本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784344041868
作品紹介・あらすじ
この誘拐犯が、わたしの本当のお父さんだったらいいのに——。
号泣、必至! 最後に待ち受ける驚愕の真相と、最後の最後にもたらされる大きな感動。
同級生はみな幸せそうだ。なのになぜ、わたしだけが、これほど不幸な目に遭い続けるのだろう。
12月の北海道。中学2年の少女・沙耶(さや)は、自分を日常的に虐待をしてきた両親が、今夜、海で自分の殺害を計画していることを知っていた。ところが下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。監禁下の交流から、ふと彼女は、男が、じつは「本当の父親」ではないかと疑い始める。一方、男は身代金2000万円が目的の営利誘拐であると犯行声明を北海道警察に送りつけ、粛々と計画を進める。男は一体、誰で、目的は何なのか?
感想・レビュー・書評
-
有乃沙耶、中学二年生は家で父親の徹人、母親の沙都子から虐待を受けています。
沙耶は新さっぽろ児童相談所の渡辺という男性に電話をかけて両親からの虐待を打ち明けます。
そして次の日沙耶は児童福祉司の渡辺を名乗る男に保護するから車に乗るようにと言われ乗ってみるとそれは誘拐で渡辺は沙耶の両親に身代金二千万円を要求しました。
しかし、渡辺は沙耶にとても親切で沙耶が風邪をひくとあれこれ世話を焼いて風邪を治してくれます。
そして、沙耶と別れることになる前日には、クリスマスパーティをしてくれて心のこもったプレゼントまでもらう沙耶。
以下、ネタバレ少しありますので、これから読まれる方はお気をつけください。
沙耶は父である徹人とはDNA鑑定で実の父ではないことを、母が調べていたので知っており、「渡辺さんは、本当は私のお父さんじゃないの?」と言ってしまいますが、渡辺は「違う」と言い、身代金を引き換える日はやってきてしまいます…。
これは、ブクログさんのあなたへのお勧めできていた本です。それで気になってネタバレのレビューを読んでしまっていたので真相は知っていました。やっぱり知らない方が楽しめたとは思いますが、それでも次はどうなるのと思い十分面白かったです。
この話は絶対ハッピーエンドで終わってほしいという気持ちで読みました。 -
誘拐ものに興味がでてきたのて読んでみました。
とゆうのも身代金の額なんですがどのように査定するのかが気になってしまって、この作品では2000万なんですが、誘拐のタイプによっては中途半端な額とか。警察に知らせるなのパターンでは数十万~数百万単位であるそうですが、今回のように警察に犯行声明を知らせるパターンではもっと高額な要求がされるとか。先回読んだ本とは違う基準の評価なのだろうか、人に聞けない相場だけにここは慎重に事例をあたるしかなさそうでした。
勿論、命はお金で買えないけど、身代金とのバランスとれてるのかってところは気になるところでした。
娘よりもお金の心配をする親とか、所得に見合わない要求する犯人も煩わしい。
警察保証で身代金を無利息で借入できる銀行があるとか本当なんでしょうか?
このクソ両親からは30年ローンでも回収できなさそうなんですけど・・・
また、このクソ両親が自己破産すれば返済義務から解放されること知ってれば受渡の時、違った展開もあったと思うのですけど・・・
誘拐されたのは中2の少女・沙耶。
この子の身の上は聴けば聴くほど両親に腹立ちを覚えるんです。日常的に虐待されてて、無抵抗のまま生きてきて痛みに対して鈍感になりすぎてる。
そして無茶いい子なんです。愛読書は「アンネの日記」
児童相談所に保護を求めた理由がこれまた驚きで、この3か月間両親の虐待がなくなって逆に恐怖を感じているとか・・
学校帰りを待ち伏せされ犯人に誘拐される。
そして7日間、監禁されるのですが、そこでの暮らしはこれまでに経験したことがないようなホスピタリティにずーと監禁されてたいと思うほど。
最後の晩餐にクリスマスプレゼントまでいただいて、犯人と人質とゆうよりもハートウォームなゼロ距離感。
で、この犯人の誘拐の目的って驚愕ってゆうか贖罪!
