童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)

著者 : 向山貴彦
制作 : 宮山 香里 
  • 幻冬舎 (2001年7月1日発売)
4.01
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  • 本棚登録 :1169
  • レビュー :163
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401297

作品紹介・あらすじ

世界は滅びるべきなのか?その恐るべき問いの答えを得るために、妖精フィツは地上へとやってきた。最初に出会ったひとりの人間を九日間観察して判断することがフィツの使命。しかし、フィツがたまたま出会ったのは極めて性格の悪い少女ペチカだった…。単行本未収録の設定資料集を新たに追加して、感動のロングセラー、ついに文庫化。

童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ハードカバーを読んだときには、物語への引き込まれ方が半端じゃない…
    と思った以外はもうひとつかなと★三つにしていたんだけど、
    文庫版を読んでこの物語の、この本の良さがわかってきた(気がする)。

    作者の拙くも(エラそうにすみません)熱い想いが込められた文章と
    生々しくも逞しく生きる登場人物達から、
    いつの間にか目が離せなくなること請け合い。

    巻末の歴史なんかも想いが詰まっている。

  • あっという間だった。ぐいぐい引き込まれるように読んだ。なんだかよくわからないけど、次を、続きを読ませる力があるというか、読んでいてこちらも力むような感じだった。

    文章には妙な恐さというか、毒というか棘があるような感じ。なんでペチカにこんなつらいこと、試練ばかりがやってくるのか、と同情・憐憫を誘わずにいられない。ただ、そのせいで言動がかなりキツイです。それも人間の一面というか、至極人間的なんだろうな。
    衣食足りて礼節を知る、貧すれば鈍する、ということか。

    性善説,性悪説という話もあるが、後天的に、環境で人が変わるということもありますよね。ペチカも主人公としては、けっこうえげつないけど、環境が違えばもっと違う人生,生き方があっただろうと思いますし。
    とりあえず、なんだかよくわからないまま上巻終了。下巻を読まねば。

    巻末の設定集がすごいですね。けっこうボリュームがあるから、残りまだページあるな、と思っていたらいきなり上巻終了でビックリ。
    でも、こういう世界観を作るのって結構好きです。地図があるのもうれしい。足跡がビジュアルで伝わります。

  • 世界で一番好きな物語小説。
    この本を抱いて死にたいです。

    ひとりの孤独な女の子が
    愛の意味を知る旅に出るものがたり。

  • 主人公の女の子はどんなに貧しくても心はとても綺麗…じゃないのかーい!
    ペチカは、意地悪でケチでずるくて、心も貧しい女の子。
    ペチカだけではなく、守頭やパン屋の主人やルージャンたち、大人も子供も嫌なやつばかり。
    これファンタジーだよね…?ブラックファンタジーかな?
    と思うほど。
    評価はすごく高いので、下巻を楽しみに読みます。

  • とても心に残った作品です!最初のこの上巻はひたすら主人公が辛い目にあい読むのが辛いくらいですが、その後から本当に泣ける話しです。

  • 人の心の描写が上手く、特におばあちゃんで泣きました。上下巻読み、生きているうちに押し殺していたり隅に追いやっていた感情感性取り戻せた気がします。

  • 読んでいて、胸が痛くなる冒険ファンタジーです。この童話物語、一気に読ませる、続きがすごーく気になるだけの力を持ちながら、ちょっとだけ人には薦めにくい理由があります。
    それは、物語の最初がとても悲惨だということ。その悲惨さに打ち勝って先を読み続ける強さが必要なのです。続きが気になる気持ちの方を大きくして、この敷居をぜひ乗り越えてください。

    すごーくネタバレはこちら http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120305/1330916874

  • 本当にコレこそもっと評価されるべきだと思う。
    本気泣きした

  • 文章うまっ! やわらかい言葉づかいで陰湿な光景や心情をきちんと書いている筆が非常に好み。ペチカが好きです。彼女を好きだというと、我ながら非常に偽善くさいのですが、やはり足掻いている人には胸を打たれてしまう。

  • 上下巻・・・読み始めの部分の描写があまりにも残酷で悲惨だったのでこれってファンタジーだよね?と思ってしまうほどでした。その描写も主人公ペチカの“ゆがんだ”性格を表現するためには欠かせないものだと納得。それほどにペチカを悔しくて悲しくてつらい出来事が追いかけてきます。世界の果てには何があるのか?人々の憎悪をかきたてる炎水晶に勝つことはできるのか?世界が終わるという「妖精の日」は訪れるのか・・・何度も泣きそうになりながら読みました。「誰だって自分が思っているよりはすごい人間だよ」このセリフが深く心に刻まれました。日本のファンタジーもすごい!!「アンティアーロ・アンティラーゼ」

    • 九月猫さん
      もっこさん、こんばんは!

      『肩甲骨は翼のなごり』にコメントありがとうございました!
      そちらにもお返事させていただいてます。

      もっこさんも『肩甲骨』をお読みになっていらっしゃるようなので、
      さっそく見にこさせていただきました(^-^)
      そうしたら、これまた大好きな『童話物語』のレビューも発見!
      うれしくなったので、こちらにもコメントしちゃいます(笑)

      この作品、すごく衝撃的でしたよね。
      最初のルージャンたちやパン屋さんの仕打ちやいじめもですが、
      なによりペチカの主人公らしからぬ態度!
      「性格が悪い」って書いてても「実は心優しい」女の子なんだろうと
      思っていたら……!!!
      もうビックリしすぎて、もっこさんと同じように
      「これ、ファンタジーだよね?!」と確認しそうになりました。
      その分、おばあちゃんに会って優しさを知り、
      オルレアさんとハーティさんに愛されてとまどう
      ペチカが可愛くて可愛くて(*´∇`*)
      そして、あの執拗なおばさんがコワくてコワくて(T_T)

      世界のどこかにあるという残りの8巻も、読んでみたいものです。
      2013/04/27
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