ハードボイルド/ハードラック (幻冬舎文庫)

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著者 : 吉本ばなな
  • 幻冬舎 (2001年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401594

ハードボイルド/ハードラック (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「ハードボイルド」
    奇妙な夜の出来事が描かれている。
    人と別れることはすごくつらい。けどあらゆる罪悪感から抜け出して、ハードボイルドに生きなくちゃ、という前向きな気持ちにさせてくれる。
    奇妙だけれど、不思議と癒される。

    「ハードラック」
    姉の死と向き合う家族の物語。
    姉との思い出や、これからの日常について、時間について、主人公の立場になって考えてみると、自然と心が浄化されてゆくような気持ちになった。

  • 死んだ元恋人のことを繰り返し夢にみる奇妙な夜を描いた話と、死を待つ姉を前に少しずつ気持ちを整えていく人々を描いた話の短編集です。

    ひとつめのお話(『ハードボイルド』)で印象的だったのは、恋人との別れについて書かれた部分で、「季節が変わるように、時期が終わるのだ(p55)」とあります。そこに飽きたとか本人たちの意思は関係ないのだと。そんなふうに考えたことはなかったので、少し目からうろこです。

    反対に「あ、私もこんなふうに考えて悩んだことがある」という場面に何度も遭遇します。
    吉本ばななさんの本を読むたびに、この文章たちに全く共感するところがない女の子なんてほとんどいないのではないかと思います。
    少なくとも私はそれがクセになって吉本さんの本を次々と手に取っているところです。

    ふたつめのお話(『ハードラック』)で印象的だったのは次の文章です。「私はその古いマンションと、コンビニ弁当の暮らしの中で、じょじょに大人になるための心の筋肉をつけていった。(p55)」
    大人になるためにはまず大人になるための準備がいるのだなと、すとんと腑に落ちる部分です。大人になりたいと日々焦っているのですが、準備をしっかりしないといけないのかもしれません。今悩んでいるいろいろなことが、それに通じるといいなと思います。

  • 真夜中に読みたい本。

  • 2017/12/21 誕生日に読んだ死の本。

  • ちょっとスピリチュアルな「ハードボイルド」と、脳出血を起こした姉が脳死になり亡くなっていくまでの、残された者たちのこころのありようをやさしく、哀しいことばで包み込む「ハードラック」の2編。
    「ハードラック」が特に好き。
    大好きな姉が亡くなることを主人公が受容していくその過程が、簡単だけど深いことばで綴られていく。
    吉本ばななの作品は、言葉の宝庫。なんということもない、エピソードも音もなく降る優しい雨のように、心にしみこんでくる。
    だから、読み終わったあとは、本を閉じてそっとため息をつきたくなるのだ。

  • 1999年に刊行された本書には、「お姉ちゃんが大好きだったスマップの中居くん」という行がある。
    2017年現在、その描写に何の違和感もない「スマップの中居くん」の現役スターっぷりに、異次元の凄さを感じた次第です。

  • ばななさんの小説はいつも「死」が近くにあります。悲しいのは死んでしまうことじゃなくて、もう会えないことだなと読むたびにいつも感じます。つらい状況でも過去でも先でもなく、「いま」に足をつけて、小さなひかりを見つけるのが、とても好きなところです。

  • 初めて読む作家さん。森博嗣『MORI LOG ACADEMY』シリーズに、たびたび登場していたので試し読み。
    すごく不思議な物語。ホラー?幻想?恋愛?
    ものすごく淡々とした文章が印象的だった。
    もう何冊か読んでみようか。

  • 2回目読了。一回目は12年前くらいで、初めて読んだよしもとばななの本だった。内容は全然覚えてなかったけど、この霊的なことが当たり前にある世界感が懐かしかった。
    久しぶりによしもとばななに触れて、大学生の時片っ端からこの人の本を読んでたなぁとあの頃を思い出した。精神的に元気な時じゃないと色々持って行かれて読むのがしんどいけど、それだけこの人の淡々とした文章に支配される。
    生と死を、人の温かさを、いつも考えさせられる。

  • ハードボイルドはこれまで読んできたよしもとばなな作品にもよくある霊的な話。
    ハードラックは現実的にとても重たい話。
    でもどちらも読後感はさっぱりしてる。

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