愛には少し足りない (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2001年8月1日発売)
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本 ・本 (254ページ) / ISBN・EAN: 9784344401587

感想・レビュー・書評

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  • ぶわぁ~っと3時間くらいで読みきってしまった本。
    文章とか読みやすいよね。
    幸福のかたちとは人それぞれで、自由なものであると思うけどやはりどこかに共通するものがあると思う。
    そして人の二面性が大きく出てしまった気もするけど、それは人間の願望の姿なのではないかと思う。
    気付いてはいたけど最後はちょっと意外性もアリ。
    麻紗子のように願望に忠実に生きていける人は少ないと思う。でも早映もそうだったように、どこか憧れているのかもしれない。

  • 結婚間近で出会ったアレキサンドライトの指輪を嵌めた女性との、軽蔑や本音。そして婚約者の秘密―
    いや婚約者の秘密は結構すぐにあれだろうなあと思ったけど、まさかの!?って展開が2つくらいあった…!唯川恵さんの積読はこれで最後かな?読みやすくて良かった!

  • 他の人とは違う雰囲気をもつ麻紗子に惹かれた。
    卓之の秘密には少し戸惑った。
    結婚とは、幸せな人生とは、と考えさせられた。

  • 主人公の女性を含め彼女の周りの人々に、誰一人と良い感情を抱けなかったのは、きっと、キャラそれぞれに、人間の持つイヤな要素をデフォルメさせて表現したからかな、と思いました。それでもラストは結婚。シュール過ぎる結末。結婚をする前と後では、この本の感想は大きく異なるのだろうなあ。

  • 久々に一気読みできた。
    表紙の指輪が綺麗で私も自分で指輪買ってみようかな…なんて思った。

    なんだかんだで結局思ったのが、人のいろんな顔を全部知ろうって思うのは無理だし、全部みたって思っても結局ぜんぶじゃないし、だから適度に適当が良いって思ったりなんかした。

  • 「サロメの眠るベッド」を改題。大幅に加筆訂正とあるが、全般的にはあまり違いがわからなかった。
    しかし、冒頭部分など結構重要だと思っていたフレーズが無くなっている。
    加筆訂正をすると綺麗にまとまりすぎて、結局元のままのほうが良かったと思ってしまう。

  •  何が幸せで、何が不幸せなのかはよくわからない……って思わせる小説。
     だって、僕の人生は、他人から見ればつまらなかったり、ばかばかしかったりすると思うんだろうし。
     正直、冷静になったときに、自分自身でもバカだよなぁー……って思うよ(死)
     でも、決してそれには後悔してないわけで。
     自分はそのとき、その時に最善の選択をしてきた、と思っている。
     でもね。
     決して、人の人生をうらやまないわけではなく、時々、あんな風に生きてみたい……と思って、他人を見ることはよくある。
     でも、それが悪いことだとも思えないんだよねー……難しい(苦笑)

     まぁ、女の幸せってなんなんだろうね。

     の一言に尽きるかなー……。

  • 【理想的な恋人卓之との結婚が決まり幸福な早映は、彼の叔母優子の結婚パーティでセックスに奔放な麻紗子と出会う。軽蔑しながらも、麻紗子によって早映は自分の「本音」と向き合わされる。一方で結婚式の準備は進むが、卓之と優子には秘密があった。穏やかな未来を信じていたのに、何かが違ってゆく…。本当の幸せを模索する恋愛長篇。 】

  • わかったようなわかんないような。


    ありきたりの結婚や安定を望んで手に入れたけど、奔放に生きる女友達に出会って自己解放へ向かう主人公の気持ちはわからなくはない。でもわたしは真似したくない。

    ラストまでは主人公の自分が無いかんじが気に入らなかったけど、自分を持ったという点では最後は良かったかな。ああいう展開は好みじゃないけど。

    安定を望むか奔放に生きるかなんてぱっくり分類できるもんでもないしどっちでも良くて、自分をしっかりと持つこと、その姿勢がだいじだよなー、とおもった。

  • 読んでいて気持ちが良かった。
    早映が自分になった気持ちになって読めた。
    好きなことをしていきたらいい。
    でも人生にはどんでん返しもあるんだ。
    そして自分の事ばかり考えて生きるのではなく、相手の気持ちも考えて生きること

    そんな感想をもった。

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