、素敵です。
    猪苗代湖に行ってみたくなる!

  • さくさく読める作品。
    仙台旅行中に新作が!と思って、ドキドキして読んだら今回に限って舞台が福島でした....笑(もちろん福島でも素敵。猪苗代湖に行ってみたくなる)

    どこかの誰かのおかげで知らないうちに助けられたり、どこかの誰かを助けていたり。そうやって巡り巡っているのが素敵。

    「プライド?そんなの、ただの言葉だろ」
    という一文が忘れらない。プライドでは自分以外の誰も助けられない。なんなら自分も助けられていない。そんなものではなく、ほかにやるべきことをがある。というのを痛感する。

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著者プロフィール

1971年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、08年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞、『逆ソクラテス』で柴田錬三郎賞を受賞。ほか『砂漠』『グラスホッパー』『火星に住むつもりかい?』『フーガはユーガ』『シーソーモンスター』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』など多数の著書がある。

「2021年 『小説の惑星 オーシャンラズベリー篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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