終止符のない人生

  • 幻冬舎 (2022年7月21日発売)
4.00
  • (64)
  • (89)
  • (48)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 753
感想 : 79
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344039742

作品紹介・あらすじ

夢を叶えた瞬間からすべてが始まる
日本人として51年ぶりのショパン国際ピアノコンクール2位の快挙、自身のレーベル設立、
日本初“株式会社"オーケストラの結成、クラシック界のDX化

脚光を浴びる若き天才は次代の革命家でもあったーー
いま世界が注目する音楽家の軌跡と未来

■序章 冠を獲りに行く
■第1章 ピアニスト反田恭平誕生
■第2章 いざ、世界へ
■第3章 人生を変えるショパンコンクール
■第4章 僕が世界で2位を獲れた理由
■第5章 音楽で食べていく方法
■第6章 音楽の未来
■第7章 僕を支えた天才たち
■おわりに

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本業はサッカー、趣味はピアノ
    幼い頃から英才教育を受けたわけではない反田恭平さんが、ショパンコンコールで2位を獲得した。
    小林愛実さんが4位を獲得し、日本が沸いた。私も興奮し、二人の演奏を聴いた。

    反田さんの足跡は波瀾万丈だった。コンクールの前に事故になったり、ロシアに渡って言語の壁にぶち当たり、日常生活に苦労したり、コンクール優勝賞金の60万円がホテル代の支払いに消えてしまったり。
    ショパンコンクールに対する熱量は想像以上だった。まるで自分を絶壁に追い込むかのように後悔しない選択をしていく。コンクールの曲選びは、審査員とワルシャワの聴衆を強く意識しつつ反田色を出す。ドキュメンタリーで見た時の映像がよみがえる。
    サムライヘアと筋トレ、脂肪、炭水化物で体質コントロールまで行っていたことにもビックリ!
    ビジネスマンであり、クラシック音楽伝道師でもある反田さん。今後も楽しみだ!
    私は小林愛実さんのピアノも大好きだけど。

  • 【感想】
    才能以上にとんでもない人脈の持ち主だ、というのが本書を読んだ率直な感想だ。

    「地上の星座」。文中で筆者が使うこの言葉は、人と人との出会いが数珠繫ぎに繋がっていく様子を星座に例えたものだ。
    タカギクラヴィア株式会社の高木社長に見初められて、コンサート活動のマネジメント窓口になってくれたこと。タカギクラヴィアのサロンで演奏をするうちに、大手レコード会社である日本コロムビアのディレクターの目に止まり、メジャーデビューを果たしたこと。デビュー後のリサイタルを、たまたま東京フィルハーモニー交響楽団の宣伝部長が聞きに来ており、定期演奏会のオファーをもらったこと。そうした人と人とのつながりによって着実に大舞台でキャリアを重ね、音楽家としての視野がぐんぐん広がっていった。
    もちろん、反田氏にチャンスを確実に掴むだけの実力があったのは間違いない。天賦の才を持つ人間が、素晴らしい師匠やライバル、支援者に出会えば、その才能を開花させ世界に名をとどろかせることができる、それを証明するかのような一冊だった。

    ――若い後輩のみんなに、僕は言いたい。
    「誰がどこで聞いているかわからない。チャンスは目の前にあるといつも思え」
    たった30席のサロンで開かれるフリーコンサートであっても、客席に誰がいるのかはわからない。「こんなコンサート、手抜きしたって構わないだろう」とわずかでも油断が生じれば、大きなチャンスを失うことになる。客がスマートフォンを見ながら上の空で聴いている会場であっても、雑音の行き交うカフェであっても、絶対に手抜きをしない。一人でも自分の演奏を通して心に染みる経験をしてくれるならそれだけで自分が奏でた音には意味がある。逆に言えば、怠けた演奏を耳にした人は二度と自分の演奏を聞いてくれないだろう。いついかなるときも全身全霊で取り組まなければならない。「手を抜かない」たったそれだけのことなのだ。愚直にして真摯な姿勢を失った者は、人生のチャンスをつかみ損ねるのだ。
    ――――――――――――――――――――――
    【メモ】
    反田家にはピアニストもヴァイオリニストもいなければ、プロの音楽家や音楽教師として活用している間も一人もいない。2歳から11歳までサッカーに夢中だったわけだし、音楽の早期教育とはまったく縁がなかった。母はスティービー・ワンダーが大好きで、自宅ではよく洋楽が流れていた。小さいころ僕が触れた音楽はそれくらいだ。

    桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」は、1948年に開設された。小澤征爾さんや中村紘子さんが1期生だ。創設以来、僕は史上初めて「入学保留扱い」にされた。
    「これから楽典の試験をやります」と言われて試験を受けたら、300点満点中わずか18点というとんでもない成績だった。ト音記号はどうやって書くのか。ドからソは音が何度上がるのか。音程や拍子の取り方なども知らない。西洋音楽の基本をまとめた「楽典」の存在も知らなかったし、そもそもそんな学問があることすら初耳だった。

    バッハの曲を練習するとき、合唱の声と合わせるとイメージがつきやすい。録音した自分の演奏を流しながらピアノを弾き、一人でオーケストラごっこをやるのも楽しかった。1日1時間だった練習時間は、いつしか1日3時間まで延びていた。
    コンクールで上位に入賞する猛者は、授業がない夏休みには毎日8~9時間も練習するのが当たり前だ。1日12時間も練習する者もいた。そういう人に比べると、僕の練習時間は圧倒的に短かった。ヤンチャ盛りの中学生だから、友だちと外で遊ぶ時間も大切にしていたのだ。

    桐朋女子高校音楽科の川島先生のもとでピアノを学び、日本音楽コンクールで史上最年少1位に輝いたことが、世界へ飛び出す決定的な引き金となる。日本音楽コンクール第1位の縁で、ロシアのチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院で教鞭を執るミハイル・ヴォスクレセンスキー先生を紹介してもらい、19歳でロシアに渡った。

    2013年9月にモスクワに来てから3年半が過ぎた。外国人は予備科で1年ロシア語を学び、本学科に進んでから5年学ばなければ大学を卒業できない。モスクワで3年半暮らすうちに、丸6年をこの場所で過ごす意味を見いだせなくなってしまった。それは、環境に慣れ過ぎてしまったからだった。そこで、モスクワ国立音楽院を中退することを決めた。
    1回のコンサートで、人の心を激しく揺り動かす音楽家になりたい。報酬なんて二の次、三の次で構わない。音楽家としての原点に帰るために、これ以上モスクワにいるべきではないと考えた。

    モスクワ国立音楽院を中退したあと、2020年のショパンコンクールを見据えて、ワルシャワ音楽院に入学する。

    ショパンコンクールでは、無計画で無鉄砲に本番に臨んだところで、確実に闘いに勝てるわけではない。ショパンコンクールに臨むにあたり、おそらく誰もやったことがないであろう、綿密な準備を整えた。2010年と2015年、過去2回のショパンコンクールの参加者800人が弾いた曲を全部リストアップしたのだ。
    ショパンコンクールでは、ショパン以外の音楽家が書いた曲を弾くことはできない。
    「正」の字を書いて過去のコンクールを精密に分析するとともに、リサイタルやツアーでショパンを弾きながら、2016~2017年ころから自分の中で曲を精査していった。

    予備予選と1次予選では、ショパンのエチュードを弾かなければならない。そこで2017年のツアーでは、全曲ショパンのエチュードばかりを弾くリサイタルを10回くらい集中的に開いた。同じコンセプトのコンサートに10回も臨めば、自分の手指がどのエチュードと合うのか、得意分野がわかってくる。本番のコンサートで実際にエチュードを弾きながら、予備予選と1次予選の選曲をプログラミングしていった。
    1次予選、2次予選、3次予選、ファイナルと続くコンクール全体でストーリー性と物語性を見出し、アーティストが何を伝えたいのかを一本串に刺して提示する。プログラミングの妙技、編集の妙技によって、ショパンの見え方は見違えるほど鮮やかになる。こうして長大な時間と労力を注ぎこみ、ショパンコンクール本番での選曲が決まっていったのだ。

