- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784344040366
作品紹介・あらすじ
小人を怒らせるな。穴だらけで死ぬことになるぞ。群集恐怖症を持つ小学校教師の美咲は、クラスのいじめに手を焼いていた。ターゲットは、「悪魔の館」に母親と二人で住む転校生のめぐみ。ケアのために始めた交換日記にめぐみが描いたのは、人間に近いけれど無数の小さな目を持つ、グロテスクな小人のイラストだった――。机の裏に、絨毯の下に、物陰に。小さな悪魔は、あなたを狙っている。オカルトホラーの新星、期待の最新作!
感想・レビュー・書評
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小人ホラーの一冊。
この幻想感漂う表紙がめちゃくちゃ好みでしばしうっとり。
そしてストーリーは端的に言うと、プチプチ、小人集合体ホラー。
非現実感は否めないけれど、誰もが苦しみの中にいる時には空想の世界に現実逃避したり、心の中に密かに悪魔を存在させるのかもしれない。そこを巧くホラーで表現した作品だったと思う。
幻想的な館の描写は仄暗い童話の世界。
そこに囚われた子供と大人の歪む精神世界。
恐怖、パニックだけで終わらず、終盤、不意打ちの涙にやられたのも良かった。
プチプチ、ぶつぶつぞわぞわ、小さな集合体は想像したくない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
変死体が発見された異人館に住む少女。イジメにより不登校の少女と交換日記を始めた群衆恐怖症の教師。邪悪な小人が無数に群がり蠢くのが気味悪い。童話の可愛い小人のイメージが一変する。
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あ、後味が苦すぎる〜〜!!!!!
嫌な教頭や校長、モンスターペアレントにいじめっ子、山ほど嫌な人間が出てくる小説でした。
グロテスクな描写も少なからず存在しており、読みながら意味もなく何度か目をつぶってしまいます。 -
集合体恐怖症としては、描写すべてに嫌悪感と鳥肌を立てながら読みました。
穴だらけの死体なんて見たらその場で失神しちゃいそう。
いじめっこ家族の末路については爽快感◎
王道のホラー小説で読みやすく良かった -
私もつぶつぶ嫌いなのでたいへんゾワゾワくるお話で良かった。いじめっこが報復されたあたりでは、まだ自業自得!と思えたけど、それを上回ってくる恐怖、めちゃくちゃ上手だった。
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怖!怖すぎるよー。怖くて本をめくる手が止まらない…この次の行は絶対怖い、この次のページは絶対怖いことが書いてあるから読んじゃダメって思っても恐々ページをめくってします。ミステリーというかホラー…怖い本ここにありますよ。魅力的ですが、怖すぎるので ⭐️4。
小学校の先生をしている美咲。彼女にこれから怖いことが起きる。この主人公の勇気とか優しさとかがなければ読み続けることができなかった。 -
ホラーミステリー。
最近、ホラーが多いなぁ。笑
選んでるわけではないんだけど。
ただ、こんなふうにいじめられたら。
なんとなくだけど、小人応援しちゃいそうになる。
正義の味方ではないけど、
こういうのがいてくれないと、なんか世の中バランス取れないよなぁ。っていう。
全然関係ないんだけど、主人公のお母さんが、実はずーっと娘の学校登校を陰から見守っていた。
っていうエピソードは、
読んでて泣きそうになった。
これだけは。
もしわたしの娘がそうなったら、、、
と思ったら、わたしも、刺し違えてもいいから乗り込むと思う。
本当に。もう。ダメ。
娘が辛い思いしてると思ったら、、、、
ツラい、、、
小人。いて欲しいと思っちゃう。
わたしが殺されてもいい。って思う、その母親の気持ちは。
なんとなくわかる気がするのでした。
#小人
#ホラーだけど、気持ちはわかるよ
#母親
#滝川さり
#初読み作家
#最近なのかな?
#他の本読みたかったけど図書館になかった
#めぐみの家には小人がいる
#モンスターペアレント
#一歩間違えばわたしもなりうるか、、、
#気をつけないとね
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2023/4/3
著者プロフィール
滝川さりの作品





