上と外 4 (幻冬舎文庫 お 7-4)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344400641

作品紹介・あらすじ

千華子を人質にとられ、練はニコと名乗る少年から危険なマヤの儀式への参加を強要された。それは、少年たちがつねに背後に獰猛な獣の気配を感じながら、生き残りをかけて争う過酷なレースだった。刻一刻、過ぎてゆく時間。失意と恐怖の中で、練に残された制限時間はあとわずかしかない。脱落すれば千華子の命が…。もう後戻りできない第四巻。

感想・レビュー・書評

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  • ハラハラドキドキ…ゲームのRPGのような世界。
    前回まで密林の中で練も千華子も頼もしいと思っていたけど、やっぱり子供。二人の判断にやきもきしながら読んだ。続きが気になる!早く読もう。

  • あっとゆーまに読み切った4巻。

    成人式に巻き込まれた練
    一人になった千華子。
    二人が無事に生き延びられるか
    はらはらせずにはいられない。

    地下の暗い情景を想像すると
    不安な気持ちが増してくる。

    その一方で
    いつもとは違うクーデターが
    ジャングルで練たちの出会った出来事に
    きっとうまく繋がってるんだろうな
    って冷静に期待しちゃう!!

    千華子の回想部分にすごく共感。
    「この人がだれにでも優しいのは、
    自分以外の人間はどうでもいいと想ってるからじゃないのかな」

  • 南米で行方不明になった家族を探すため、ネットによる人海戦術で対応した日本の実家の皆さんの努力が報われ始めました!地球の裏側から頼もしい支援です。でも子どもたちは相変わらず、未知の文明の遺産の中で戦っています。マヤの成人式で神(ジャガー)から逃げ回る練、好奇心に勝てず迷子中の千華子。そして世界中からマヤ遺跡へ集合しつつある、マヤ人の末裔たち。壮大なファンタジー作品になりそうな予感です。ジャガーをググったら凄くカッコいい生き物で感動しました。確かにアレは神の領域の美しさです。(ジャガーさんも好き)

  • 練も千華子も大ピンチ!なのだが、ほとんど進展しないまま終わってしまった感がある。まさか、成人式はこれで終わりってことはないよね?
    両親(というか賢)側ではクーデターの真相に近づいており、設定に恩田陸感がでてきた。

  • 賢と千鶴子の安否がわかり日本の家族はほっとする中、練と千華子はとんでもない状況に追い込まれて行く。地道に誠実に努めてきたおじいちゃんの人柄をしのばせるエピソードにはほっこりさせられる。

  • 4巻目。

  • 感想は最終巻。

  • 再読。やっぱり楢崎一家の捜索状況、カッコイイ。練と千華子大ピーンチ。ニコ、また大人びた子供の登場。

  • 成人式とは一体何なのか?
    ニコって何者?いいやつなのか悪いやつなのか??
    なぞは深まるばかり…。
    一巻一巻が薄いおかげでサクサク読めますね

  •  続きをがんがん読んでいます。
     思ってもみない展開が続くので、なかなか読むのをやめるのが難しい。

     マヤの遺跡の地下に連れられて、練はそこでマヤの儀式への参加を強要される。
     千華子を人質に取られてしまい、拒否することのできない練。

     その儀式は、獣の気配を感じながら、生き残りをかけて争う過酷なレース。
     練は怯えながらも、制限時間内に課せられた義務をこなそうとするけれど、刻一刻時間が過ぎていき――

     という話でした。
     ぶっちゃけると、その儀式、というのが神聖化された野生のジャガーの目を盗み、つぼの中に石を入れていく、というもの。
     一日に、最低限入れなければならない石の数が決まっていて、そのノルマを達成できないとその時点でアウト。
     時間は夜から朝までとジャガーの活動時間に合わせて設定されている、という形。
     それを三日間、石をつぼに入れながら耐え抜けば、練の勝ち。
     そのルールを聞いた練は、あれこれ策をめぐらせるけれど、結局、千華子を人質に取られているため、逃げ出すこともできずに、儀式に参加することになる。

     一方の人質に取られた千華子は、よくわからない部屋に閉じ込められて、出ることもままならない。
     体調は戻りつつあったけれども、まだ本調子ではない。
     部屋にはスポーツドリンクと食べ物が常備されていて、とりあえずは飢え死にの心配はない。
     そんな中、千華子は、地下へ抜け出すための道を見つけてしまう。
     その道へ出るか出まいか――

     千華子もまた、選択を迫られて、結局、千華子はその道を調べてみることを選ぶ。
     道々、元いた場所に戻れるように、オセロの石を置いて歩くが、鉄砲水に襲われ、その石がすべて流されてしまう。