    韓国でも中国でもベトナムでも、ショパンコンクール第1位のピアニストはとっくに誕生している。日本は世界第3位の経済大国であるにもかかわらず、未だに出遅れて世界一を生み出せていない。もちろん根本的には、ひとえに音楽家本人の実力が至らなかったということだとは思う。その上で敢えて苦言を呈したい。日本政府が文化・芸術の支援に力を入れるどころか、個々人の努力に任せて放置プレイしている現状には堪えられない。日本の国家予算全体に占める文化予算の割合は、フランスの8分の1、韓国の9分の1だ。10倍近い体制で国を挙げて音楽家を支援しているのだから、日本がフランスや韓国に負けるのは当然だと思う。
    海外の大学に音楽留学するためには、多額の学費と渡航費用、生活費がかかる。ビザを取得するだけでも、ものすごい量の書類を提出して申請しなければならない。文化庁が若い音楽家に助成金をバンバン出し、経済的に支援してくれれば、どれだけ助かるか。

    映画、演劇、音楽などの文化・芸術を、国家をあげて応援する。その努力が結果として結実しているのだ。文部科学省と文化庁は、いつまでも及び腰であってはならない。この点は政治家の皆さんに、政策を思い切って方向転換するべきだと申し上げたい。

  • 現在28歳のピアニスト、反田恭平さん。
    2021年、日本人として51年ぶりにショパンコンクールで2位を獲得。
    テレビで観た反田さんは、軽妙なトークの愉快な人でした。
    興味津々で読み進めたこの著書でわかったこと。
    それは、音楽家としてだけでなく
    スケールの大きな経営者としての能力も持った人だ ということです。
    これからの音楽業界をどう盛り上げるかについての記述は感動ものです。

    反田さんはまだ20代ですが、歩んでこられた人生は規格外。
    まず、心肺停止状態で生まれ、「一度あの世から生まれ戻った」のだとか。
    ご両親がクラシック音楽に興味をお持ちだったということではなく
    たまたまママ友つながりで入ったのがヤマハ音楽教室。
    音当てに非凡な才能を発揮したとのことですが、
    目隠しをした手の隙間からのぞいてズルをしていたのだそうです。
    でも、見つからずに覗くだけで音を当てるのはそれだけでも才能では?

    反田さんは2歳の時からサッカーに夢中で、ピアノはお遊びだったとか。
    11歳の時にサッカーで手首を骨折してサッカーを断念。
    その後ピアノに集中されたようですが、手首骨折でピアノって大丈夫?

    指揮者になりたいと思っていた反田さんは音楽科の高校を希望。
    ところが、お父さんは大反対。
    コンクールで1位を取ったら許すと言われて、1位の賞状を三枚提出。
    高校では、金髪にビーチサンダルで通学されたという風雲児。
    なかなか 愉快ですねぇ。

    ショパンコンクールで勝つため、綿密な計画も立てられたようです。
    49キロしかなかった体重を増やすために毎日ポテトチップスを1袋食べ続け
    ショパンの柔らかい音を出すために筋トレをやめて脂肪を蓄えたとか。
    髪を伸ばして後ろで結わえる「サムライヘア」にしたのは、印象に残すため。
    選曲にストーリー性が伝わるよう、細心の注意を払った経緯も書かれています。

    そして、この著書の中で最も感動的だと思ったのは
    反田さんの クラシック音楽業界盛り上げ作戦。
    まず、音楽家としては初めて株式会社を設立。
    2020年には、緊急事態宣言よりも先にネット配信を始められたそうです。
    今後は音楽に特化したアプリも開発したいそうです。
    コンサート情報が、どこでも誰でも手に入れられ
    ネット予約をしてQRコードで会場に入れるようにしたいのだとか。
    将来はメタバースを利用してバーチャル・コンサートも実現したい。
    6回に1回はタダになるような映画館が普通にやっているサービスも提供したい。
    オンラインとオフライン双方で音楽業界を盛り上げたい…と。
    読んでいるだけでも夢が広がってワクワクします。

