努力革命 ラクをするから成果が出る!アフターGPTの成長術

  • 幻冬舎 (2024年5月22日発売)
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本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784344042407

作品紹介・あらすじ

「ChatGPT使えねぇ」って舐めてない?
まだそんなシンドイ努力してるの?
このゲームチェンジに気づいていない人は、生き残れない!

ChatGPTを使えば、「頭の良さ」をコピーできる。「経験」もコピーできる。「センス」もコピーできる。誰もがラクをして楽しく成長しながら、多くのチャンスを手にきるようになる。
というより、これからはラクをしなければ、成果を出せない。
ChatGPTの登場によって起きた、「努力革命」というゲームチェンジ。
成長の方法も成功のあり方も180度変わってしまった世界をサバイブするための実践の書。


序章 ChatGPTがもたらした3つのゲームチェンジ
第1章 ChatGPTで壁打ちする
第2章「頭の良さ」はコピーできる
第3章「経験」はコピーできる
第4章「センス」はコピーできる
第5章 ChatGPT時代の学び方
第6章 それでもコピーできないものがある
第7章「やるべき」でなく「やりたい」を起点に
第8章 普通の人だってこんなに高くまで行ける

感想・レビュー・書評

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  • (本書ではないが)AIを巡る議論の中で、大多数はAIの評価を正確に出来ていないと話をする論者がいる。この指摘は面白くて、まさにAIと人間の関係性を言い表わすかのようだと思ってみていた。大体がAIに仕事を奪われるとか、まだまだAIはポンコツだとか、ある程度まで使えるとか、色んな表現はできるのだが、論点はその評価の正確性や網羅性ではなく、評価自体を人間同士が複製している現象にある。

    自説が正しいか否か以前に、人間が他者の評価により影響を受け「みんなが優秀というなら自分がAIを使いこなせていないだけかも」「みんながポンコツというなら用途が限定されるからやはりAIはポンコツだ」みたいに。この他者に吸い寄せられた複製作用自体が、AIにおける人間能力のコピーを広めていく駆動力と同質のものだという気がしたのだ。

    で、これからの時代に努力は不要か。人間は相互に決めた事に対して責任を感じて努力を払おうとする。社会や他者との関係性がある限り、大小問わず、相互に決める事案は発生する。時間を守る、お金を払う、役割を果たす。その行為に対して自分自身の我欲の順位を下げる事を努力と感じるのだし、この順位の逐次的な交換こそが人間関係とも言える。だから努力はなくならない。

    そこまで抽象化しなくても、単に今の努力と質が変わるのか、を考えてみる。暗記するような努力は、恐らくなくならない。そのような努力革命めいたものは、文字の発明を巡り、古代ギリシアにもあったのだ。今でもスマホで検索可能だが、人間の脳に知識を植え付ける重要性は変わっていない。だが、AIにより翻訳や士業には影響が出るし、仕事も大きく変わる事は間違いなさそうだ。

    ただ、これは手続きの簡略化の話で、実は世の会社のほとんどの仕事が既に最適解を見い出しながら「手続きを繰り返すだけ」である事が浮き彫りになる、という話でもある。新規性や進歩性のある仕事はあまりない。故に代替が可能になるという事ではないだろうか。

    そしてAIの弱点は、その情報に個々の企業が有する専門知が含まれない事。顧客情報やノウハウなどは最適解に使われない。だからこそ共産主義ネットワークが力をつけてくる脅威があるが、企業同士が競争をする資本主義においては、蛸壺化した情報を結ぶために、人間同士が必要だ。人間同士が関係性を維持するためにニューロンによるコピー機能があり、努力機能を本能としてもつのだ。これらは全く、本書に書かれる内容ではない。中身を読んでのインスピレーションである。

  • 現在、ChatGPTをちょくちょく仕事で利用していますが、この本にあるように壁打ち気分で自分の頭の中を整理したり、プロジェクト実施上のピットフォールに気づいたり、検索とはまた違って自分のニーズに応じた回答が出てくるので、非常に有用性が高いと感じています。

    きっとこれからの学び方は変わってくるのでしょうね。
    特に個別性高く学べる利点はいいなぁと思いました。最も学びたいと思う心がない人には無用の長物でしょうけど…。

    本書は細かいプロンプトの入力方法とかではなく、ChatGPTと作るこれからの未来について述べられています。

    グッと身近に感じるようになりました。オススメ!

