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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784344041059
作品紹介・あらすじ
ならず者国家の戦争に巻き込まれるな!地政学的にみて 世界で最も侵略されやすい国は日本ミサイル、領海・領空侵犯、サイバー攻撃、スパイ、土地買い占め……JAPAN侵攻のリアル。開始から1年以上経っても終わることのないロシアによるウクライナ侵攻。日本もウクライナのような形になる可能性が現実味を帯びてきています。日本はどうやって侵攻されるのか? 国民は何を考え、どう行動すべきなのか? 地政学的観点から、解説します。■エピローグより安倍晋三元首相は「台湾有事は日本有事につながる」と、後世に残る言葉を発し、中国の覇権主義による膨張をどう封じ込めるか、アジア太平洋地域の平和をどう守るかについて、先見性を持つリーダーでした。日本も「脅威に対しては最後まで抵抗するぞ」という決意をいまこそ示さなければなりません。そしてそれが、安倍さんの非業の死に報いることになると、私は強く思います。■目次第1章 地政学上、日本ほど危うい国はない日本が抱える危険はウクライナより大きい!/ロシアが北方領土を決して返さない理由 ほか第2章 台湾有事は明日にでも起こる台湾併合で歴史に名を残したい習近平/中国はなぜ尖閣諸島を狙うのか? ほか第3章 日米同盟と憲法改正が日本を守る強い軍事力があってこそ「戦争せずにすむ国」に/尖閣有事に米軍は対応してくれるか? ほか第4章 ならず者国家の戦争に巻き込まれるな日本は「スパイ防止法」整備を急げ/土地規制法の強化を徹底せよ ほか
感想・レビュー・書評
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色んな事件を思い出させてくれた。案外、忘れているものだ。本書に関しては、ややアメリカよりの立場で、日米地位協定の正当化が述べられるため、それと同列で台湾有事や中国の国防動員法による不安を煽っての誘導的流れにも読める。が、それ程、日本は自律的な決定権を失した状態である事を痛々しくも再認識するのである。
ー 2018年にプーチン大統領は「クリル諸島(北方領土を含む千島列島)」などに住んでいたアイヌ民族を「ロシアの先住民族」に認定する考えを示しました。この論理を推し進めると、「ウクライナの親ロシア派が迫害を受けている」というのと同じ理屈になります。「北海道でアイヌが弾圧されている」と、ロシアの先住民族救出を名目に北海道に侵攻するという図式が成り立つのです。確かに、過去の日本のアイヌ政策は変められたものではないようです。「北海道旧土人保護法」を制定して同化政策を推し進め、アイヌの文化や言葉を破壊したことは事実です。「旧土人」とはアイヌの蔑称で、ようやく先住民族と認めたのは2019年、わずか4年前のことなのです。日本人はこのこともよく知っておくべきです。
あり得なくはないシナリオとして、傾聴する。
ー 台湾は”複数の海域の交差点”であり「海上の要衝」です。「中国がここを奪取した場合、日本に石油が入ってこなくなる」と、前述の佐藤正久氏が説明してくれました(「日本が侵攻される日」より)。日本は石油の9割以上を中東から輸入していますが、中東から石油を運ぶタンカーはインド洋からマレーシアやシンガポール、インドネシアの間のマラッカ海峡を抜けて、南シナ海に出ます。そしてフィリピンとの間のバシー海峡を抜け、台湾の東側を通って、沖縄などの南西諸島の東側から日本に到着します。しかし台湾有事が勃発したら、タンカーは航行できません。
これもそうだろう。
ー 2008年、北京オリンピックのときに、聖火ランナーが長野県を走りました。そのときに、その前月に行われた中国のチベットでの抗議活動に対する弾圧と、チベットの人権問題に対する懸念を理由にチベットを支持する人たちによる中国への抗議行動がありました。すると、そこに中国人の留学生など4000人が集まり、沿道を埋め尽くした彼らによって、日本人への暴行事件が起きたのです。中国人留学生は組織的に集められたものです。中国当局から国旗と往復の切符を送りつけられ、「何日の何時何分に善光寺前に集合しろ」という指示があったそうです。もちろん、誰に送ったかはチェックされていて、それに参加したかどうかも記録されているはずです。留学生たちは行かないわけにはいかない。そんな形で監視され、支配されています。100人の機動隊員を含め、全体で約3000人の察官が動員された大きな事件でした。しかし、この事件を詳細に報道したのは産経新聞だけでした。