だからクリスチャンになってたのかぁって罪悪感から解放されたいって考えるのは悪くはないと思うのですが独善的なんですよね。
取ってつけたような真実でしたが結果から行くと一人で思い悩むもんではないってことですかね。独りよがりの閉ざされた思考が犯罪へと追い込んでしまった気がするんです。
同じ警察巻き込むなら、誘拐しなくても、もっとスマートな解決策あったんじゃないかな。-
つくねさ〜ん、こんばんは〜♪
ああ、そう、この作品〰️!
確か、号泣必至とかの帯があったりするブク友の皆さんの間でも話題の本ですよね〜(笑)...つくねさ〜ん、こんばんは〜♪
ああ、そう、この作品〰️!
確か、号泣必至とかの帯があったりするブク友の皆さんの間でも話題の本ですよね〜(笑)
皆さんのレビューや、あらすじだけでもなんだか気になりますし、そっかぁ、つくねさんも読まれたんですね…•ᴗ•♡
2024/04/29 -
チーニャーさん、こんにちわ♪
話題にのっかてみました。「存在のすべてを」読んだ後だったので
それをスケールダウンしたような作品だった...チーニャーさん、こんにちわ♪
話題にのっかてみました。「存在のすべてを」読んだ後だったので
それをスケールダウンしたような作品だったので59まではいきません
でした。
2024/04/30
-
-
この人は一体誰なのだろうと思いながら読み進めた。もしも自分だったらと思うと怖くなるが、この話の場合は1人を救い出せて良かったともいえる
-
読者評価が高かったので読みました。
滅茶苦茶感動しました。
誘拐犯と人質の話。
ありがちな内容の作品かなと思いましたが、読み進めるうちに、ラストが気になって、どう終着しるのかが、とても楽しみになります。
最高のラストで、涙なしでは読めません。
希望は必ずある!!と思える一冊!! -
中学2年の少女・沙耶は、日常的に両親から虐待を受けていた。
自分の殺害を両親が計画してしていることを知った彼女は、児童相談所にも電話で相談していたのだが、訪問せずにいたある日、学校帰りに相談員だと名乗る渡辺に保護するからと車に乗せられて…。
渡辺に連れて行かれ、監禁された家での生活は、恐怖を感じたのは最初だけで、居心地の良い暖かな部屋とバランスのとれた食事に彼が誘拐犯だとは思えなくて、本当の父親ではないかとさえ感じていた。
渡辺が、何故こんな誘拐をするのか…何が目的なのか…。
彼の正体がわかったときに驚愕の真相が待ち受けていた。
ことばをなくす…とは、このことなのか。
暫し、茫然としてしまった。
運命とは、とても残酷である。
だが、彼によってひとりの少女が救われたことに違いはない。
-
『この誘拐犯が、本当のお父さんだったらいいのに』
12月の北海道。中学2年の沙耶(さや)は、下校途中「児童相談所の職員」を名乗る男の車に乗せられ、そのまま誘拐・監禁される。
沙耶は数日前に児童相談所に、電話をかけていた。「親に虐待されています。もしかしたら殺されるかもしれません。」と。
渡辺と名乗る誘拐犯は 身代金として2000万円を要求するという。しかし沙耶は「家にはそんなお金はないし、私の為に身代金を払うとは思えない」と訴える。
沙耶は 両親から日常的に虐待をうけていた。
父親からは性的暴行。母親はネグレクト。
もうこの2人が本当に酷い親で( '-' ꐦ)
自分の子供が誘拐されたことより、身代金のことばかり気にしてるし 怒りと呆れがMAXになる。
「両親は無知だったんだ。子どもが出来て、産んだら、親にならなくちゃいけないことを。親になったら、育てる責任があることを。」と考える沙耶の方がよっっっぽど大人だ!!
そして始まる誘拐犯との生活。
美味しいご飯。
温かいお風呂。
清潔な部屋と布団。
何不自由なく、というより 自分の家に帰るよりも 何もかも恵まれた環境に置かれる沙耶。
この誘拐犯は何を考えているのだろう?