    音楽家として非凡な才能と努力の人、反田恭平さん。
    彼の日本の将来を見据える目と、経営者としての実践力に胸が躍りました。
    将来は外国から留学生が来たいと思うような音楽学校をつくりたいそうです。
    現在、自らのオーケストラを拠点にしている奈良。
    いにしえの都に、夢の音楽学校ができる日もそう遠くないかもしれません。

    • yyさん
      まことさん

      コメントありがとうございます。
      反田さんの生の演奏を聴かれたことがあるのですね。
      いいなぁ☆彡

      私はショパンコン...
      まことさん

      コメントありがとうございます。
      反田さんの生の演奏を聴かれたことがあるのですね。
      いいなぁ☆彡

      私はショパンコンクールで2位を取られた後にテレビで観て
      ピアの演奏だけでなく
      何て魅力的な人なんだろうと思って興味を持ちました。

      こんな風に才能があって行動力のある人がいると思うだけで
      日本もまだまだ捨てたものじゃないと思えました。
      2022/09/03
    • しずくさん
      『ピアノの森』は8年前に足を怪我して大学病院で手術をした際に、病院の図書室で偶然手にしたコミックでした。不遇な事故に気落ちしていたので、一ノ...
      『ピアノの森』は8年前に足を怪我して大学病院で手術をした際に、病院の図書室で偶然手にしたコミックでした。不遇な事故に気落ちしていたので、一ノ瀬海君にどれだけ勇気をもらったことか! まもなく最寄りの外科病院へ転院して最後まで読めなかったため、退院してすぐ古本屋で全巻購入しました。今も大事に我が家の本棚にあります。
      テレビでオンエアーされたのは知っていましたが、ファースト・イメージを大切にしたくて観ていません。反田恭平さんが阿字野先生役のピアノの吹き替えをしたというのは知っていて、彼が受賞したニュースを聞いた時は喜びました。
      Eテレで彼の演奏は聴きましたよ!
      2022/09/07
    • yyさん
      しずくさん

      コメントありがとうございます☆彡
      しずくさんは 8年前に大怪我で手術までされたんですね。
      大変でしたね。
      そんな時に...
      しずくさん

      コメントありがとうございます☆彡
      しずくさんは 8年前に大怪我で手術までされたんですね。
      大変でしたね。
      そんな時に出会った一之瀬君には特別な想いがおありでしょうね。
      辛いことや禍って、実は何かラッキーなことも一緒に連れてきてくれる。
      私はそんな感じがしています。

      私は「ピアノの森」のことを知りませんでした。
      まことさんから頂いたコメントで初めて知って、検索したくらい。
      再々放送、しないかなぁ。

      反田さんがコンクールで演奏されたショパン、
      素敵でしたね。
      私もEテレで視聴しました。


      2022/09/07
  • 今、乗りに乗ってるピア二スト、反田恭平さんの自叙伝。幼き頃からピアノには接するがサッカーも好きな何にでも興味がある自由人。しかしいざとなっての集中力は凄く、早くから指揮者になるのが夢で、ピアノもそのための一手段。桐朋学園、モスクワ音楽院、ワルシャワ音楽院、と音を奏でるだけで良き指導者に認められて高みへと突き進む。

    最高潮は、やはり憧れで目標であったショパンコンクール。そこでの、一次予選、二次予選、三次予選、そして本選と、そのプログラミングの万全の傾向と対策。
    そして偶然、2次予選の最後に選んだのはポロネーズは、あの坂本龍一さんの映画「戦場のピアニスト」のエンドロールで流れた曲。ああ、数珠つなぎでございます。
    まずは、反田さんが選曲した曲、すべて聴き直しました。この構成すごいですね。単にテクニックだけではなく、どれだけショパンを愛しているのか、喜びに満ちて演奏できるのか、夢を叶えた瞬間。