  • ビジネス書評
    読書レベル 初級〜中級
    ボリューム 235頁
    読みやすさ ★★★★★
    知識・教養 ★★★★
    理解度   ★★★★
    実現度   ★★★★★★!
    影響度   ★★★★★
    一言感想:読んでよかった!chat GPTなどの生成AIの使い方を学べますが、細かな知識を得るというよりも、chatGPTをどういった場面でどのように活用するか、その活用方法における創意工夫について学べますが、習得できた内容がハンパないです!いやー、出し惜しみしないんですね!
    内容を丁寧に読んで理解して身につければ、書籍1650円(税込)どころの価値ではないと感じました。

  • ChatGPTの小手先の使い方ではなく、どのようにGPTと付き合うと良いのかを明快に教えてくれます。
    「ChatGPTは、正解を検索するツールではなく、対話(チャット)しながら新しいものを一緒につくっていく「共創」のツールです。」p37

    また、AIの登場によって社会の価値観や働き方が大きく変わる時代の生き方、考え方も合わせて学べます。サクッと短時間で読める。

  • Chat-GPT(生成AI)により、努力の仕方が変わるという話。
    何をしたいかという「意思」と「偏愛」が大事になるというのが骨子だった。

    確かにその通りだと思う。
    自分の「意思」や「欲望」を深堀りしていきたいと思った。

    また、Chat-GPTをより賢く使うためには、
    - 5Force分析して
    - スキャンパー法を駆使して
    など、思考のフレームワークを持っていると
    より詳しく聞けるということがわかったのは学びだった。

    フレームワークは沢山身につけていくと
    その分生成AIを使いこなす幅が広がりそうだと感じた。

  • ChatGPTが8割の作業をやってくれる世界だとどうなるのだろうと考えさせられる。本来ならそこまでするのに必要な経験とスキルは不要となり、時間と労力は残り2割を達成するために使っていくことになる。失敗を恐れずにChatGPTを当たり前のツールとして使えるようにしたいと思う。

  • ●なぜ気になったか
    ChatGPT、3.5発表時はいろいろと試してみたが、その後活用方法が見つけられず使わなくなった。進化した4omniが発表されたし、GPT活用の参考になる内容っぽいので読みたい

    ●読了感想
    思っていた内容とはちょっと違っていて、活用に役立つような具体的内容はほとんどなく、概念的な点で参考になる内容だった。僕自身AIに正解を聞いてしまう傾向がまだあるので、「共創」ツールとして使う意識変革が必要とわかった

    #努力革命
    #尾原和啓
    #伊藤羊一
    24/5/22出版
    https://amzn.to/3QUtWht

  • 生成AIとの向き合い方について、プロンプトの技術うんぬんを考えることではなく、どういうイズムで向き合うべきか、気づきを得られる本。
    生成AIのテクニック的な勉強をする前に、ざっと読むと仕事や勉強が捗りそう。

  • 面白かった。日本は世界の先進国の中でも労働生産性が非常に低い。ChatGPTで独創性や考える力が奪われるなんて悠長なこと言ってる場合でなく、使えるものは使い、無駄をいかに省いていけるかが、日本が世界についていけるか置いてけぼりにされるかの別れ道になるはず。私は結構使ってるけど、深津式プロンプトやKPT法など知らなかった。もっと使っていきたい。

  • 具体的なtipsというよりは、マインド的な中身が多かった。

    ・対話しながら新しいものを一緒につくっていく共創ツール

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著者プロフィール

原作:伊藤羊一
Zホールディングス株式会社Zアカデミア学長、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部長、株式会社ウェイウェイ代表取締役、グロービス経営大学院客員教授。東京大学経済学部卒、1990年日本興業銀行入行。2003年プラスに転じ、執行役員マーケティング本部長、ヴァイスプレジデントを歴任。15年ヤフーに転じ、次世代リーダー開発を行う(現在、主務はZホールディングス)。21年4月より武蔵野大学アントレプレナーシップ学部学部を開設、学部長に就任。

「2023年 『マンガですぐ読める 1分で話せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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