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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344040519
作品紹介・あらすじ
57歳で家を飛び出し、家政婦に!ドアの向こうは、見たことのない日常。現在、87歳の著者が綴るドラマみたいな全て本当のお話です。「うちにゴミ箱はないのよ。ぜんぶ持って帰って」 「あのお医者さん、夜中に部屋に来るらしいよ」「毎日、朝5時にあの宗教の朝会に行ってください」「お前さん、金を少し貸してくれないか?」と親分に言われて……。
感想・レビュー・書評
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57歳で家を飛び出して家政婦として13年働いた著者の体験日記。
まさしくドラマを観ているような気持ちになった。
さまざまな家庭での内情は驚愕の連続で。
すんなりと普通の家政婦では終わらないの…と思うところもあったり。
金さんは、親しみやすくてみんなから好かれているのではと、そして料理もお金かけずとも美味しいものを作っていると思った。
なかでもじんわりしたのは、「ママとダイエット」でぽっちゃりした13歳のお嬢さんは、母親を亡くして、忙しい父との暮らしで寂しい思いと体に悪い食生活だった。それを金さんが工夫して寂しさもダイエットも成功させる。
「山のにぎわい」では、こんなことに家政婦を使うの?って。
「初めてのスカウト」営業時間は11時から3時までの誰もが疲れない安心設定といえど…うーん家政婦の方がいいのかも。
「荒れ寺騒動」は、見事に寺の再生⁇をしたわけなのか。みんなが喜んで廃れなければ最高。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
強烈な家ばかりで驚くとともに笑ってしまう。
ワケありの人が家政婦さんとして働くなんてくだりがあったけど、心身ともに大変な仕事だろうなぁ。
途中から金さんは市原悦子さん、会長さんは野村昭子さんで脳内再生した。
のんびり昭和な雰囲気がぴったりだった。
我が家も家政婦さんに来てほしい!
金さんのお料理がどれも美味しそうで食べてみたい。 -
タイトル通りドラマのような話が盛りだくさん。こんな家ってあるんだなぁ、と。
表向きはいろいろ繕えても家の中ではややこしい事情がそれぞれにあって。ヨソのおウチに入り込んで覗き見できちゃうのが家政婦業。でも楽しいことばかりじゃあない。
無理難題を頼まれても雇い主相手だと断り難いもの。
しかし、著者の「NO」と言えちゃう潔さが気持ちいい。 -
明るくコミカルに書かれてましたが、実際は思ってる以上に大変なお仕事と思います。
住み込みの家政婦さんなんて自由もなさそうだし。
色んな試練をおもしろおかしくなるよう過ごして来られたんでしょうね -
2024/09/26 更新
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家政婦は見た、人生いろいろ家族もいろいろ。
幸せとお金があるかどうかはイコールじゃないんだなあと思えてくる。
学歴も資格もなくても、身一つでシノギとなる家政婦という仕事。優しさと家事の技術とプライドで仕事に向き合ってきた女性の語りは、好奇心を満たすのみならず励ましまでくれた。
57歳で家を出た金さん。今の自分よりも年上であったことに、力をもらえる。後書きが、いい。
人生は選択。自分を幸せにするのは自分。読めてよかった。 -
ドラマみたいな体験日記…ドラマみたいだったかなぁ???と疑問が残る。
あえて言えば、最後の荒れ寺騒動くらいがドラマみたいだったけれど、金持ちほどがめついっていうのがこの本によって確定しました。
私も家政婦さんやってみたいけど、食事のレパートリーがここまで思いつかない! -
イラストを小栗左多里さんが描かれているということで手に取ってみた。家政婦の金さんが色々なお宅で働いたときの話だけど、こんなことあるんだ!と驚くことばかり。とても面白くて読みやすい一冊。もし家に家政婦さんに来てもらえるならこの金さんのような方だと楽しいだろうな。
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30年前とはいえ、家政婦を頼む家ってたくさんあったんだなーとびっくり。さらに他人の家の中は摩訶不思議。家事だけではなく、レンタル親戚、大声で歌わされ、マッサージをし、暴れる娘を縛り、嫌味を言われ…家政婦ってここまでするの!?確かにドラマみたいな話だけど、大変そう…
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本作でエッセイデビューされた87歳の石川金さん。
57歳の時に家を飛び出し、家政婦経験13年。
その間に起きた様々な出来事がユーモアたっぷりに描かれている。
「事実は小説より奇なり」の言葉通り、扉を開ければそこには思いも寄らない日常の連続。
都心の一等地にあるタワーマンションで暮らす奥様の思惑にドキっとしたり、高級マンションに住む、超が付くドけち夫婦には辟易。
何より家政婦を人と思っていない所が腹立たしい。
家庭の数だけドラマがあって、誠実な金さんの日常を楽しく読んだ。
縁あって知り合った梨園夫婦との交流には心温まる。