戸惑う沙耶と 読者の私。
いっそこのまま この家で渡辺さんと暮らせたら…とと思い始める沙耶と私。
2人の生活で特にホッコリしたのは
「誘拐犯と人質の 保つべき適切な距離感」という会話。笑
沙耶と渡辺が喧嘩した翌日、渡辺が用意した朝食のおかずがいつもより少なくなっていたのが「犯人と人質の適切な距離」らしい笑 かわいい。
誘拐犯と中学生が喧嘩してる時点で 適切な距離感なんて崩壊してると思うよ渡辺!笑
沙耶が「親と喧嘩できる家は仲がいい、うちは親に口ごたえをすれば殴られるだけだ」と考えていたのが切ない。
こんなにも優しい誘拐犯に、沙耶はいつしか「この人が本当のお父さんなのでは?」と思うようになる。
渡辺の正体。そして、誘拐の本当の目的。
それは「本当のお父さん」なんていう優しいものではなく、沙耶には知らされることのない、驚愕の真実で、沙耶の人生を大きく変えてしまうものだった。
渡辺の犯した罪はとても重い。誘拐という罪にもう一つ…。
けれど、読み終える頃には「この事件に関わった人 みんな幸せになって欲しい」と願ってしまうのです。(沙耶の両親以外!)
追伸
いっきゅうさん
私も泣かなかったよ
-
ultramanさん
それは、何でしたっけ…
えーっと…
好奇心旺盛なのが悪いんですよねwultramanさん
それは、何でしたっけ…
えーっと…
好奇心旺盛なのが悪いんですよねw2024/02/24 -
一休さん
しっかり憶えてる〜
ものごとには良い面と悪い面があるんです!
悪い面を認識し受け入れる or 許す。
そうすることで、ポジティ...一休さん
しっかり憶えてる〜
ものごとには良い面と悪い面があるんです!
悪い面を認識し受け入れる or 許す。
そうすることで、ポジティブに生きることが出来る!そういう生き方がしたいと思ってます。
って、どんな言い訳やねん(~_~;)2024/02/24 -
2024/02/24
-
-
誘拐犯は悪い人
これ、常識です
けど、その常識を覆す誘拐犯が現れるです
誘拐犯の名は渡辺さん
渡辺さんは少女に幸せを、我々読者に感動と涙を届けてくれるのです
おっとその前に、誘拐される少女の名は沙耶
両親から虐待されています
自分を殺害し保険金を騙し取ろうとしていることを知ります
そこで、児童相談所に助けを求める電話をします
後日、沙耶の前に現れたのは児童相談所の渡辺と名乗る男
この男こそ誘拐犯なのです!
沙耶は渡辺さんに誘拐され監禁されるのですが、その監禁生活が幸せ、優しさに溢れているんです
。゚(゚´Д`゚)゚。
今まで虐待生活を過ごしてきた沙耶にとって信じられないものでした
沙耶は困惑します
沙耶じゃなくても困惑します
私も困惑しました
この誘拐犯がなぜここまで優しく接してくれるのか?
この誘拐犯の目的は?
この誘拐犯は一体何者なのか?
その真相はエピローグを読めばわかるさ!
帯にも書いてありました
「号泣、必至! 最後に待ち受ける驚愕の真相と、最後の最後にもたらされる大きな感動。」と
けど、正直これは盛りすぎです!w-
mihiroさん、覚えておきなさいよ!
今度、ひっど〜〜い!って言い換えしてやる!w
帯は盛ってなんぼ!煽られてなんばです!wmihiroさん、覚えておきなさいよ!
今度、ひっど〜〜い!って言い換えしてやる!w
帯は盛ってなんぼ!煽られてなんばです!w2024/02/05 -
1Q84O1さん、
遅ればせながら、皆さんに便乗して
ひっどぉ~いっ!!と、申しておきましょう(^-^;
1Q84O1さん、
遅ればせながら、皆さんに便乗して
ひっどぉ~いっ!!と、申しておきましょう(^-^;
2024/02/06 -
2024/02/06
-
-
八重野銃摩さんは初読みの作家さんだった。
『同じ星の下に』
【あらすじ】
舞台は寒さ厳しい12月の北海道小野幌
公立中学2年生の有乃沙耶は、学校に友達1人もおらず、家庭では理由なき虐待に耐える日々を過ごしていた。
ある日、下校途中の沙耶は児童相談所の児童福祉司を名乗る渡辺景吾に誘拐される。
沙耶の両親には身代金2千万を要求し、沙耶を監禁する渡辺だが、そこでの暮らしは沙耶が生まれて初めて経験する、安全で快適で人の温かさを感じるものだった。
果たして誘拐犯の渡辺は、一体何者なのか?
