RE−START 犬と森の中で生活して得た幸せ

  • 幻冬舎
3.21
  • (1)
  • (3)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344041103

作品紹介・あらすじ

水曜どうでしょうのミスターであり、映画監督であり、はたまた会長である鈴井貴之が、
赤平の森の中でともに暮らすのは愛犬たち。
犬たちと都会にはない、様々な困難を乗り越えることは、
人間としての葛藤、コンプレックス、挫折、全てと向き合い、乗り越える道のりだった。
犬との生活とのなかで得た「人は変われる」という確かな想い。

犬がくれた貴重な時間、犬がいなければ見つからなかった自分。
現代社会を迷いながら生きる、すべての人の力になる一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 水曜どうでしょうでお馴染みミスターの最新エッセイ。森の中でのワンちゃんとの生活を通して、改めて気づいた人生訓が語られている。
    なぜ自然嫌いのミスターが森の中での生活を始めたのか不思議だったが、「現状からの逃避」がきっかけだったのは意外だった。
    森の中での生活は一度経験してみたいが、虫嫌いの私には難しそうだ。

  • 「水曜どうでしょう」ファンとしては、鈴井貴之さんと言えば「ミスター」の呼び名が自然と湧いて来ます。
    しかしこう呼んで良いものかと立ち止まってしまいます。
    この呼び名も、かつてはミスターをコンプレックスで悩ませ……やはりこう呼んでしまうので、ここでは無理せず行きます……焦らせていたのではと考えてしまいます。

    森の中で一緒に暮らす犬はもちろん、動物たち、そして自然との、自分以外に人間がいない生活。
    インフラも心許無い、都心とは異なる日々。
    全てが自分に委ねられている暮らしは、ミスターにとって常に自己検証、自己否定の繰り返しだったろうと思います。
    その環境でミスターと共に在るのが、主人公のゴールデンレトリバー・ネイマールを始めとする面々なのでした。

    森での生活で得たことが大きいと書かれていますが、その前から予兆(?)はあったのではないでしょうか。
    過去の著書「ダメダメ人間」で、ミスターは擬人化した自分の自己嫌悪との対話をとおして、すでに成長(おこがましいですが…)していたのです。
    その前段があったからこそ、大きく飛躍したのではないか…などと偉そうに思いました。

    雪解けから春を迎える、その途中にある泥まみれの季節の部分が、とても印象に残りました。
    汚いものから目を逸らしてはいけないし、そこにあることを自覚しなくては先に進めない。
    どうしても自分はきれいでありたいと考えがちですが、しっかり見つめること、自己検証と自己否定、そして自己嫌悪を繰り返すしかないのだろうと改めて思いますし、僕が日々出来ていないと言うことです。

    その結果、僕など何者でもないことに気付きますし、日々打ちのめされます。
    しかし、何度でもスタートラインに立てると言うことでもあるのでしょう。
    僕は言うまでもなくダメダメ人間ですが、本文にあるように「水曜同志でしょう」の末席で日々に臨めれば嬉しいです。

  • ミスター変わったのはこれか

  • 鈴井貴之さんがどうして森で生活するようになったのか、犬を飼うことの責任を語る。
    ギラギラしていた頃を知っているからこそ、今、何を思っているのか、少しだけだけど知ることができた。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

大学在籍中に演劇の世界に入り、1990年に劇団「OOPARTS」を結成。「OOPARTS」解散後は、タレント・構成作家としてHTB「水曜どうでしょう」などの数々の番組の企画・出演に携わる。2001年より映画監督としても活動を開始。

「2020年 『水曜日のおじさんたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴井貴之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×