     練は練で、一日目のゲームが終了する時間になっても集合場所に戻ってきてなくて――? という感じで、あっちもこっちも大ピンチ。
     二人が再び、元の世界に戻れるのかどうか、いささかあやしくなって来たような気もしつつ。
     続きを楽しみに待っています。

  • とっても読みづらい6分冊。
    なんで書き下ろしなんてしたんでしょ?
    1巻目は話がつかめず。
    自分の親のことを賢とか千鶴子とか呼んでるし、場所がどこなのか、時間軸がどうなっているのか、状況を把握できなくて。
    でも1巻目の最後で衝撃的な出来事発生!
    それからはとんとん乗って読めた。
    あんまり出番ないけど、じいちゃん良い味出してる。
    あまりにも大人過ぎる中学生の練がじいちゃんに会ったときに子供らしくなったのも、そのギャップが良い。
    今まで読んだ恩田作品の中で突出して良いとは思えないけど、まぁぼちぼち。
    中学生ぐらいの子供が読むには良いかな。

  • 2001年3月4日購入。
    2001年9月11日読了。

  • ほぼ一気読み。これ映画にしたらおもしろそうだなぁ。

  • 09/24

  • 命がけの超過酷なレース、ハラハラドキドキ。早く終わってほしい…

  •  5巻で終わる予定らしいけど、本当に終わるのか?って思う展開(笑) ま、それはそれで心配だが、ちょっと中だるみしちゃってるかな。娘が母親の恋人について、「選ぶ男が、どんどん悪くなる」って思うところは、相変わらずの恩田調で、痛い所ついてくる。そういうところは、文句なしに上手いよな。
     それにしても、母娘の関係って、細いエッジの上を歩いて行ってるような部分があるよな。

  • うーん面白い!
    文庫版(っていってもこちらが書き下ろしだけど)は、1冊1冊が薄いので読みやすい。
    その上面白いしすぐ読めちゃう。
    賢たちは、おじいちゃんから救助をお願いされた人々の日本人を含む一団と、正面衝突するかと思いきやそこで偶然に出会う。
    そして、練は、とうとう『成人式』が始まった・・。
    この成人式がどうなるのかとっても面白いの。「成人式」なんだから成人させることが目的なんだよな、必ずどこかに生き残る術があるはずという
    練の考えに納得&感心。

    最初らへんに出てくる、千華子と賢のファミレスでのエピソード。
    納得。
    と思いきや、続きがあって。「お客さんがいばらなきゃいけない時もあるんだよ」
    から、ファミレスを‘舞台’にし、お客さんは客の役割を、従業員は従業員の役割を演じなければならない。
    思いっきり、他の作品と共通してるテーマですな。


    部屋で見つけた、地下洞で迷子になっちゃった千華子はどうなる!?
    まぁなんとか助かるとは思うけどさ。

    成人式がただ「王」から逃げるだけじゃなくて、1日10個の石を壷に入れていくというルール決めがちゃんと設けられているところも恩田さんらしいなぁ。
    ほんとに、いつもいつも気になるところで場面転換して、次の人の話に移るってのは恩田さん得意よね。


    マヤの末裔かなんなのかわかないけど、何下する人々。
    何か大きな1つの意思がある。『彼ら』が存在するというのも恩田さんの大きなテーマの1つだと思う。


    文庫表紙の、絵がなんか適当な感じすぎて笑った(笑)

  • 第四巻。


    ******* 再読記録 ********

    2009.07.12

  • 09/02/01読了

  • 借本。
    兎に角、続きが気になってしかたない。
    こればかりは、読んでもらわないとこの気持ちは伝わらない。かな?

  • 2008/8/14.

  • 長編小説ってそこまで好きじゃないんだけどこれは別格!!また読みたい位さ。

  • もーここまでやるならゲーム化してほしい。

  • 2004年8月7日読了

  • 2008/4 読了

  • 完全に呑まれてしまった。
    前巻からの続きで、話は架空の国において行われるマヤの末裔たちの儀式が中心だ。
    悲惨にも巻き込まれてしまった主人公の子供二人に、予期せぬ惨事がめまぐるしく襲い掛かる。
    息をつかせぬ展開の中にも、繊細な心理描写と、ユーモアがちりばめられている。
    きっと書いている作者ですらも予想していない展開が次々と起こり、しかし不思議とばらばらであった幾つもの出来事は徐々にリンクし始める。
    そして何かが繋がり、一矢の光が見えてこようという中、物語は次の巻へ続いていく。

  • 2008年4月1日読了<br><br>

    とにかく続きが気になる

  • 2007 1/12

  • 2006.12.13

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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