そして、一体何が狙いなのか?
【レビュー】
沙耶の生活環境があまりに過酷で、両親の愛情も受けられず夢も希望も持てない暮らしぶりが、非情過ぎて胸が苦しくなった。
そんな暮らしの中、両親の新たな企てに勘付き、それに対抗すべく精一杯に知恵を働かせて対峙しようと、若干14歳の少女が希望薄の中で奮闘していたかと思うと、不条理で胸がはち切れそうな思いがした。
それでもやはり、親の保護下にある子供が自らの力で出来ることは限られている。沙耶の様な子供は、きっと現実にもいるのだろう。もしかしたら身近な場所で救いの手を待っているのかもしれない。誰しもそういったSOSに気付くアンテナは、いかなる時でも張っておく必要があると思った。
また、渡辺の誘拐犯らしからぬ対応に戸惑う沙耶が、普段いかに過酷な生活を送らされているのかが次第に明らかになる。沙耶の両親である徹人と沙都子には、最初から最後まで1ミリの同情すら持てなかったが、利発な沙耶は思考を変えることで、両親のことを何とか理解しようと試みたりもする。沙耶の現実の不遇さが余計に際立っていて辛かった。
本作では、誘拐の裏に秘められた真実がある。
人質と誘拐犯らしからぬ奇妙な関係性の謎が、エピローグで全てスッキリする。ネタバレになるので詳細は避けるとして、人生をかけた罪の償い方、誘拐事件後のそれぞれの行く末も納得感があり、また家族の深い愛情が感じられて涙が溢れた。
ラストまで登場人物を絞った構成で、芯がブレずに物語の内容がストレートに心に響く作品だった。
沙耶の境遇が辛過ぎるのでハッピーエンドを願いながら読む読者が殆どだと思う。
号泣、必至!の触れ込みに違わず、なかなか泣けます。これからの方は読む場所にお気をつけください。 -
泣ける場面が多くありました
切なくて悲しい話でした
誘拐犯て女子中学生のやり取りが
テンポ良く進んでいてだんだん距離が縮まっていくところが面白かった
最後まで読んだ感想は、
みんな強く、幸せになって欲しいなと
思いました
-
誘拐ものという予備知識だけで読んでみました。初めて読む作家さん。
面白かった!一気読み!こういう本はストーリー命なので少しも内容には触れたくないですが…
読み終わって冷静に考えたら、ちょっと無理あるな、とか、別の方法あったんじゃ?なんて余計なことを考えてしまいますが…面白かったからいいか。
2時間もののちょっと贅沢なスペシャルドラマに良さそう。犯人役は読んでいる間はずっと、「渡辺」という名前からの連想もあって、錦鯉の渡辺隆さんだったけれど、芸人さんなので考え直しました。最初、大泉洋さんが頭をよぎったけれど、最近、妙に演技が光っている安田顕さんに!チームナックス繋がりで。誘拐される役は、近藤華さんはどうかな…。
ただの誘拐ものに終わらず、心温まるお話。私もあんな誘拐されたいわ〜。
著者プロフィール
八重野統摩の作品






号泣必至とか帯に書かれていたのに、1Qさんが泣けなくて、みんなに「ひっどーい」言われてた本ですね(どんな覚え方や)。
ハッピーエ...
号泣必至とか帯に書かれていたのに、1Qさんが泣けなくて、みんなに「ひっどーい」言われてた本ですね(どんな覚え方や)。
ハッピーエンドだといいな~。
今、皆さんのレビュー再拝読してきました。
皆さん結構読んでいらっしゃる方多かったのですね!
昨年出...
今、皆さんのレビュー再拝読してきました。
皆さん結構読んでいらっしゃる方多かったのですね!
昨年出た本なので忘れてしまっていました。
私も号泣はしませんでしたが、良書だと思います。
展開も面白かったです。