カラ売り屋シリーズ マネーモンスター

  • 幻冬舎 (2024年4月17日発売)
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本 ・本 (520ページ) / ISBN・EAN: 9784344042421

感想・レビュー・書評

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  • カラ売りが,メインですよね。
    問題がある企業をターゲットにしています。
    カラ売りはハゲタカのイメージがあります。
    少し戸惑いを感じるのは自分だけかな。

  • このシリーズは安定的に面白い。基本時事ネタだから歴史的価値もありそう。

  • カラ売り屋シリーズ「マネーモンスター」を読んだよ。スマートデイズや大東建託と組んだスルガ銀行をモデルにした「地銀の狼」は、金融業界の闇を思い起こさせてくれたし、「ミスター液晶」の章では、シャープや日本のどこかの会社がモデルで、今起きている経済事件がよくわかる。描写が非常に具体的で、たまに出てくる食事の場面などは懐かしい。

  • 企業の闇や爆弾を握ってしまえばカラ売り側が圧倒的に有利だと感じた。最初に結末近くを描写してから過去に遡って経緯を辿る流れは理解が進みやすくて好感。

  • 相変わらず経済小説として完成度が高い。
    3つの題材が繋がっている。
    まさに今年、日本の液晶が韓国の有機ELに取って代わられたニュース。水素トラックについてもこれからの新しいエネルギーを題材にして市場を操る「詐欺師」。そして地銀の借り手を騙しても金儲けに走る経営者と支店長。
    カラ売り屋はこれらの課題を市場より先に情報を掴んでカラ売りし、更にレポートを出して市場を煽る。
    いずれもそう簡単には利益を出し切らないが、時間をかけて株を紙屑のように下げて莫大な利益を得る。
    合間に美味しいレストランの描写、国技館での相撲力士を眺めたり、朝の山の挫折と成功を織り交ぜて。

  • 金融業界に従事する者として必須だと思い読んだ。スタートアップの観点、大企業の観点、地銀の観点、そして仕組債についてなどもちろん短略化はされているものの考えなくてはいけないトピック満載だった。金融業界の人はもちろん他の業界の人も教養として十分大事な内容。

  • カラ売り屋シリーズ最新作。
    3つの作品から成る。

    「地銀の狼」が特に面白かった。舞台がメインの銀行という事もあり、自分が好んでいる池井戸潤作品に似たものを感じたので時間を忘れてあっという間に読み終えた。
    作中に、首相や財務大臣を過去に務めた某氏をモデルとした人物が、ちょっとだけいじられるカタチでちょっとだけ登場(笑)

  • カラ売り屋って何屋さん?レベルの私でも楽しめた。特に「水素トラック革命」は、莫大なお金が飛び交うので興奮した。巻末の「仕組み債」に関する資料も勉強になった。

  • 「地銀の狼」のみ読んだ 4.1

  • なんか、第3話のくだりは、山崎豊子の 沈まぬ太陽 に似てる…

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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