4U(ヨンユー) (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 895
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344400184

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  • 「何だかよく分からないけれど哀しく、切なくなる」9つの短編集。
    チャラ男との恋、SM女王様との恋、マンションの隣人との不倫…普通に見えない恋愛は、その実至るところに転がっている。特殊に見える立場の人間だって、普通に食事や排泄もすれば、普通に恋愛だってするのだということ。

    そんな中、小さな頃事故で右手を失った渚子が姉の夫に恋をする「天国の右の手」と、性的に変わった抑圧を自分に課している友人の男がその抑圧によって失敗する様を見ている「高貴な腐食」がとくに好きだった。
    人間はどうしようもない。表面を良く見せても根底にあるものが不意に表に出てしまうことがある。
    そして似たような傷を感じで惹かれ合ってしまう、理屈ではない感情。

    昔一度読んだ本だけど、当時よりも大人になった今、このよく分からないけれど哀しく切ない余韻が心に残った。乾いていて、淋しい感じ。

  • 「天国の左手」が素晴らしくて。

    ほんのり切ない読後感のとりこ

  • 韻を踏むようなラストに打ち震えた。とりとめない日常を描きつつ、その日常になぞらえた感想を抱く主人公達は幸せなんだなと。

  • 山田詠美さんの小説はわりとよく読んでいる(はずだ)が、これまで読んだ中でいちばん切ないようにおもう。そして、その切なさがあるからこそ官能的だった。
    いつも、山田詠美さんの本はわたしにとっての女性性のバイブルだけれど、この本は特に。だった。

  • 山田詠美本はなんとなく読んでしまう。
    個人的には、どうと言うことは無い位、読後の感想も湧かないのだけど。

  • しかし、本当は、私たちだって、このままの姿で完璧なのだ。
    はっとした。

  • 解説が重松清だった。

  • 山田詠美さんらしい本。どの話も私は好きです。

  • 山田詠美の作品を読み始めた最初の一冊。終わり方がとてもうまい。
    解らない切なさを抱えた登場人物たち。
    4U(ヨンユー)の意味がわかったときは少し愛しい気持ちになりました。

  • 数年ぶりに読んだ山田作品。
    エイミー、大人になっちゃったの?が第一印象。
    ぼくは勉強ができない、放課後の音符とか傲慢なくらい魅力的で、自立した格好いい少年少女の作品しか読んだことなかったから。
    この本も面白くないわけじゃないけど、寂しいという点で星3つ。

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著者プロフィール

山田 詠美(やまだ えいみ)
1959年、東京生まれ。明治大学文学部中退。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。同作品は芥川賞候補にもなり、衝撃的なデビューを飾る。87年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年 『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16「生鮮てるてる坊主」で川端賞を受賞している。その他の著書に『無銭優雅』『学問』『タイニー・ストーリーズ』『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』などがある。

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