40歳になって考えた父親が40歳だった時のこと コミックエッセイ

  • 幻冬舎 (2024年7月18日発売)
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本 ・マンガ (160ページ) / ISBN・EAN: 9784344043114

作品紹介・あらすじ

『やれたかも委員会』『中高一貫!!笹塚高校コスメ部!!』の
吉田貴司が贈る初の自伝的エッセイ漫画。
「父親」についてと「父親になること」について40歳になって考えてみた。
けっこうヒドいのに何故か笑える昭和の父子物語。


「親のこと思い出すのはヘコむなー…」

時は90年代、バブル崩壊前夜の大阪。
一匹狼系タクシー運転手の父(酒乱)と陽気な母(浪費家)が織りなす
暴力と涙と笑いの家族喜劇。

感想・レビュー・書評

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  • ●父は死んだので、もう良くなることも悪くなることもない。嫌いになるだけエネルギーの無駄なんだ。死は「不変」になることだった。
    ●生きてる限り人は愛情を求めてしまう。でもその願いは大抵叶えられない。求め続ける人生は苦しみでしかない。だから、多分人生のどこかで、愛情を求める側から与える側へスイッチする必要があるのだ。

  • 作品紹介にあるような喜劇という印象ではなかった。
    いつもの作風で淡々と描かれてはいるものの、似たような境遇にあった人や、今まさに体験している人には、すこし読むのが辛いかもしれない。
    読後には、「よくぞ向き合って描き切ったなぁ」という、作者さんを労いたい気持ちでいっぱいになった。

    公に事件にはならなくても、厄介な家族のことで悩まされ、世間一般の感覚との乖離に苦しんでいる人達が、この作者さんの感じたこと、考えたことを追体験することは、決して無駄じゃないと思う。
    巻末の作者後書にもあるように、そういう人たちにこそ、読んでほしい。

    私は葬式のシーンで少し安心した。
    いつか家族を送る時が私にもやって来る。
    実際どうなるかなんて分からないけど、作者さんと同じように感じる気がしている。
    それでもいいよ、そういう家庭もあるんだよと、励まされた気がした。
    この作品を描き上げてくださったことに、心から感謝を述べたい。

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