童話物語 上 (幻冬舎文庫 む 4-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1544
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401297

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の絵と内容のギャップに驚いた。これからの展開が読めない。

  • 感想は下にて。

  • #新刊ラジオ で激しくおススメされていたので読んでみた。

    上下巻と長編だが、読む価値はある。というより、是非読むべき物語。

    「感動した」と言ってしまうと陳腐な気がするが、とても大切にしたい物語だった。

    上巻は、設定資料集つき。世界地図も上巻のみ。

    [more]
    世界は滅びるべきなのか?その恐るべき問いの答えを得るために、妖精フィツは地上へとやってきた。最初に出会ったひとりの人間を九日間観察して判断することがフィツの使命。しかし、フィツがたまたま出会ったのは極めて性格の悪い少女ペチカだった…。単行本未収録の設定資料集を新たに追加して、感動のロングセラー、ついに文庫化。

  • まわりの人たちの優しさを信じられないペチカが、かわいそうだった。
    「かわいそう」という言葉では、語れないくらい。

  • 感想は下へ。

  • ネットなどで高評価をたくさん見てきたので、ハードルをあげすぎただろうか?文体が妙に説明くさくて読みづらく、世界観も作りこんでいるといえば確かにそうだが、聖書や有名なファンタジー小説からの借り物みたいなイメージが多くて期待ハズレ。ついでながら挿絵も個人的にはイマイチ。とりあえず、執拗で凄惨ないじめのために、人格が歪んでしまった主人公ペチカの成長がこの話のキモだと思うので、それだけを期待して下巻へ。

  • よこちゃん

  • 妖精が出現すると、疫病が流行り世界は滅びる。

    そんな言い伝えが残るクローシャ大陸の僻地トリニティ。
    孤児のペチカは生活に困窮し、救貧院の役割を果たしている村の教会の雑用をしている。しかしそこでは常にいじめの対象となり、おびえる毎日がつづく。人を信じることができず、こころの支えは亡くなった母の写真だけ。いつもひもじいので猫が寄ってきても、食べ物を取られたくないから蹴とばす。すさんだ性格のため友達は一人もいない。


    そんな彼女のもとに、ある日妖精が現れる。妖精の名はフィッツ。
    妖精の出現に世界が滅びる前兆とおびえるペチカ。果たしてフィツが姿をあらわした目的とは。




    なんて、書いてると面白いような気もするけど、おっさんが読んでもそんなに感動しない。
    人に薦められて読んだんだけど、もう心が動脈硬化だし、涙なんか出ないし。


    やっぱりこういうのは感受性が豊かな年代に読まないと。
    中学生ぐらいが読んだら、すごい面白いとは思う。
    主人公のペチカの設定は12〜3歳。このあと旅を共にするルージャンという男の子も同じくらい。


    けっこう分厚い本だけど、ひらがな多いし、改行も多いから、すらすら読み進められる。達成感も得られるから、これをきっかけに本好きになることも期待できる。


    初めは人を疑ってばかりのペチカが旅を続けるうちに、やがて出会う人たちの優しさに触れ、心を開いていくという、ファアンタジーの王道路線といえる展開は、安心して子供に薦められる本だと思う。

  • 上巻は、主人公がつらい思いをして日々を過ごしているところから始まるので、読みながら悲しくなりますが、世界観にぐいぐい引き込まれて、一気に読み終わりました。住んでいた町を出て、少しいいことがあるかなと思えば、裏切られ、奪い奪われの生きていくことに必死になる姿は迫るものがあります。読みながら自分がいかに幸せかを気づかせてくれます。妖精のフィツとの出会いでペチカが成長していき、最後のあたりではとても頼もしく逞しいです。下巻がどのように結ぶのか楽しみです。

  • しっかり作り込まれた別世界ファンタジーもの。

    孤児のペチカ(13才)は、教会の 雑用などの手伝や施しで、貧しさのなかで生きている。教会の守頭からも、村の子供たちからも辛くあたられ、ただひとつの心の慰めと言えば、優しかったお母さんの思い出だけ。
    ある日、教会の釣り鐘塔の掃除をしていて、妖精フィッツと出会う。
    この世界では、妖精は人間に災いをもたらすとして恐れられている。ペチカもフィッツを恐れ(もとから怖がり)、なんとか巻こうとするが、フィッツにとっては、人間界に降りてきてはじめて会った人間(フィッツにとってはペチカ)としか話しが出来ないし、観察しなくてはいけない。
    けれど、そんなペチカに大人たちは冷たい。一人で住んでいた小屋を焼かれ、(たった1枚のお母さんの写真はフィッツが守ってくれた)ペチカは雪の中、町を追われる。

    前半はペチカの辛い物語。
    辛い環境のため、性格はひん曲がっていて、臆病で、不器用なペチカ。
    妖精は人間達を滅ぼすかどうかを決めるため・・・として送り込まれたフィッツ。だけど、いい妖精のフィッツ。
    同じように人間の研究にきているヴォーは、差別され孤独な人間イズワルドについて、人間界を滅ぼそうとする。

    前半の物語が終わったら、クローシャ大百科事典がはじまる。
    作者の作り込みが・・・すごい・・・。

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