    奈良を拠点にして活動中の反田恭平さんのピアノ、聴いてみたいですな。

  • 「ピアノの森」がきっかけで大好きになった反田さん。
    ショパンコンクールの感動が蘇って、読んでいる間脳内ではずっとショパンが流れていた。
    幼少期からのエピソードも偽りのない気持ちが書かれていて、ますます好感が持てた。
    小林愛実さんの章も興味深く読んだ。
    幼なじみでありライバル、よき理解者との結婚ってドラマみたい。末永くお幸せに。

  • コンクールの賞金のドタバタ劇のところが面白かったです。一気読みしました。星5つ。

  • ピアニストが好きだと読む本もそれよりになっていく今日この頃。
    ショパンコンクールで2位になった反田さん。
    それまでの人生もショパンに導かれたかのよう。
    大河の始まりも反田さんのピアノが美しいんですもんね。

    クラシックに携わってる方々は、クラシックの普及の為に凄く行動されてますよね。
    角野さんもそうだよね~と思いながら読んでおりました。
    まだまだ29歳、お若いですよね。
    これからも期待しております。

  • ピアニスト、反田恭平さんの成功譚という本なのかと思い手に取ってみたけれどそれだけではなく音楽以外にも彼はたくさんのモノを世界観を持つ人なのだということに気が付いた。天才ってスゴいと改めて思う。
    ロシア留学やショパンコンクールでの顛末など、読み物としても楽しめた。
    音楽のこれからももますます熱く語って欲しい。

  • 前回のショパコンは予選からファイナルまでずっと追っていたのもあり、反田さんは昔からコンサートで聞いても深くうなずける実力派ピアニストと思っているので、彼の自伝的本書の発売は嬉しい。

    度々メディアでも見せるヤンチャな一面は、幼少から変わらずのようで、微笑ましいエピソードと共に語られる。
    ピアノとの出会い、サッカー少年だったこと、突拍子もない発想で突き進み先生の腰を抜かせるほどだったことetc…
    もちろんショパンコンクールに向けての心情、当時のメンタル描写、幼馴染でもありライバルでもある小林愛実ちゃん(個人的にリスペクトピアニストです)とのエピソードがやはり読み応えがある。

    驚いたのは、無邪気でヤンチャな反面、ゆるがないハングリー精神、未来を見据えるビジネスの眼をしっかり持っていること。クラシック界の未来を更に彩ってくれるであろう期待が持てた1冊だった。

  • 読了しました。

    ■なぜ手に取ったのか
    5年に一度開催の、2021年ショパン国際コンクールに熱狂し、著者の演奏に感銘を受け手にした本す


    ■何が語られていたのか
    著者のこれまでの伝記です。といってもまだまだ若い!
    若いのに、ピアニスト、実業家、指揮者などをめざしいます。
    明確な目標と、弛まない努力を惜しまない姿が、押し付けることなく記載されています。
    そして、著者から湧いて出てくるやりたいことが沢山書いてあります。
    また、ショパンコンクールの時に自身の心持がどうだったかのか、客観的につかんでおられ、とても臨場感のある内容で語られていました。

    ■何を学んだのか
    とにかく、目標を定め、それを叶えるための実践力がスゴイ。
    弛まなく、半端ない努力。おそらく本人は努力しているつもりはないのであろう。
    やりたい、叶えたい事をやっているだけであると答えられると思う。
    アツいパッションと冷静な行動をすることの大事さを得ました。

    ■どう活かすのか
    クラッシック好きのわたしですが、ショパンコンクールの一挙手一投足が
    記載されており、どういう心持で選曲し弾いたのかが書かれており、それを見たうえで実際のコンクールの演奏を聞くと、とてもシンクロします。

    もう一つは、人として夢を叶えるためにすべき事、アツいパッションをさらにアツくさせてくれる本でした。

    ■どんな人にお勧めなのか
    2021年のショパンコンクールをみられた方、反田恭平ファイ、ピアニスト、実業家、アツいパッションに触れたい人にお勧めの本です。

全79件中 1 - 10件を表示

反田恭平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×