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Amazon.co.jp ・本 (326ページ) / ISBN・EAN: 9784344401358
みんなの感想まとめ
人間関係や感情の交錯を描いた物語で、特に父親と娘の絆が深く表現されています。主人公の為後勘八郎は、堪忍旦那として定町廻り同心の役割を果たしながら、若い同心や娘たちとの関係を通じて物語が展開します。特に...
感想・レビュー・書評
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情深い取り調べをすることから、『堪忍旦那』と呼ばれる北町奉行所定町廻り同心為後勘八郎だが、若い同心の中には、面と向かって意義を唱える者もいた。それは勘八郎の一人娘小夜が慕う岡部主水の嫡男岡部主馬。融通がきかない。
そして、場所を決めないで屋台の夜泣き呼ば屋を営む半吉は今は勘八郎から十手を渡され岡っ引きとして手伝っている。
娘の手習所の町娘の友人や、勘八郎の家に出入りするしじみ売りの梅吉が慕う浪人や、そんな登場人物がそれぞれに物語の主人公となり、物語が紡がれる。
文庫本になるのが作者宇江佐真理さんの最終形。目指すところというだけに。自分を吝嗇な主婦という宇江佐さんが千円を割る文庫本であるといえども、損した気分にさせないような作品を、、、という心意気が伝わる初期の秀作です! -
宇江佐真理さんの初期作品の短編5話。
「魚棄てる女」、表題作「銀の雨」いいお話だよね。
いろんな作家の本を読んでいても、最期は宇江佐さんに戻ってくる。
母親みたいな作家だよ。 -
寛容なベテラン同心と厳正な青年同心の衝突を軸に、市井の人々の運命の転変をつづる端然として豊饒な人情捕物帳の白眉。北町奉行所の勘八郎は見廻りの道すがら、見慣れぬ露地の裏店に通う少女、おみちの姿を目にする。おみちはどうも、切見世の客引きの中年男、富蔵の許をたずねているらしい。おみちを案じた勘八郎がおみちと富蔵のいきがかりを調べると、そこには意外な真相があって…。男と女、家族の情を描いた『その角を曲がって』など珠玉の五編を収録。
(1998年)
— 目次 —
その角を曲がって
犬嫌い
魚棄てる女
松風
銀の雨 -
堪忍旦那がメインではあるけれど、どちらかというと軸は娘たちにあるのかなと思った。堪忍旦那は〆るところを〆る重要人物的な。なんといっても小夜のきっぱりとした態度が気持ちよかった。好いた男に「醜女の深情けか、、」なんて言われたら、そりゃあへこむし諦めもつくわ。なんて男だ。でもって当の本人は言ったことすら忘れているんだからたちが悪い。にもかかわらず小夜が他の男と仲良くなり始めると焦るって何。これがオトコゴコロなの??結局は円満解決だからいいけどさー。最近女性より男性のほうが我儘ではないかとつくづく思うのです。
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1998年4月刊。2001年8月文庫化。5つの連作短編。再読。宇江佐さんの3冊めの単行本で比較的初期の作品。人物造詣が旨く、江戸世界はいきいきとしている。シリーズ化されていれば、良かったと思うが、これ1冊というのは、とても残念。
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【本の内容】
北町奉行所の同心、為後勘八郎は見廻りの道すがら、見なれぬ路地に通う近くの少女、おみちを目にする。
おみちは客引きの中年男、富蔵のもとを訪ねているらしい。
おみちを案じた勘八郎が探索すると、二人には意外な真相があって…。
男と女、家族の情を描いた「その角を曲がって」ほか、市井の人々を温かくみつめた超一級の味、人情捕物帳。
[ 目次 ]
[ POP ]
この小説を読んでいると、そっと差し伸べられた大きくて温かい手のように安心できる。
シトシトと降る雨の中を行く赤い傘を差した人影が江戸の裏道を曲がって行く。
少しぼやけていて、でも鮮やかで、その傘の持ち主は今、家に変えるところだろうか、それとも誰かを迎えに行くところだろうか。
そんな心休まるような想像をしてみたくなる。
この物語は人として無くしてはならない大切なものを守り、教えようとする。
その論法は現実の世界に当てはめてしまえばどうしようもない甘さを感じるものだが、でもやはり読んでいて気持ちのいいものである。
どこまで現実的かはひとまず置いておいて、とにかくホッとする、そんなお話だった。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
事件と恋愛が上手く絡み合い、人物描写も丁寧で楽しく読めました。
恋愛の中心になるおみちが美人ではないという設定が上手くいきてるなぁと思います。 -
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「堪忍旦那」の異名を持つ同心が主人公の連作短編集。
主人公以外の家族や関係者等々のキャラクターがとても丁寧に書かれていて、読んでいてとても心地よいです。
殺伐としたところがあまりなく、気楽に読めました。 -
L 堪忍旦那
為後勘八郎も周りの人々もいい。主馬は…まぁ終わり良ければすべて良しか。ゆたと梅助のその後の活躍が読んで見たかった。キャラとしてもったいないくらい魅力あり。 -
情け深い同心、為後勘八郎の人情捕り物。宇江佐さんらしい人情ものがぐっとくる連作だ。特に掛け軸の話は涙なくては読めないですね。また、娘の小夜の恋物語が泣けてくる。オバちゃん、こんな切ないお話に弱いのよぉ!
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そのお裁きが甘いと、「堪忍旦那」と呼ばれる勘八郎、その周りで巻き起こる人情味溢れる短編集。醜女と呼ばれる、しかし利口な娘や、夫を少し上から目線で見ている妻、若さ故に手厳しくあろうとする同心など、一人一人が味がある書き分けられ方をしていて、引きつけられた。
でも、なんといっても得をしたのは本人の手による文庫のためのあとがき。自分の作品でおまんまが食えるようになるまでは作家ではないのでは、など、こんな素晴らしい方なのに、そんな謙虚な!このあとがきだけで、ものすごく充実感。 -
久しぶりに読み返した。時代小説としても恋愛小説としても素晴らしい。
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人間は清濁併せ持つし、長所は短所になりえまた逆もしかり。
この著者の作品は人間とはそういうものだと教えてくれるんですが、こう、才機はしった主馬が腹立たしくて仕方ない。
ラスト、すべてが不器用でもどうにか収まるようにおさまった後の勘八郎が孫に語りかける科白がなにか泣けてしまった。
なんということもない人間の営み。うまいなあ。 -
2003年1月4日購入。
2010年2月20日読了。 -
大分前に読了。
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時代小説なのにすごくときめいた作品。
この時代だからこその恋愛にすごく惹かれた。
恋愛にしろなんにしろ、多少の制限があった方がいいのかもね。
寂しい時や疲れた時に読み返す一冊。 -
為後勘八郎という同心が主人公の物語。
とても不細工な主人公で、娘の小夜が自分そっくりで悩みの種。
ラスト近くで、思わず小夜と一緒に泣いちゃいました。
一応、捕り物だけど、それぞれのキャラクターが魅力的な作品です。
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