古本マニア雑学ノート (幻冬舎文庫 か 2-6)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 67
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344400054

感想・レビュー・書評

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  • 2.5

  • まだネット古書店が全盛じゃないころの、情報も足で拾ってがメインの話などたっぷり聴けて新鮮でした(古書即売会でのドタバタ劇なども)。札幌に古書店がまだ今よりたくさんあったころの話も聞けて。古書店の店頭にでっかい模造紙があって、そこに書き込むことで情報交換してたとか、不便だけどまた良さも濃さもあって、といった感。◆そんなにたくさん本を買っていつ読むのだとよく聞かれるが愚問、切手収集マニアにそんなに切手を買っていつ手紙を出すのだと訊くようなものではないか、には思わず笑ってしまった。「そうかなあ」と「そうだ!そうだ!」相半ばする気持ちで。◆本というものは、決して人生の指針になったり、教養を深めたり、人格を研磨したりするためにあるのではない。本は楽しむためにあるのである。p.222◆古いものに目の色を変えて集め回るというのは、これは病気ですよ。病気になったら、高いと思っても、おクスリを飲まなくては仕方ないでしょうあ。古本屋は病院、古本はおクスリと思って、私は集めているんですよp.282◆あと、行きつけの古本屋に「結婚するんですが」と報告に行ったら、第一声が「エッ、それで、本はこれからも買うんでしょうか」だったエピソードには笑ってしまった。

  • ネオ古本ブームはこの本から始まった!SF・ミステリー、猟奇犯罪本、少女小説、B級マンガ、性風俗本、トンデモ本まで膨大なコレクションの中から選りすぐりの奇書を紹介。古書の魅力にとりつかれた奇妙な人々の生態と、売り買いの方法など古書通になるための知恵を満載。人生を狂わせる魔物=古書の、愛おしく狂おしいマニア世界。名著。(表紙裏)

    ‘端っこ‘な本の数々は、その表紙からして面白い。
    氏の個人史に頁数を割きすぎているように感じたので、より古本に関連した話を改めて読んでみたい。

  • 著者の古本知識が活かされています。
    紹介している本は表紙の写真付きなので雰囲気も知る事ができる。

  • 図書館で借りて読んだ。
    古本屋業界の実情と、古書マニアの実態が書かれており面白かった。

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著者プロフィール

1958年生まれ。作家/評論家。と学会運営員。大学在学中からアニメ、演劇関係の仕事に携わる。トンデモを近代サブカルチャーとしてとらえる立場から、と学会の活動に参加。『奇人変人偏愛記』(楽工社)『スコ怖スポット東京日帰り旅行ガイド』(ごま書房)など、著書多数。TV番組「世界一受けたい授業」の先生役などとしても活躍中。

「2011年 『トンデモ本の世界 X』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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