ー 2021年の統計によれば、中国人民14億人のうち共産党員は9671万2000人います。でも彼らは、自らが生産性を上げるわけではありません。思想教育をして、人民を支配するだけなのです。
国営企業のトップは共産党員が占めていますが、実質的な企業経営者は別に存在するので、彼らが経営能力を発揮するわけでもない。つまり、「共産党員」という以外になんの付加価値もない、いわば「奴隷制度のマスター」でしかないのです。国営企業にしても、国家というバックがあるから経営を保っているだけで、実質の競争力は、それほど強くないはずです。しかも巨大企業に育った民間企業にも共産党員が入らなければいけない決まりがあり、これが経営の邪魔になっているとも言われています。ろくに働かない共産党員を飼わなければならないのですから、生産性を度外視した余計な費用がかかります。しかもアリババの例でわかるように、自分たちの枠を飛び超えようとすると、途端に抑えつけるのです。アリババの創始者ジャック・マーが習近平に睨まれ、表舞台から姿を消してしまったことは、記憶に新しいはずです。
日本にとってのベストとは。外交に関し、消去法で答えは出ているが、そのプロセス、どのような事案に連鎖させて進めていくか、だろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近年の中国侵攻政策は現実的になりつつある。特に台湾に対して、海上での誘導的行動は新疆ウイグルの悪夢を見ているかのようだ。侵略者、独裁者は何故に他国の領土を奪い取ろうとするのか、世界大戦など結局何も残らず国力を使い果たし、独裁者は惨めが終末の経験済みのはずなのに同じことを繰り返す。強い自己主義だけでは独占と言う国際社会には通じない感がする。さて日本の防衛「自国を守る」(米国に頼ることは難しい)しかない次世へと引き伸ばしになりつつあることが悲しい。現代、核保有国の一存で一気に第三次世界大戦が勃発しないことを祈りたい。
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.ロシア、中国、北朝鮮に取り囲まれていて、今の平和状況が崩壊するのではの不安が年々大きくなっている。「誠に遺憾」の次の意志はどんな意志を持つべきなのだろう
#日本が消失する
#ケント・ギルバート
23/4/19出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
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日本を取り巻く安全環境が悪化している。台湾有事に係るリスクは心配だけど、スパイ防止法等は確かに気づいてなかった。日本人ひとりひとりが平和ボケを抜け出して、危機感もって国防意識をもっていきたいところ。
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2023年、27冊目です。
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今の韓国政権は反日ではないから今、仲良くしようとかなぜそんな寝ぼけたことが言える?
政権が変わればまた反日が加熱するのはわかっている。
もうあんな半島は敵国だとみて、韓国と協力してだなんて寝ぼけたことを言う時代ではない。
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外国の方が熱心に日本を憂いてくれるように思う。
感謝しかありません。
この国難に熱き政治家はでてくれないのか。
全てが我の事ばかり。政治家も国民も。 -
うむ。
ほとんど知ってる事やったわ。
令和維新してくれる志しがある人がが願うこの頃や。
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2023年46冊目。満足度★★★★☆
中国・ロシア・北朝鮮に囲まれ安全保障面で極めて脆弱な状況にある日本。本書は平和ボケの日本人を覚醒させてくれる良書である。書かれている内容はほとんど同意できる。 -
日本は愛国心や警戒心が強くないのかもしれない
著者プロフィール
ケント・ギルバートの作品





