マンガでよくわかる 新型コロナの読むワクチン

  • 幻冬舎 (2022年3月2日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344039438

作品紹介・あらすじ

コロナ禍、最も怖いのはウイルスよりも、「間違った知識」のまん延だった!
コロナ対策について、わかりやすくマンガ化!

日本の「お角違いのコロナ対策」を徹底検証。
正しく恐れて、私たちの日常を取り戻す、必読の書です。

【目次抜粋】
はじめに 空気感染するウイルスの脅威

〈第1章〉ようやくわかった 新型コロナウイルスの真実
・ウイルスの変異を恐れすぎるな
・ワクチンによって重症化する人が激減
・抗原迅速検査とPCR検査の問題点 ほか
……
〈第2章〉空気感染 100年前のパンデミック
・1918年インフルエンザの大流行
・さらに解説! 知っているようで知らないインフルエンザ ほか
……
〈第3章〉空気感染 21世紀の混乱
・「空気感染」とは何なのか?
・なぜ、「空気感染」だと認識する必要があるのか
・手の洗いすぎに要注意! ほか
……
〈第4章〉ウイルスを知る
・ウイルスとは、そもそも何なのか
・ウイルスがヒトの体の中に入るとどうなるのか ほか
……
〈第5章〉感染対策で大切なこと
・ウイルスとエアロゾル
・「空間除菌」という名の落とし穴
・マスクは想像以上に効果的。ただし、その素材が大事 ほか
……
〈第6章〉もし感染してしまったら
・感染あるいは感染の疑いがある時、家族とどう接するか
・こんな経過に要注意!
・感染者が亡くなった場合 ほか
……
〈第7章〉緊急事態宣言と対策
・「感染防止徹底宣言ステッカー」をもらうために
・飲食店の換気対策例
・さらに解説! 空気清浄機を検証する ほか

おわりに 正しく怖れ、今度こそ、適切な対応を

感想・レビュー・書評

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  • 2020年初頭くらいから流行しだしてちょうど2年くらい経つ新型コロナウイルスに関して、これまでにわかっている正しい対策を文章+漫画で解説した一冊。空気感染周りやマスクの話が中心であり、空気清浄機や空気除菌の感染対策としての有効な使い方も詳しく解説される。主要な部分はマンガで説明されているのでわかりやすい。現在流行中のオミクロン株に対して、正しい感染対策を行いたい人にオススメ。

  • 新型コロナウイルス感染症について解説した書籍である。新型コロナウイルスは2020年代の世界的関心事である。本書が強調していることは新型コロナウイルスが空気感染するということである。ところが、日本では飛沫感染や物を媒介した感染が強調される傾向がある。それは誤った対策になると警鐘を鳴らす。

    新型コロナウイルスは物にとどまる力は弱い。それなのに日本では消毒に熱心であるが、間違った努力になる。本書は遺体にはウイルスは残っていないが、遺族を感染者の遺体に対面させないなどの過剰な対応がとられていると指摘する(149頁)。

    知人の教師は勤務する学校でクラスターが発生し、濃厚接触者になった。その教師に消毒作業を行わせたという話を聞いた。ウイルスは物よりも、感染した人間の中で生存する。物を消毒するよりも、人間を動かさない方に注力する必要がある。公務員組織は消毒したというアリバイ作りしか考えていないのだろう。

    日本の政府や自治体は飲食店にも間違った努力を強いている。飛沫感染ではなく、空気感染が問題であるため、アクリル板も防げない。むしろ、パーティションやビニールカーテンは空気の流れを悪くして逆効果と指摘する(159頁)。

    屋外でも多人数のバーベキューはクラスター発生源になる(111頁)。空気感染といっても花粉のように町中の空間にウイルスが広がる訳ではない。感染者の近くで同じ空気を吸うことが問題である。それ故に人と一緒にいること、特に会話することが問題になる。Social Distanceは正しい対応である。

    本書はマスクを重視しているが、「内側の二酸化炭素濃度が上がり、息苦しく集中力が落ちます」とデメリットも指摘する。マスク着用は場所と状況を考慮してメリハリをつけることを推奨する(123頁)。マスクをすれば活動しても大丈夫というようなマスク至上主義に陥っていない。ここからすればマスクは万能ではなく、マスクをしなくてもいいように対人接触を減らすNew Normalな生活を追求したい。

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著者プロフィール

1955年山形生まれ。国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長。専門は呼吸器系ウイルス感染症、とくにインフルエンザ。
1984年山形大学医学部医学科卒業。医学博士。山形大学医学部細菌学教室助手を経て、1994年4月から米国National Research Councilのフェローとして、米国ジョージア州アトランタにあるCenters for Disease Control and Prevention(CDC)のインフルエンザ部門で研究に従事。1996年12月に帰国後、国立感染症研究所ウイルス一部主任研究官を経て、2000年4月より現職。
訳書に、A・W・クロスビー『史上最悪のインフルエンザ――忘れられたパンデミック〈新装版〉』(みすず書房)、R・E・ニュースタット、H・V・ファインバーグ『豚インフルエンザ事件と政策決断――1976起きなかった大流行』(時事通信出版局)、D・ゲッツ『感染爆発――見えざる敵=ウイルスに挑む〈改訂版〉』(金の星社)。また、内務省衛生局編『流行性感冒――「スペイン風邪」大流行の記録』(平凡社東洋文庫)の解説を務める。

「2021年 『もうだまされない 新型コロナの大誤解』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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