- 本 ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344401259
感想・レビュー・書評
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1994年3月23日 第一刷 再読
(もちろん文庫本ではなくて、帯までついたまま。)
作者が帯で楽しんで書いたので楽しんで読んで下さい、と。
みんな潔く狂っていて、シュール。面白い。
おばさんの生態をどこでここまで把握したんだろう。
平成歌謡大全集を期待します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトル見て小説だと思わず、スルーしてたけどおすすめされて読んでみたら、すごく面白かったっっ!
このシュールな感じがたまらない、、読みながらにやにやしちゃった。誰も何も持ち寄らないパーティとか想像すると笑える。色々考え事するのが馬鹿らしくなってくる。
登場人物それぞれの人物の説明がたまらない。
図書館本だけど欲しくなっちゃったなーー
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2022.12.23
昭和歌謡大全集 映画 ★★☆☆☆
映画の方も観てみた。うーーん。
本読んでる時からこれは映画はそんなにだろうなぁとおもったけどやっぱりそんなかんじ。小説での(自分的に)面白い部分が損なわれてしまってる、、無理やりそれを会話に入れてるのもなんかなぁ。バトルの前のそれぞれのグループの集まりの奇妙さをもっと観たかった。というかまず開始早々思ったのが若者たちのグループが意外と普通の男の子たちでなんか。。もっと頭おかしいひと感が欲しかったしスギオカに至っては1番ヤバい人だと思ったのにイケメンでちょっと、、映画よりも深夜ドラマ枠あたりでやって欲しかったなー
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頭のおかしさを描くのがほんとうに上手い。
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へそ曲がりなわたしはW村上と呼ばれた社会現象が嫌いでした。当時、彼らの作品を徹底して無視しました。でもあれからものすごく時が経ち、ようやく彼らの旧作を読みたくなりました。
昭和歌謡大全集、懐メロな題名ですが、狂気に溢れた作品です。登場人物の誰にも共感出来ません。しかし、読んでるわたしは夢中になりました。最悪な展開なのに、なんでこんなに快楽を感じるんだろう!?
最近の村上龍はすっかりエッジがまるくなった気がします。やはりこの時代の作品を読み漁っていきます。 -
〈「とんでもない、これ、と見込んだ奴にしか売らない、おばさんを殺すというのが気に入った、よく言うだろう、人類が滅んだ後に残るのはゴキブリだって、それは違う、おばさんだ」〉
タイトルから中身が想像できないベスト10第1位はもしかしたらこれかもしれない、と思いました。無軌道な若者グループのひとりによってひとりのおばさんが殺される。同じ名前の集まり〈ミドリ会〉のおばさんたちは報復とばかりに若者を殺害、これによって二グループの戦争は激化していく。
容赦のない、無茶苦茶な世界に笑いつつ、怖くなってくる時があります。放り込まれたのは不条理な世界、という作品がありますが、これは逆、と言いますか、(読んでる側が)いま自分のいる世界はこのくらい不条理だと気付かされていく。そんな感覚なのかもしれません。 -
『半島を出よ』の前日譚。調布のアパートの一室でノブエ、イシハラを含む若者たちは夜な夜なカラオケパーティを催していた。ある日、パーティの一員であるスギオカが路上でおばさんを衝動的に切り殺してしまう。しかし、そのおばさんは「ミドリ会」のメンバーで、若者グループとミドリ会の間で血みどろの壮絶な抗争が始まる。
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狂気を感じる一作。まあ、そんなにおもしろくはない
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